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愛のゆくえ

愛のゆくえ

Marvin Gaye
What's Going On
1971



マーヴィン・ゲイ「ホワッツ・ゴーイン・オン(愛のゆくえ)」…これは社会問題を取り上げた同名のコンセプト・アルバムに先駆けてリリースされたヒット・シングル…マーヴィン・ゲイの代表作であり、70年代ニュー・ソウルの大傑作です


レコード音源+歌詞

ライブ映像。レコードの音に近い…72年頃?なんとジェームス・ジェマーソン(ベース)がいる!

晩年になってしまった83年の「モータウン25」のビデオ映像(日本語字幕)


マーヴィン・ゲイは73年のヒット「レッツ・ゲット・イット・オン」で知りました
タイトルから想像がつくと思いますが(笑)性愛の曲ですね
さすがマーヴィン・ゲイ、性愛を歌わせたら右に出る者がいません
それから「夢を追いかけて(Come Get To This)」この曲で大好きになりました
この他にもダイアナ・ロスとデュエット・アルバムを出していて、シングル・カットされた3曲がどれもヒットしていましたからね〜マー君、絶好調でした

「愛のゆくえ」はラジオで後追いで聞いた訳ですが…メロウな感じでいいな〜と一発で気に入りましたね
当然エッチな曲だと思っていました(笑)
それにしてもこの曲、聞き覚えがあるな〜と思っていたら…日テレの土曜夜10時、「テレビ三面記事 ウィークエンダー」のエンディングの曲ではないですか?!
What's Going On…一体どうなってるんだ?…何が起こっているんだ?
という曲だから、社会事件(というか三面記事ですがね…)を扱う番組にまさしく相応しいではないですか!ナイス選曲だな〜♪
決して再現フィルムがエッチだから、エッチな歌を歌うマーヴィン・ゲイが採用された訳ではないみたいだね(笑)


そうなんです…アルバム「ホワッツ・ゴーイン・オン」は社会問題を取り上げたソウル初の金字塔ともいえるコンセプト・アルバムなんです
この「愛のゆくえ」は反戦ですね…そして愛と連帯を訴えている…
環境問題を歌った「マーシー・マーシー・ミー」もシングル・カットされています
何故、性愛のシンガーがこのようなテーマのアルバムを制作するに至ったのか?
(ちなみにこのテーマで制作したのは、このアルバムだけなんです。次作が性愛の代表作「レッツ・ゲット・イット・オン」ですからね)

マーヴィン・ゲイは当時、デュエットの相棒だったタミー・テレルの死がショックで…もう俺は歌えない…と悲しみに打ちひしがれていたらしい
またベトナム戦争から帰還した弟の話を聞いて、心を痛め、苦悩していた
社会問題を歌ったコンセプト・アルバム…決して頭でっかちのメッセージではなく、マーヴィン・ゲイの心の叫びなのだろう
アーティストは心を偽る事ができないのだね
慈愛の歌声ですよ、これは


二人のデュエットの代表作「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」です


モータウン・レコードでソロ・シンガーとして活躍していた60年代…
モータウンとは会社の拠点だったデトロイト=自動車の町=モーター・タウンを意味しています
レコード制作も社長ベリー・ゴーディJr.が自動車会社で働いていた経験から、ライン式の大量生産方式が取り入れられています
ベルト・コンベア方式の流れ作業ですな
どんどん作曲チームは作曲して、どんどんシンガーやグループに歌わせて、どんどんバンドに演奏させて、どんどんレコーディングする…ヒット曲工場のシステムです
シンガーに作曲なんかさせてくれる訳がありません
例外がスモーキー・ロビンソン、スティービー・ワンダー、そしてマーヴィン・ゲイでした
このアルバムではセルフ・プロデュースの権利も勝ち取っています
ベリー・ゴーディは政治色の強いアルバムに難色を示したらしい…まあ良くも悪くも「売れるレコード」しか作った事のない会社ですからね〜
現在このアルバムは圧倒的な評価、称賛を受けているんですが…モータウンの斜陽はここら辺が起点なのかも…

あとこの曲で忘れてはいけないのがジェームス・ジェマーソンのよく歌うベース
モータウンのヒット曲の殆どを演奏していたといわれるファンク・ブラザーズの一員だ
それまではレコードにクレジットされる事もなく無名の存在だったが、
マーヴィン・ゲイがセルフ・プロデュースしたこのアルバムで
初めて演奏者を紹介したため、一躍注目を浴びる事になる…
(詳しく知りたい方はドキュメンタリー映画「永遠のモータウン」を御覧下さい♪)
メロディックでリズミカル…とても人差し指1本で弾いているとは思えない!

「ホワッツ・ゴーイン・オン」レコードのベース・トラックだけを抜き出した音源…マニアック!


その後、奥さん(社長のお姉さんとの歳の差婚でした)との離婚のゴタゴタがありまして…アルバム「離婚伝説」を発表したマーヴィン・ゲイ…
まあ、なんと言いましょうか…アーティストというのは心を偽れないもんなんですね(笑)

82年、最後の大ヒットとなってしまった「セクシャル・ヒーリング」…性愛路線、健在です♪嬉しくなりましたね
この曲、ギター以外はマーヴィン・ゲイの打ち込みなんです
ブラック・ミュージックのその後(打ち込み一辺倒になる)を先駆けしていますな〜さすがです


そして84年、45歳の誕生日の前日、実父に銃殺されるという…ショッキングでしたね
しかもその銃はマーヴィン・ゲイが父親にプレゼントしたものだった…
厳格な父親だったみたいで…まあ確執というのか…どうも虐待されていたみたいだね
音楽が救いだったのかな?
「ホワッツ・ゴーイン・オン」には♪父よ…もう懲り懲りだ…争いでは何も解決しない…必要なのは愛だけだ…理解し合える道を探そう♪という一節がある
これが父親へ向けてのメッセージだったのかもしれない


邦題の「愛のゆくえ」もよく出来たタイトルだと思うよ♪
しかしまさか男女の愛じゃなくて、人類愛の歌だとは思わなかったんだろうな〜いつの間にか引っ込めちゃったもんね…押しが弱い(笑)


それでは最後はウィークエンダーのエンディングを引用しよう…
「明日こそはいい日でありますように…おやすみなさい」

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2014.02.01 14:27
マルタツ
なんともヒューマンな曲で痺れます
乗れるし…
魂の叫び…これがソウルですね

七色の声を持つ男…直情的にシャウトしないところが、きっとセクシーなんですね

2014.02.01 12:46
きょうたろう
マービン・ゲイ、“WHAT'S GOIN'ON”大好きな曲です。とにかく曲もそうですが歌い出しの声がいいですね!

2014.01.29 11:32
マルタツ
発情させましたか〜マーヴィン・ゲイみたいにセクシーに歌えたという事ですね
ボックスでは味わえない…スナックのカラオケならではです
全く知らない人の前で歌うのもオツでしたね

2014.01.29 04:56 当時歌詞の意味も解らず、青森のスナックで熱唱したら、そこの常連客(男性)にやたら話しかけられ次の店に誘われて「ディスコ行こう」とかソファーの隣に座ってきたのは、私が「誘っていた」という事だったんですね、今やっと解りました。乙女の貞操は何とか守りました。そのとき、勿論アタマは猟銃ぶっぱなされていません。

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