ただひたすら
北公次
「ただひたすら」
作詞・作曲 北公次
昭和53年(1978年)
フォーリーブスのコーちゃん、北公次・・・
フォーリーブスといっても若い人は知らないかもしれないが、元ジャニーズ事務所所属のアイドル・グループだ
事務所の名前にもなったジャニーズというグループが最初のグループで、続く4人組グループとしてデビューしたのがフォーリーブスだった
(北公次はジャニーズの付き人をしていた)
二年前、北公次が亡くなった時に、当時はSMAPや嵐より凄い人気だったと報道されていたのを記憶している人もいるだろう
コーちゃん、ター坊、トシ坊、マー坊・・・
何故か北公次だけはコー坊ではない(笑)
本名は松下公次・・・芸名の「北」というのは、ジャニー喜多川の「喜多」から名付けられている
ジャニー喜多川の入れ込み具合が伺えるね
ジャニーさんも後年、フォーリーブスは北公次をデビューさせたいがために結成したグループなのだと明かしている
北公次のジャニーズ事務所への貢献は、なんといってもバック転だろう
中学時代に体操部だった北公次がダンスに取り入れたバック転は、当時はまだダンスではアクロバットの部類であり、画期的なものだった
その後、ジャニーズ=バク転となったのだから、功績は大だといえる
北公次は背が低く、ヒールのついた靴でバク転、バク宙をしていた
(少女時代もハイヒールでダンスしているね♪)
これには、男のアイドルには見向きもしない少年達にも注目させるインパクトがあった
当時のアイドルは寿命が短かった
今のジャニーズ事務所のタレントのように、マルチ・タレント化していなかったのだ
キムタクみたいに、アイドルが40歳を越えてもスターであり続けるなんていう事は、当時は考えられなかった事だった
新御三家(郷ひろみ、野口五郎、西城秀樹)が台頭してきた頃は、フォーリーブスも、もうアイドルの第一線には居られなかった
それでもジャニーズ事務所の看板スターとして頑張らざるを得なかったのだ
(川崎麻世とかもいたが・・・)
「踊り子」や「ブルドック」などはこの頃の曲であり、後にデビュー前の少年隊もレパートリーにしている
(デビュー前の錦織一清は、尊敬する先輩として北公次を挙げている)
郷ひろみもジャニーズ事務所だったのだが、バーニング・プロへ電撃移籍となってしまったのも大きい
郷ひろみが賢いのは、有望なジャニーズJr.も引き連れて移籍した事だ
これにはジャニーさんも相当堪えたらしい
かくして、たのきんトリオがブレイクするまで、ジャニーズ事務所は冬の時代となる
この時期、元ジャニーズのあおい輝彦が「あなただけを」など、ソロ歌手として活躍したのも、そんなお家事情があったのだ
フォーリーブスは当時のアイドルとしては珍しい、十年以上という活動ののちに解散した
そしてその翌年、北公次は覚醒剤所持で逮捕された・・・
アイドルの転落劇・・・不謹慎ではありますが、この報道でマルタツは北公次のファンになってしまったんです(笑)
北公次はフォーリーブスでは年長者であり、リーダー格であった
人気の低迷、ステージのマンネリに、独り悩んでいたという
フォーリーブス解散の三年前から、北公次は毎日覚醒剤を打ち続けていた
ステージでは奇声を上げたり、日本刀を持ち出して割腹自殺の真似までしている
アイドルとしては常軌を逸しているのだ
当時は本当に死にたいと思っていたらしい
本人は、自暴自棄になる事が、少年時代から ままあったと著書でも語っている
ジャニーズ事務所では給料明細をもらった事がないという
何か欲しいものがあれば、その都度メリー(ジャニーの姉)が買い与えてくれたらしい
覚醒剤の代金も、毎日のようにせびっていたのだろうか?
メリーは気付かなかったのか?
そんな筈はないだろう
ジャニーズ事務所を辞めた途端に発覚するという事は、それまでは事務所がうまく揉み消していたという事ではないのだろうか?
