ハート・ビート
佐野元春
「Heart Beat(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド)」
作詞・作曲 佐野元春
アルバム「Heart Beat」収録
昭和56年(1981年)
マルタツ・レディオ・ショウ、MRSです(笑)
今夜は先週に引き続き、佐野元春特集をお送りします
I wanna be with you tonight♪(元春のパクリです)
佐野元春のデビューは80年
デビュー曲は「アンジェリーナ」…疾走感があるね♪
タッタカ、タッタカというこのリズム…ギャロップというらしい
ビートルズ「ゲット・バック」、YMO「ライディーン」もそうだ
「アンジェリーナ」は、ブルース・スプリングスティーン「明日なき暴走」のパクリだというのが定説だが、それを言ったら甲斐バンドの「HERO」だってそうだしね
浜田省吾、長渕剛、尾崎豊だって、スプリングスティーンには随分お世話になっている(笑)
中でも佐野元春はサウンドだけではなく、日本語の乗せ方にも疾走感を感じさせるところが抜きん出ている
歌詞のリズムの解釈が深いのだ
たぶん佐野元春がボブ・ディランのファンだからだろうね
ボブ・ディランはメロディを歌っているのではなく、詞を歌っているのだ
歌詞をビートに乗せる…その抑揚がメロディになっている
ディランを聞き込んだ修行?の成果だろう
佐野元春のこのデビュー曲は、吉川晃司のデビュー曲「モニカ」に見事、パクられている
パクられるというのは、高評価だって事だよね
♪Oh アンジェリーナ 君はバレリーナ…
どうも「キミは」が「チミは」に聞こえるんだよね(笑)これは東京弁なんだろうか?
♪誰かの「車」が「来るま」で 闇に「くるま」ってるだけ…
クルマの3連発…これは粋だね〜さすが江戸っ子だ
佐野元春はデビュー当時はテレビにも出ていないし(東京ローカルではあったようだが)、
まだMTVの時代でもなかったため、プロモーション・ビデオも制作されていない
デビューしたというのは雑誌で目にしたが、当時リアルタイムでは聞いていなかった
佐野元春の当時の事務所がヤングジャパン…
アリスが稼ぎ頭のフォーク系の事務所だ…違和感があるね
ハンド・イン・ハンド運動で盛り上がっていた頃だよ?
有名なアリスの「美しき絆〜Hand in Hand」という曲だけじゃなくて、同じ事務所の岸田智史も♪ハンド・イン・ハンド〜と歌いこんだ曲を書いている
佐野元春も書かされていたかもしれないな(笑)
まあ、フォーク系のアーティストはラジオで全国区になるというパターンですよね?
元春もラジオのレギュラーを持つ事になります
2枚目のシングル「ガラスのジェネレーション」はNHK−FMでDJを始めた頃かな?
個人的には、そのスクエアな喋り方が、どうも気にいらなくて(笑)
マトモにラジオも曲も聞いてなかったね…なんか曲も軽い感じがしてね(あくまでも第一印象の話ですよ♪)
♪つまらない大人にはなりたくない…
というフレーズはキャッチーだよね…さすが広告代理店に就職して、コピーライターの勉強もしていた人だ
この曲は、大人=つまらない と歌っているのか?
つまらない大人にはなりたくないが、つまる大人(笑)なら
なりたいという事なのか?
正直、よくわかりません(笑)←偏屈な奴だなぁ
この曲は、ターゲットである「都市のティーンエイジャー=ガラスのジェネレーション」を歌の主人公にするというコンセプトを明確にしている
そして、そのコンセプトで制作されたのがセカンド・アルバム「Heart Beat」だった
「Heart Beat」…アルバムのタイトル・ナンバーであり、ラスト・ナンバーでもある長尺曲
ライブでは特に感動的な曲で、佐野元春のブルース・ハープ(ハーモニカ)のソロがせつない♪
佐野元春と観客達が
この曲で一体感に包まれた…そんな気がしましたね
「Heart Beat」
副題のカサノバというのは作家の人名で、自伝が映画化もされている…まあ、いわゆる性豪と言われた人ですね
「小さなカサノバ」だから、プレイボーイといった所なのかもしれない
ナイチンゲールも人名だとすると、あの有名な看護婦の事になるが、「街の」となっているので鳥の名前(ナイチンゲールという名前の鳥がいる)という事も考えられる
そしてこれはバラッド(Ballad)である
バラード(Ballade)ではない
バラッドとは物語の歌という意味であり、歴史物語の口承が起源とされている
ここでの佐野元春は、物語の語り部となっている…まさにバラッドという訳だ
バラードはバラッドから派生した言葉で、
バラッドにふさわしいスローで静かに語りかける音楽を指していたらしい
モダン・ジャズの名盤、ジョン・コルトレーンの「バラード」も原題はバラッズ(複数形)なので誤訳といえる
ビートルズの「ジョンとヨーコのバラード」もバラッドが正しい
全然バラードっぽくない曲調だし、ジョンとヨーコの物語なんだから、バラッドでなければおかしいんですね
「Heart Beat」は小さなカサノバと街のナイチンゲールの二人が夜を過ごし、やがて夜明けを迎える…そんな情景を描いているに過ぎないのだが、たまらなくドラマチックなのは何故だろう
♪Can you hear my heart beat?
