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長い夜

長い夜

Chicago
25 or 6 to 4
1970



松山千春ファンの皆様、ゴメンナサイ…今回はシカゴでした

でもやっぱり松山千春の「長い夜」もサワリだけやってみようかな?(笑)
レコードではロック調のアレンジになっているこの曲ですが、原曲は意外にもボサノバとして作られている…これはラジオで弾き語りバージョンを聞いての感想です
ボサノバで多用されているマイナー・クリシェ(Em-Emmaj7-Em7-Em6)が使われている事からも、それが伺えます
翌年の「夜よ泣かないで」もマイナー・クリシェ基調のボサノバだった事からも、そう言い切れますね
…まあ、この辺にしとかないと、いつまで経っても「真夏の夜のブラス・ロック特集」が終わらない…長い夜になってしまう(笑)…チャンチャン♪
しかし、松山千春と岡村孝子は、CDを持っていると恥ずかしいアーティストだな(笑)
え?モチロン持っていますが、何か?(笑)


さて、ブラス・ロックというと、プロデューサーのジェイムズ・ウィリアム・ガルシオの名を忘れてはいけないだろう
ブラス・ロックの先駆者ともいえるバッキンガムズを始め、ブラッド・スウェット&ティアーズ、シカゴを手掛けて、成功させているからだ…立役者ともいえる

ここでガルシオがプロデュースしたブラッド・スウェット&ティアーズのセカンド・アルバムから、彼等の代表曲「スピニング・ホイール」を聞いてみよう♪
イントロのフレーズは「テレビ三面記事 ウィークエンダー」でもお馴染みでしたね

Blood,Sweat&Tears「Spinning Wheel」

あれ?なんだか格好悪いぞ?これは見ない方が良かったかな(笑)
音だけにしとけば良かったか〜?
血と汗と涙…なんて熱いバンド名なのにね
この時点でバンドの発起人だったアル・クーパーは既に脱退しているんですよね
(ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」でオルガンを弾いてた人です)
まあ、今回のトリはシカゴですから…引き立て役になってもらうという事で(笑)…さっさとシカゴへ行ってみたいと思います♪

シカゴ初期のヒット曲「長い夜」
この熱さに虜になりましたね

Chicago「25or6to4(長い夜)」

タイトルは「午前4時の25、6分前」という意味で、眠れずに夜明けを待っている…という歌みたいです
てっきりドラッグの歌だと思ってましたね〜定説だったんですよ
これはブラス・ロック云々以前に、ハード・ロックの名曲ですね
作曲はキーボードのロバート・ラム、歌はベースのピーター・セテラです
久々に聴きましたが、やっぱり血沸き肉躍りますね〜

シカゴはファースト・アルバムでは「シカゴ・トランジット・オーソリティー」と名乗っていたんですが、
ホンモノの「シカゴ交通局」から苦情が来て、シカゴと改名
ファースト・アルバムにして2枚組というのが凄いです…ガルシオのプロデュースの力でしょうね
アルバム・ジャケットはメンバーの写真ではなく、Chicagoのロゴというのもずっと徹底していますね

それでは、そんなファースト・アルバムの1曲目「イントロダクション」を聞いてみよう♪
シングル曲ではありませんが、ライブではオープニング・ナンバーであり続けた重要曲です
まさしくシカゴのイントロダクション(導入曲、自己紹介)ともいえる、シカゴの魅力を凝縮した一曲
作曲、歌は(今は亡き)ギターのテリー・キャスだ…さあ熱くなろうぜ♪

Chicago「Intoduction」

シカゴはシカゴの学生バンド上がりだから、突出したプレイヤーがいた訳ではない
評価されていたのはギターのテリー・キャスぐらいだった
シカゴの演奏の魅力は若さと気迫だろう…ファイト一発だ
リード・ヴォーカルを取れるメンバーが3人もいて、作曲もロバート・ラムとテリー・キャスの2本柱によるポップで強力なメロディ・ライン…
そのサウンドも決してブラス・セクションに持たれかかったものではなかった
やっぱりロックは持たれかかっちゃダメなんです(笑)
結論…ブラス・ロックを聴くなら、シカゴを聴け!
イヤ〜かなり強引ですがね〜(笑)
(シカゴの過去記事は、こちらです)


