
どうにかなるさ
かまやつひろし
「どうにかなるさ」
作詞 山上路夫
作曲 かまやつひろし
1970年(昭和45年)
かまやつひろし、スパイダース解散後初のソロ・シングルですね
でもソロ・デビュー曲というのは正しくない
というのはムッシュ(現在の正式な芸名はムッシュかまやつ)はスパイダース以前にも「かまやつヒロシ」名義でレコードを出しているんです
さすが39年生まれで(ジョン・レノンより年上です)、同い年の内田裕也氏と共に、日本ロック界の長老と言われるだけあって…長いキャリアの持ち主ですね
カントリー&ウェスタン→ロカビリーといった当時の最先端で、水原弘、井上ひろし、守屋浩と「三人ひろし」(4人いるけどね…)と呼ばれていたらしい…そんな昔の事、よく知りませんが(笑)
まあムッシュにとっては余り触れてほしくない過去なのかな?でもCD化されているんだよなぁ(笑)
60年の「殺し屋のテーマ」に始まり、「おおキャロル」とか「カラーに口紅」「月影のナポリ」「黒いオルフェ」「赤鼻のトナカイ」「GIブルース」
それから「結婚してチョ」「凹凸ブルース」「チョイチョイ節」「青春突撃一中隊」「マージャン必勝法」「どなたでござんす」「裏町上等兵」…
日本語カバー→オリジナル→歌謡曲という流れが伺えますね
この頃は洋楽の日本語カバーの全盛期だったのにね…ムッシュはオリジナルで、訳のわからない世界に突入しているね(笑)
オリジナルといっても、まだそんなにポップス系の職業作曲家もいない時代です…ムッシュが作曲するようになるのはある意味必然だったのかもしれませんね
スパイダースはムッシュ作曲の「フリフリ」で65年にデビュー♪
これはイカした和製ロックですね
ムッシュの曲は完全に洋楽志向で、しかも全く古く感じない
遅刻常習犯のムッシュ…撮影に間に合わなくて、レコード・ジャケットには写っていませんが(笑)
フリフリ
スパイダース…「ノー・ノー・ボーイ」好きですね〜
Aメロが♪She's Got A Ticket To Ride♪だという噂もありますが(笑)…いいものはいいんです
やはりブリティッシュ・ビートなんですよ
ムッシュはいつも最先端なんですね…「ヘイ・ボーイ」このサウンド、凄いです
「サマー・ガール」も泣けるメロディだし、もちろん「あの時君は若かった」は泣きじゃくりますね
泣くといえば「夕陽が泣いている」…これはムッシュ作曲じゃないんですね〜
いいんです、歌謡曲でも…ヒットしたんですから…いいんじゃないの?(冷たいか?笑)
スパイダースの名付け親はティーブ釜萢…かまやつひろしの父親だ
ジャズ・シンガーで日本のジャズの草分け的存在…ジャズの専門学校を設立して、多くのミュージシャンを輩出している
堺正章も喜劇俳優、堺駿二を父に持つし…二世タレント同士なんだね
かまやつひろし…しかし凄い作曲家だな
スパイダースには大野克夫、井上堯之といった、のちの名作曲家が在籍していたんだもんね
彼等を差し置いて、かまやつひろしが作曲を手掛けていたんだから…
アニメ「はじめ人間ギャートルズ」のエンディング曲「やつらの足音のバラード」の作曲も素晴らしい
作詞は漫画原作者の園山俊二、歌はかまやつひろしじゃなくて…ちのはじめという人なんだけど…
今ではすっかり、かまやつひろしの歌という事で定着していますね♪
やつらの足音のバラード(フル・バージョン)
かまやつひろしの最初のソロ・アルバム「ムッシュ〜かまやつひろしの世界」は全ての楽器を自分で演奏した…いわゆる一人多重録音のアルバム
本人も「ポール・マッカートニーよりも早い(時期に発表している)!」とアピールしちゃっている自信作ですね
これはなかなか入手できなくて、その昔、秀円サンがカセットに録音してくれました…サンキュー♪
多分どこかにあるはず…(笑)
さて、やっと「どうにかなるさ」ですが…
これはムッシュのルーツともいえるカントリー調のワルツですね
声が裏返ったりしていますが、失敗して裏返った訳ではないと思うな(笑)
これはカントリーならではのヴォーカル・テクニックです
歌詞が世相を反映していますよね
70年安保…ドロップアウトした若者たちが路頭に迷っていた時代…そんな空気感があります
歌詞はただ放浪を歌っているだけなんですがね…この曲はフォークのファンに受け入れられました
かまやつひろしもフォークの連中と付き合い出すようになります
(この曲はハンク・ウィリアムスの曲のパクリだとか、中島みゆき「勝手にしやがれ」はこの曲のアンサー・ソングだと言われていますが…今回は音源が見付からなかったのでスルーしました)
この曲のライブでの弾き語りは凄かったですね
原曲はカントリーなのに、テンション・コードの連発で殆どジャズ!
