ひこうき雲
荒井由実
「ひこうき雲」
作詞・作曲 荒井由実
昭和48年(1973年)
荒井由実の記念すべきデビュー・アルバムのタイトル曲
最近は映画の主題歌にも使われて、再評価されたのも記憶に新しい
ユーミンが高校時代に作曲した曲だ・・・それにしては完成度が高いね♪
早熟というのか、それとも天才は始めから完成されているというべきなのか
このアルバムからの曲や、74年のシングル「やさしさに包まれたなら」「12月の雨」は当時ラジオから頻繁に流れていた
よしだたくろう、井上陽水と並んでよくかかっていたから、アルバムを持っていなくても初期の曲は殆ど全曲知っているんだ(笑)
自分達の世代は絶対そうだね! 今では考えられない事だな〜
75年のシングル「ルージュの伝言」「あの日にかえりたい」で一大ブームを迎えます
バンバンに提供して大ヒットした「『いちご白書』をもう一度」で、ソングライターとしても注目されましたね
それまで日本のロック、日本のフォークと言われていた日本の音楽シーンに、ポップス系のシンガー・ソングライターが出てきた訳です・・・アメリカではキャロル・キングが大受けしていた時代ですね
ユーミンはフォークでもないし、ロックというのもちょっと違う・・・
J-POPみたいに日本のポップスと呼べばよかったのに、業界は「ニュー・ミュージック」という変なジャンル名を編み出したんだ(笑)
もちろん仲間内では使った事のない言葉だったよ
ポップスというのは職業作曲家が作曲するものだ・・・という固定観念があったんだろうね
とにかくユーミンの出現で、当時のJ-POPがニュー・ミュージックと総称されるようになったのは間違いない
そうそう、「四畳半フォーク」という言葉はユーミンの造語なんだ・・・私の音楽は全然違う!と言いたかったんだろうな
実は当時「ひこうき雲」は、これ、まるっきりプロコル・ハルムじゃん?と思って、ちょっとバカにしていたかもしれない・・・
中坊のクセにね・・・「青い影」しか知らないのに(笑)
ユーミンはプロコル・ハルムを大分聞き込んでいたみたいだね・・・クラシックとポップスをつなぐ音楽だと愛聴していたらしい
ユーミンの音楽は洗練されていた・・・クラシックやジャズにボサノヴァ・・・さすが、お嬢様は趣味がいいよ♪
メジャーセブンスやマイナーセブンスの響きは、それまでの日本のフォークやロックにはなかったものだったし、確かにニューなミュージック(笑)だったんだよ
「ひこうき雲」・・・ピアノの弾き語りが削除されてしまったので、レコード音源に変更します♪
レコードではキャラメル・ママが演奏している
細野晴臣、のちにユーミンのダンナになる松任谷正隆、鈴木茂、林立夫だ
ユーミンの声も変わった声に聞こえたね
地声はイジワルそう(失礼)なのに、高音は可愛らしい・・・ビブラートがないのも特徴的
最近はキーを下げても、声が出ていなくて痛々しいんだけど・・・イジワルそうな声に、ちょっとイジワルしてみました♪
ユーミンの曲はコード進行が面白い
高校に入ってからギターを弾くようになって、知っている曲のコードを自分で拾ってみたんだけど、まあ転調が多いんだね ムズカシイ・・・
「やさしさに包まれたなら」はギターが鳴っているから、なんとかなるかな?と思ってGで始めてみたら、次のコードがA7!
いきなりDに転調するんだ
G→A7 この響きがいい♪
「中央フリーウェイ」は聞くだけでも凄いとわかる、ギターでは無理そうな転調だったので、始めからコピーはしませんでした(笑)
「ひこうき雲」も原曲はE♭ですが、CでなぞってみるとFに部分転調するんだ
♪空に あこがれて〜の箇所が、C Em7 Am7で
♪空を かけてゆく〜がEm7 Gm7 Fmaj7
このGm7がキーCでは普通ありえない・・・Fに転調しようとする、グッとくるコードなんだ
松任谷正隆はこのセンスに痺れて結婚した・・・という話もあるくらいですからね
ユーミンの曲は悲しい
暗いというのとも、ちょっと違うけどね
深い諦念や絶望が横たわっている・・・若くして、既に悟っているとしか思えない
「私は何でも知っているのよ、この世の地獄も・・・」みたいな怖さがある(笑)
こういった怖いシンガー・ソングライターはもう出てこないだろうね
中島みゆきとユーミンは、音楽性は異なるけれど、共通するものを感じてしまう
表現者は最高も最低も知らなければならない・・・誰の言葉だったかな?田中角栄も確かそんな事を言っていたよ(笑)
「ひこうき雲」は爽やかな曲調だけど、ファースト・アルバムのオープニング曲で、いきなり「死」をテーマにしているんだからね
ユーミンは、詞は構図、メロディは形、コードは色彩だと言い切っている
さすが元・美大生だね!ユーミンは音楽を深く理解している人なんだと思うよ♪
「ひこうき雲」
作詞・作曲 荒井由実
昭和48年(1973年)
荒井由実の記念すべきデビュー・アルバムのタイトル曲
最近は映画の主題歌にも使われて、再評価されたのも記憶に新しい
ユーミンが高校時代に作曲した曲だ・・・それにしては完成度が高いね♪
早熟というのか、それとも天才は始めから完成されているというべきなのか