再起を誓って、北公次は作詞作曲に励んでいた
のちにバンドを組んで活動した時期があり、レパートリーだった「生きる」「ただひたすら」の歌詞は著書でも紹介されている
「ただひたすら」はフォーリーブス後期にも、ステージのソロのコーナーで披露している自作曲だ
NHKで放送されたこの映像は、解散を目前に控えていた頃のものだろうか?
苦悩をストレートに歌い上げている
規格外の声だ
完全にはみ出している
これはロックだ
「ただひたすら」
https://youtu.be/gVeywTBps3A
北公次はフォーリーブス時代に多くの曲で作詞を手掛けている・・・事になっている
というのも、実際はジャニー喜多川が代作しているのだ
ファンの関心を買うためなんだろうが、
さすがジャニーさん!なかなか乙女チックな歌詞を書いてるぜ(笑)
芸能人がプロダクションを移籍、独立すると、干されるのが世の常だ
ジャニーズの後輩、田原俊彦はフォーリーブスからちっとも学んでいないという事になる(笑)
松崎しげるのヒット曲「愛のメモリー」も北公次のソロ・シングルとして予定されていた曲だったが、レコード化は果たせなかった
北公次のフォーリーブス解散後の唯一のメジャーな仕事が、映画「竜二」への出演だろう
脚本・主演の金子正次扮する竜二の子分、ヒロシ役だ
後半、ヤクザとして のしあがっていくヒロシがカッコいい
金子正次は北公次のためにヒロシ役を用意したのだ
フォーリーブスで挙動不審だった北公次に、
この人、大丈夫なの?と惹かれ、ファンになったのだという
それにしても長渕剛・・・
彼のドラマ「とんぼ」での演技は、しゃべり方から蹴り方まで、金子正次の丸パクリだね
ストーリーが似ているからといって、演技まで似せなくてもいいと思うんだけど(笑)
金子正次は「竜二」の公開中に亡くなってしまったが、生きていたら絶対、
長渕剛は金子正次に蹴りを入れられてるぜ!
その後の北公次は、暴露本の「光GENJIへ」シリーズで一躍注目を浴びる
もちろん全部読破してしまった・・・ジャニーズに詳しくなってしまったのは北公次のせいだ(笑)
これを契機にあらゆるジャニーズ本を読んでしまい、一時期はジャニーズ・ファンの女の子より詳しくて、ドン引きされたな〜(笑)
その本で、バンドでCD(北公次&スカーフェイス「FLOWER」)を出したので、ぜひ聞いてくれと書いてあり、
通信販売でCDを購入した
さすがコーちゃん、ロック全盛期のリアルタイム世代なので、なかなかロックな聞き応えのあるアルバムに仕上がっている
(ジミ・ヘンドリックスのコピーの第一人者、中野重夫がギターで参加している)
収録曲は北公次の自作曲ではなかったが、独特のあぶないヴォーカルが堪能できた
でも封筒の宛名書きが・・・どうみても北公次本人の筆跡なんだよね
嬉しい反面、そんなに細々とやっているのか?と心配にもなりました(笑)
今世紀に入ってからは、フォーリーブスが再結成されましたが、すぐに青山孝(ター坊)が亡くなってしまうんですね
フォーリーブスは活動停止に・・・
そして今度は北公次が・・・
破滅型の北公次に、俺はロックを感じていたのかもしれない・・・
晩年の写真も、たまらなくロックを感じさせますが、髪の毛は実はヅラらしいです♪
覚醒剤常用の後遺症として、未だにロレツが回らない、物忘れがひどくて歌詞が覚えられないと、こぼしています
そうそう、映画「竜二」のセリフで「シャブはやるモンじゃなくて、売るモンじゃないんですか?」というのがあるんだ
このセリフを北公次に言わせるなんて・・・金子正次、なかなかブラックな奴だな♪
「ただひたすら」
作詞・作曲 北公次
昭和53年(1978年)
フォーリーブスのコーちゃん、北公次・・・
フォーリーブスといっても若い人は知らないかもしれないが、元ジャニーズ事務所所属のアイドル・グループだ
事務所の名前にもなったジャニーズというグループが最初のグループで、続く4人組グループとしてデビューしたのがフォーリーブスだった