吉田拓郎も「これは音楽理論からも絶対外れているコードの付け方!間違っているんじゃないか?と思うな(笑)たまに戻れなくなる時もあるんだから!」と大絶賛♪
テレビやラジオでよく披露してくれたんですが…YouTubeでは、このバージョンの2コーラス目に、その名残が感じられますね
パンクが出現する以前のこの時代・・・ロックはファンクやフュージョン化していた気がするんです
ロックは流行りものには弱いからなぁ(笑)
そんな時代へのムッシュの解答が、このコード分解にあるような気がしますね
これは5年くらい前?テレビで放送されていました
弾き語りです…渋いです…枯れてます…
でもカントリーでもブルースでもジャズでもない…
強烈にロックを感じます
吉田拓郎とはデュエットで「シンシア」がヒットしましたね〜南沙織を讃える歌です(拓郎の下心?)
続けて吉田拓郎作の「我が良き友よ」が、(皮肉な事に)かまやつひろし最大のヒット曲になりました
B面があの名曲「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」で、こちらはかまやつひろしの作詞作曲でした
ゴロワーズを吸ったことがあるかい
クゥーッ!カッコイイ〜!
演奏はタワー・オブ・パワー…といっても同世代しかわからないと思いますが…
当時人気のあったアメリカのバンドで、ホーン・セクションが売りでした
このバリトン・サックスがいいんだな♪
これはラップの先駆けですね
90年代、アシッド・ジャズとして再評価されました
どうやらクラバーが親父のレコードを物色していて、
「我が良き友よ」のB面だった この曲に驚いたのが事の発端みたいですね
♪何かに凝らなくてはだめだ〜♪なんて言うもんだから…真に受けてしまったなぁ…(笑)
どうしてくれるんだい?ムッシュ(笑)
どうにかなるさ…って?
「どうにかなるさ」
作詞 山上路夫
作曲 かまやつひろし
1970年(昭和45年)
かまやつひろし、スパイダース解散後初のソロ・シングルですね
でもソロ・デビュー曲というのは正しくない
というのはムッシュ(現在の正式な芸名はムッシュかまやつ)はスパイダース以前にも「かまやつヒロシ」名義でレコードを出しているんです
さすが39年生まれで(ジョン・レノンより年上です)、同い年の内田裕也氏と共に、日本ロック界の長老と言われるだけあって…長いキャリアの持ち主ですね
カントリー&ウェスタン→ロカビリーといった当時の最先端で、水原弘、井上ひろし、守屋浩と「三人ひろし」(4人いるけどね…)と呼ばれていたらしい…そんな昔の事、よく知りませんが(笑)
まあムッシュにとっては余り触れてほしくない過去なのかな?でもCD化されているんだよなぁ(笑)
60年の「殺し屋のテーマ」に始まり、「おおキャロル」とか「カラーに口紅」「月影のナポリ」「黒いオルフェ」「赤鼻のトナカイ」「GIブルース」
それから「結婚してチョ」「凹凸ブルース」「チョイチョイ節」「青春突撃一中隊」「マージャン必勝法」「どなたでござんす」「裏町上等兵」…
日本語カバー→オリジナル→歌謡曲という流れが伺えますね
この頃は洋楽の日本語カバーの全盛期だったのにね…ムッシュはオリジナルで、訳のわからない世界に突入しているね(笑)
オリジナルといっても、まだそんなにポップス系の職業作曲家もいない時代です…ムッシュが作曲するようになるのはある意味必然だったのかもしれませんね
スパイダースはムッシュ作曲の「フリフリ」で65年にデビュー♪
これはイカした和製ロックですね
ムッシュの曲は完全に洋楽志向で、しかも全く古く感じない
遅刻常習犯のムッシュ…撮影に間に合わなくて、レコード・ジャケットには写っていませんが(笑)
フリフリ
スパイダース…「ノー・ノー・ボーイ」好きですね〜
Aメロが♪She's Got A Ticket To Ride♪だという噂もありますが(笑)…いいものはいいんです
やはりブリティッシュ・ビートなんですよ
ムッシュはいつも最先端なんですね…「ヘイ・ボーイ」このサウンド、凄いです
「サマー・ガール」も泣けるメロディだし、もちろん「あの時君は若かった」は泣きじゃくりますね
泣くといえば「夕陽が泣いている」…これはムッシュ作曲じゃないんですね〜
いいんです、歌謡曲でも…ヒットしたんですから…いいんじゃないの?(冷たいか?笑)
スパイダースの名付け親はティーブ釜萢…かまやつひろしの父親だ
ジャズ・シンガーで日本のジャズの草分け的存在…ジャズの専門学校を設立して、多くのミュージシャンを輩出している
堺正章も喜劇俳優、堺駿二を父に持つし…二世タレント同士なんだね