ところでブラス・セクションと言ったり、ホーン・セクションと言ったり…どう違うのか?
かなりアバウトに使われているのが実情だが、厳密には違うみたいだ
ブラスは金管の事だからトランペットやトロンボーンを指していて、サックスは含まれていない
サックスも含める場合はホーンと呼ぶのが正式らしい
あれ?ブラス・バンドにサックスって居なかったっけ?
どうやら英語でいうBrass Bandは、金管のみで、サックス奏者は居ないんだそうだ
日本のブラバンは正しくは吹奏楽団と呼ばなければならない…そう、ブラバンの奴から聞いた事がある
じゃブラス・ロックはどうなんだ?サックスが居たらホーン・ロックなのか?
実は…ブラス・ロックというのは和製英語なんですね(アチャ〜)
英語ではJazz Rockが一般的みたいです
だから…日本語のブラス・ロックはなんでもアリなのだ(笑)

あれからブラス・ロックはどうなってしまったのか?
やっぱりホーン奏者はジャズのイディオムが捨てられないのもあって、一大勢力となったフュージョンに流れた…という事でしょうね
シカゴは路線変更で生き抜いたし…
一方、ホーン・セクションはタワー・オブ・パワーやアヴェレージ・ホワイト・バンドなどのファンク系バンドで大活躍していました
あと、スカですね…スカにはホーンが欠かせないもんね
適材適所♪それでいいのだ…


ウ〜ン、やっぱり長い夜になってしまったようだ(笑)申し訳ない…
二夜に渡った「真夏の夜のブラス・ロック特集」も、これにて終了〜御清聴ありがトラウト♪
それでは、今回はこの辺で…
See You Later アリゲーター♪

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2014.07.08 14:08
マルタツ
御報告ありがとうございます♪
勉強になりますね
確かにシカゴだと、マルタツみたいなオヤジに騙されているみたいで、ちょっと不安かも(笑)
仲良し母娘、微笑ましいです♪

2014.07.08 10:25
女王様
ごめんなさい。深夜帰宅の娘に訊ねてみました。娘が弾いていたのは「Go!Go!7188」の「C7」ですって。ホントだ!chicagoの25or6to4じゃなかったの。そして「Seagull screaming kiss her kiss her」の「Sentimenntal journy」も似てるよ!って教えてくれました。ホントだ!(笑)!お母さんはマルタツ様に報告したくてバンド名と曲名を何度も娘に聞きなおしても覚えられませんでしたが優しく教えてくれました。音楽知識に厚みはまだまだでしたわ。トホホ(笑)

2014.07.07 22:39
マルタツ
娘さん、ギタリストなんですか?
繰り返して弾いていた…という事はライブの練習?
しかし渋い選曲ですね〜♪ハードな曲を演奏する女性ってカッコイイです
女王様がヴォーカルで親子共演…なんていいですね♪やっちゃってください
お断りかな?(笑)

2014.07.07 21:51
女王様
「長い夜」のイントロ!なんだか凄く聞いた事がある!とモヤモヤしておりました。ジャジャジャジャジャン、、、グルグル回ってようやく今思い出してつながりました!娘が春頃に、ずーっと弾いて練習して繰り返しずーっとね、暇さえあればジャジャジャジャジャン!まさか娘がシカゴを弾いてたなんて(笑)!バカラックは娘の大好きな椎名林檎さんにも楽曲提供していましたし、マルタツ様のおかげで私の薄い知識に厚みが出てきて、個性死んじゃいそうですわ。うふっ(笑)

2014.07.06 13:28
マルタツ
トミーさん、トラウトサーモン♪
札幌にもSTA(札幌トランジット・オーソリティー)という、シカゴのナンバーを演奏するバンドがいますよ
次回更新は…神のみぞ知る?

2014.07.06 07:54 DJマルタツさん、いつも♪〜トラウト〜♪
シカゴってシカゴ交通局からだったなんて大変驚きました。
ブラスロックって和製英語?ジャズロックだったらなんだかフュージョンみたいですね。
次回の更新は「新聞によりますと〜」ですかね?

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