(北公次はジャニーズの付き人をしていた)
二年前、北公次が亡くなった時に、当時はSMAPや嵐より凄い人気だったと報道されていたのを記憶している人もいるだろう
コーちゃん、ター坊、トシ坊、マー坊・・・
何故か北公次だけはコー坊ではない(笑)
本名は松下公次・・・芸名の「北」というのは、ジャニー喜多川の「喜多」から名付けられている
ジャニー喜多川の入れ込み具合が伺えるね
ジャニーさんも後年、フォーリーブスは北公次をデビューさせたいがために結成したグループなのだと明かしている
北公次のジャニーズ事務所への貢献は、なんといってもバック転だろう
中学時代に体操部だった北公次がダンスに取り入れたバック転は、当時はまだダンスではアクロバットの部類であり、画期的なものだった
その後、ジャニーズ=バク転となったのだから、功績は大だといえる
北公次は背が低く、ヒールのついた靴でバク転、バク宙をしていた
(少女時代もハイヒールでダンスしているね♪)
これには、男のアイドルには見向きもしない少年達にも注目させるインパクトがあった
当時のアイドルは寿命が短かった
今のジャニーズ事務所のタレントのように、マルチ・タレント化していなかったのだ
キムタクみたいに、アイドルが40歳を越えてもスターであり続けるなんていう事は、当時は考えられなかった事だった
新御三家(郷ひろみ、野口五郎、西城秀樹)が台頭してきた頃は、フォーリーブスも、もうアイドルの第一線には居られなかった
それでもジャニーズ事務所の看板スターとして頑張らざるを得なかったのだ
(川崎麻世とかもいたが・・・)
「踊り子」や「ブルドック」などはこの頃の曲であり、後にデビュー前の少年隊もレパートリーにしている
(デビュー前の錦織一清は、尊敬する先輩として北公次を挙げている)
郷ひろみもジャニーズ事務所だったのだが、バーニング・プロへ電撃移籍となってしまったのも大きい
郷ひろみが賢いのは、有望なジャニーズJr.も引き連れて移籍した事だ
これにはジャニーさんも相当堪えたらしい
かくして、たのきんトリオがブレイクするまで、ジャニーズ事務所は冬の時代となる
この時期、元ジャニーズのあおい輝彦が「あなただけを」など、ソロ歌手として活躍したのも、そんなお家事情があったのだ
フォーリーブスは当時のアイドルとしては珍しい、十年以上という活動ののちに解散した
そしてその翌年、北公次は覚醒剤所持で逮捕された・・・
アイドルの転落劇・・・不謹慎ではありますが、この報道でマルタツは北公次のファンになってしまったんです(笑)
北公次はフォーリーブスでは年長者であり、リーダー格であった
人気の低迷、ステージのマンネリに、独り悩んでいたという
フォーリーブス解散の三年前から、北公次は毎日覚醒剤を打ち続けていた
ステージでは奇声を上げたり、日本刀を持ち出して割腹自殺の真似までしている
アイドルとしては常軌を逸しているのだ
当時は本当に死にたいと思っていたらしい
本人は、自暴自棄になる事が、少年時代から ままあったと著書でも語っている
ジャニーズ事務所では給料明細をもらった事がないという
何か欲しいものがあれば、その都度メリー(ジャニーの姉)が買い与えてくれたらしい
覚醒剤の代金も、毎日のようにせびっていたのだろうか?
メリーは気付かなかったのか?
そんな筈はないだろう
ジャニーズ事務所を辞めた途端に発覚するという事は、それまでは事務所がうまく揉み消していたという事ではないのだろうか?
再起を誓って、北公次は作詞作曲に励んでいた
のちにバンドを組んで活動した時期があり、レパートリーだった「生きる」「ただひたすら」の歌詞は著書でも紹介されている
「ただひたすら」はフォーリーブス後期にも、ステージのソロのコーナーで披露している自作曲だ
NHKで放送されたこの映像は、解散を目前に控えていた頃のものだろうか?