かまやつひろし…しかし凄い作曲家だな
スパイダースには大野克夫、井上堯之といった、のちの名作曲家が在籍していたんだもんね
彼等を差し置いて、かまやつひろしが作曲を手掛けていたんだから…
アニメ「はじめ人間ギャートルズ」のエンディング曲「やつらの足音のバラード」の作曲も素晴らしい
作詞は漫画原作者の園山俊二、歌はかまやつひろしじゃなくて…ちのはじめという人なんだけど…
今ではすっかり、かまやつひろしの歌という事で定着していますね♪
やつらの足音のバラード(フル・バージョン)
かまやつひろしの最初のソロ・アルバム「ムッシュ〜かまやつひろしの世界」は全ての楽器を自分で演奏した…いわゆる一人多重録音のアルバム
本人も「ポール・マッカートニーよりも早い(時期に発表している)!」とアピールしちゃっている自信作ですね
これはなかなか入手できなくて、その昔、秀円サンがカセットに録音してくれました…サンキュー♪
多分どこかにあるはず…(笑)
さて、やっと「どうにかなるさ」ですが…
これはムッシュのルーツともいえるカントリー調のワルツですね
声が裏返ったりしていますが、失敗して裏返った訳ではないと思うな(笑)
これはカントリーならではのヴォーカル・テクニックです
歌詞が世相を反映していますよね
70年安保…ドロップアウトした若者たちが路頭に迷っていた時代…そんな空気感があります
歌詞はただ放浪を歌っているだけなんですがね…この曲はフォークのファンに受け入れられました
かまやつひろしもフォークの連中と付き合い出すようになります
(この曲はハンク・ウィリアムスの曲のパクリだとか、中島みゆき「勝手にしやがれ」はこの曲のアンサー・ソングだと言われていますが…今回は音源が見付からなかったのでスルーしました)
この曲のライブでの弾き語りは凄かったですね
原曲はカントリーなのに、テンション・コードの連発で殆どジャズ!
吉田拓郎も「これは音楽理論からも絶対外れているコードの付け方!間違っているんじゃないか?と思うな(笑)たまに戻れなくなる時もあるんだから!」と大絶賛♪
テレビやラジオでよく披露してくれたんですが…YouTubeでは、このバージョンの2コーラス目に、その名残が感じられますね
パンクが出現する以前のこの時代・・・ロックはファンクやフュージョン化していた気がするんです
ロックは流行りものには弱いからなぁ(笑)
そんな時代へのムッシュの解答が、このコード分解にあるような気がしますね
これは5年くらい前?テレビで放送されていました
弾き語りです…渋いです…枯れてます…
でもカントリーでもブルースでもジャズでもない…
強烈にロックを感じます
吉田拓郎とはデュエットで「シンシア」がヒットしましたね〜南沙織を讃える歌です(拓郎の下心?)
続けて吉田拓郎作の「我が良き友よ」が、(皮肉な事に)かまやつひろし最大のヒット曲になりました
B面があの名曲「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」で、こちらはかまやつひろしの作詞作曲でした
ゴロワーズを吸ったことがあるかい
クゥーッ!カッコイイ〜!
演奏はタワー・オブ・パワー…といっても同世代しかわからないと思いますが…
当時人気のあったアメリカのバンドで、ホーン・セクションが売りでした
このバリトン・サックスがいいんだな♪
これはラップの先駆けですね
90年代、アシッド・ジャズとして再評価されました
どうやらクラバーが親父のレコードを物色していて、
「我が良き友よ」のB面だった この曲に驚いたのが事の発端みたいですね
♪何かに凝らなくてはだめだ〜♪なんて言うもんだから…真に受けてしまったなぁ…(笑)
どうしてくれるんだい?ムッシュ(笑)
どうにかなるさ…って?
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Comments
実際にゴロワーズを吸ってみたりしましたね〜
この曲は以前から(違う歌詞で)かまやつひろしが友人の結婚式で歌っていた曲らしいんです
それにしては随分ファンキーですよね
カラオケで歌うと気持ちイイです♪
「ムッシュ」なんてフランス語だし、なかなかお洒落な人ですね
カラオケなら拓郎の曲だけど「シンシア」がいいな
男二人のデュエットというのもなかなかないし…
かまやつひろし…特徴のある声なんだけど、誰かモノマネしてくれないかな〜
http://blog.livedoor.jp/safs01murahiro-higeko
ロックだフォークだジャンルを問うのが馬鹿馬鹿しくなるぐらいカッコイイです。