このアルバムからの曲や、74年のシングル「やさしさに包まれたなら」「12月の雨」は当時ラジオから頻繁に流れていた
よしだたくろう、井上陽水と並んでよくかかっていたから、アルバムを持っていなくても初期の曲は殆ど全曲知っているんだ(笑)
自分達の世代は絶対そうだね! 今では考えられない事だな〜
75年のシングル「ルージュの伝言」「あの日にかえりたい」で一大ブームを迎えます
バンバンに提供して大ヒットした「『いちご白書』をもう一度」で、ソングライターとしても注目されましたね
それまで日本のロック、日本のフォークと言われていた日本の音楽シーンに、ポップス系のシンガー・ソングライターが出てきた訳です・・・アメリカではキャロル・キングが大受けしていた時代ですね
ユーミンはフォークでもないし、ロックというのもちょっと違う・・・
J-POPみたいに日本のポップスと呼べばよかったのに、業界は「ニュー・ミュージック」という変なジャンル名を編み出したんだ(笑)
もちろん仲間内では使った事のない言葉だったよ
ポップスというのは職業作曲家が作曲するものだ・・・という固定観念があったんだろうね
とにかくユーミンの出現で、当時のJ-POPがニュー・ミュージックと総称されるようになったのは間違いない
そうそう、「四畳半フォーク」という言葉はユーミンの造語なんだ・・・私の音楽は全然違う!と言いたかったんだろうな
実は当時「ひこうき雲」は、これ、まるっきりプロコル・ハルムじゃん?と思って、ちょっとバカにしていたかもしれない・・・
中坊のクセにね・・・「青い影」しか知らないのに(笑)
ユーミンはプロコル・ハルムを大分聞き込んでいたみたいだね・・・クラシックとポップスをつなぐ音楽だと愛聴していたらしい
ユーミンの音楽は洗練されていた・・・クラシックやジャズにボサノヴァ・・・さすが、お嬢様は趣味がいいよ♪
メジャーセブンスやマイナーセブンスの響きは、それまでの日本のフォークやロックにはなかったものだったし、確かにニューなミュージック(笑)だったんだよ
「ひこうき雲」・・・ピアノの弾き語りが削除されてしまったので、レコード音源に変更します♪
レコードではキャラメル・ママが演奏している
細野晴臣、のちにユーミンのダンナになる松任谷正隆、鈴木茂、林立夫だ
ユーミンの声も変わった声に聞こえたね
地声はイジワルそう(失礼)なのに、高音は可愛らしい・・・ビブラートがないのも特徴的
最近はキーを下げても、声が出ていなくて痛々しいんだけど・・・イジワルそうな声に、ちょっとイジワルしてみました♪
ユーミンの曲はコード進行が面白い
高校に入ってからギターを弾くようになって、知っている曲のコードを自分で拾ってみたんだけど、まあ転調が多いんだね ムズカシイ・・・
「やさしさに包まれたなら」はギターが鳴っているから、なんとかなるかな?と思ってGで始めてみたら、次のコードがA7!
いきなりDに転調するんだ
G→A7 この響きがいい♪
「中央フリーウェイ」は聞くだけでも凄いとわかる、ギターでは無理そうな転調だったので、始めからコピーはしませんでした(笑)
「ひこうき雲」も原曲はE♭ですが、CでなぞってみるとFに部分転調するんだ
♪空に あこがれて〜の箇所が、C Em7 Am7で
♪空を かけてゆく〜がEm7 Gm7 Fmaj7
このGm7がキーCでは普通ありえない・・・Fに転調しようとする、グッとくるコードなんだ
松任谷正隆はこのセンスに痺れて結婚した・・・という話もあるくらいですからね
ユーミンの曲は悲しい
暗いというのとも、ちょっと違うけどね
深い諦念や絶望が横たわっている・・・若くして、既に悟っているとしか思えない
「私は何でも知っているのよ、この世の地獄も・・・」みたいな怖さがある(笑)
こういった怖いシンガー・ソングライターはもう出てこないだろうね
中島みゆきとユーミンは、音楽性は異なるけれど、共通するものを感じてしまう
表現者は最高も最低も知らなければならない・・・誰の言葉だったかな?田中角栄も確かそんな事を言っていたよ(笑)
「ひこうき雲」は爽やかな曲調だけど、ファースト・アルバムのオープニング曲で、いきなり「死」をテーマにしているんだからね
ユーミンは、詞は構図、メロディは形、コードは色彩だと言い切っている
さすが元・美大生だね!ユーミンは音楽を深く理解している人なんだと思うよ♪
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Comments
他に楽器が入っていても、ピアノの弾き語りみたいな余韻を感じるんです
「雨の街を」・・・マイナー(短調)の極致みたいな曲で、ホントに♪どこまで〜も遠い所へ歩いていけそう〜な曲ですよね
こういった曲がユーミンの本質のような気がします
ユーミンはメロディ先行で、コードは響きを考えながら後付けしているみたいです
楽譜の読めない、理論を知らない(自分もそうですが 笑)ソングライターとは、ステージが違いますね♪
「雨の街を」に衝撃を受けました。悲しい詩、メロディ。だけどなぜか暗い気持ちにならなかったですね。むしろ心地よかった記憶があります。
ユーミンならではからなんでしょうね。今でも良く聞いてます。