苦悩をストレートに歌い上げている
規格外の声だ
完全にはみ出している
これはロックだ
「ただひたすら」
https://youtu.be/gVeywTBps3A
北公次はフォーリーブス時代に多くの曲で作詞を手掛けている・・・事になっている
というのも、実際はジャニー喜多川が代作しているのだ
ファンの関心を買うためなんだろうが、
さすがジャニーさん!なかなか乙女チックな歌詞を書いてるぜ(笑)
芸能人がプロダクションを移籍、独立すると、干されるのが世の常だ
ジャニーズの後輩、田原俊彦はフォーリーブスからちっとも学んでいないという事になる(笑)
松崎しげるのヒット曲「愛のメモリー」も北公次のソロ・シングルとして予定されていた曲だったが、レコード化は果たせなかった
北公次のフォーリーブス解散後の唯一のメジャーな仕事が、映画「竜二」への出演だろう
脚本・主演の金子正次扮する竜二の子分、ヒロシ役だ
後半、ヤクザとして のしあがっていくヒロシがカッコいい
金子正次は北公次のためにヒロシ役を用意したのだ
フォーリーブスで挙動不審だった北公次に、
この人、大丈夫なの?と惹かれ、ファンになったのだという
それにしても長渕剛・・・
彼のドラマ「とんぼ」での演技は、しゃべり方から蹴り方まで、金子正次の丸パクリだね
ストーリーが似ているからといって、演技まで似せなくてもいいと思うんだけど(笑)
金子正次は「竜二」の公開中に亡くなってしまったが、生きていたら絶対、
長渕剛は金子正次に蹴りを入れられてるぜ!
その後の北公次は、暴露本の「光GENJIへ」シリーズで一躍注目を浴びる
もちろん全部読破してしまった・・・ジャニーズに詳しくなってしまったのは北公次のせいだ(笑)
これを契機にあらゆるジャニーズ本を読んでしまい、一時期はジャニーズ・ファンの女の子より詳しくて、ドン引きされたな〜(笑)
その本で、バンドでCD(北公次&スカーフェイス「FLOWER」)を出したので、ぜひ聞いてくれと書いてあり、
通信販売でCDを購入した
さすがコーちゃん、ロック全盛期のリアルタイム世代なので、なかなかロックな聞き応えのあるアルバムに仕上がっている
(ジミ・ヘンドリックスのコピーの第一人者、中野重夫がギターで参加している)
収録曲は北公次の自作曲ではなかったが、独特のあぶないヴォーカルが堪能できた
でも封筒の宛名書きが・・・どうみても北公次本人の筆跡なんだよね
嬉しい反面、そんなに細々とやっているのか?と心配にもなりました(笑)
今世紀に入ってからは、フォーリーブスが再結成されましたが、すぐに青山孝(ター坊)が亡くなってしまうんですね
フォーリーブスは活動停止に・・・
そして今度は北公次が・・・
破滅型の北公次に、俺はロックを感じていたのかもしれない・・・
晩年の写真も、たまらなくロックを感じさせますが、髪の毛は実はヅラらしいです♪
覚醒剤常用の後遺症として、未だにロレツが回らない、物忘れがひどくて歌詞が覚えられないと、こぼしています
そうそう、映画「竜二」のセリフで「シャブはやるモンじゃなくて、売るモンじゃないんですか?」というのがあるんだ
このセリフを北公次に言わせるなんて・・・金子正次、なかなかブラックな奴だな♪
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Comments
たまに見て頂けると嬉しいです…毎日見ると、疲れるブログだと自負しているので(笑)
エンケンとコーちゃん、声が似ていると思います
北公次もデビュー当時はアイドル声だったのに…クスリのせいかな?
最近、ミュージシャンの名前(バンドのメンバーとか)がすぐに出てこなくなりました…このブログを書きながら思い出しています(笑)
約二年ぶりに、ただひたすらを聴きました。
ロックを感じ、なぜか遠藤賢司を感じました。
規格外の声って良い表現ですね!
歌詞が覚えられない。というところに共感します。