僕のハート・ビートが聞こえるかい?
ハート・ビートとは「心臓の鼓動」の事なのだが
「心の鼓動」、「胸の高鳴り」と訳したいところだ
マルタツが体験した85年のライブでは,♪Can't you hear my heart beat?と歌ってるような気がしたな
CanではなくCan'tだと、さらにせつないよ
♪僕のハート・ビートが聞こえるだろう?
僕のハート・ビートが聞こえないのかい?
イヤ〜楽曲も長尺だけど、この記事まで長尺になってしまった…付き合いがいいな
まあ、これは12インチ・シングルなんだと思ってほしい(笑)
この曲に合わせた訳ではないが、ブログを書きながら夜明けを迎えてしまった…
実は、佐野元春に関してはまだ書きたい事が残っているんです…また日を改めて仕切り直しだ♪
その時はまた、真夜中のマニアック・クイズを出題します(笑)
Thank you for listening♪
「Heart Beat(小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド)」
作詞・作曲 佐野元春
アルバム「Heart Beat」収録
昭和56年(1981年)
マルタツ・レディオ・ショウ、MRSです(笑)
今夜は先週に引き続き、佐野元春特集をお送りします
I wanna be with you tonight♪(元春のパクリです)
佐野元春のデビューは80年
デビュー曲は「アンジェリーナ」…疾走感があるね♪
タッタカ、タッタカというこのリズム…ギャロップというらしい
ビートルズ「ゲット・バック」、YMO「ライディーン」もそうだ
「アンジェリーナ」は、ブルース・スプリングスティーン「明日なき暴走」のパクリだというのが定説だが、それを言ったら甲斐バンドの「HERO」だってそうだしね
浜田省吾、長渕剛、尾崎豊だって、スプリングスティーンには随分お世話になっている(笑)
中でも佐野元春はサウンドだけではなく、日本語の乗せ方にも疾走感を感じさせるところが抜きん出ている
歌詞のリズムの解釈が深いのだ
たぶん佐野元春がボブ・ディランのファンだからだろうね
ボブ・ディランはメロディを歌っているのではなく、詞を歌っているのだ
歌詞をビートに乗せる…その抑揚がメロディになっている
ディランを聞き込んだ修行?の成果だろう
佐野元春のこのデビュー曲は、吉川晃司のデビュー曲「モニカ」に見事、パクられている
パクられるというのは、高評価だって事だよね
♪Oh アンジェリーナ 君はバレリーナ…
どうも「キミは」が「チミは」に聞こえるんだよね(笑)これは東京弁なんだろうか?
♪誰かの「車」が「来るま」で 闇に「くるま」ってるだけ…
クルマの3連発…これは粋だね〜さすが江戸っ子だ
佐野元春はデビュー当時はテレビにも出ていないし(東京ローカルではあったようだが)、
まだMTVの時代でもなかったため、プロモーション・ビデオも制作されていない
デビューしたというのは雑誌で目にしたが、当時リアルタイムでは聞いていなかった
佐野元春の当時の事務所がヤングジャパン…
アリスが稼ぎ頭のフォーク系の事務所だ…違和感があるね
ハンド・イン・ハンド運動で盛り上がっていた頃だよ?
有名なアリスの「美しき絆〜Hand in Hand」という曲だけじゃなくて、同じ事務所の岸田智史も♪ハンド・イン・ハンド〜と歌いこんだ曲を書いている
佐野元春も書かされていたかもしれないな(笑)
まあ、フォーク系のアーティストはラジオで全国区になるというパターンですよね?
元春もラジオのレギュラーを持つ事になります
2枚目のシングル「ガラスのジェネレーション」はNHK−FMでDJを始めた頃かな?
個人的には、そのスクエアな喋り方が、どうも気にいらなくて(笑)
マトモにラジオも曲も聞いてなかったね…なんか曲も軽い感じがしてね(あくまでも第一印象の話ですよ♪)
♪つまらない大人にはなりたくない…
というフレーズはキャッチーだよね…さすが広告代理店に就職して、コピーライターの勉強もしていた人だ
この曲は、大人=つまらない と歌っているのか?
つまらない大人にはなりたくないが、つまる大人(笑)なら
なりたいという事なのか?
正直、よくわかりません(笑)←偏屈な奴だなぁ
この曲は、ターゲットである「都市のティーンエイジャー=ガラスのジェネレーション」を歌の主人公にするというコンセプトを明確にしている
そして、そのコンセプトで制作されたのがセカンド・アルバム「Heart Beat」だった
「Heart Beat」…アルバムのタイトル・ナンバーであり、ラスト・ナンバーでもある長尺曲
ライブでは特に感動的な曲で、佐野元春のブルース・ハープ(ハーモニカ)のソロがせつない♪
佐野元春と観客達が
この曲で一体感に包まれた…そんな気がしましたね
「Heart Beat」
副題のカサノバというのは作家の人名で、自伝が映画化もされている…まあ、いわゆる性豪と言われた人ですね
「小さなカサノバ」だから、プレイボーイといった所なのかもしれない
ナイチンゲールも人名だとすると、あの有名な看護婦の事になるが、「街の」となっているので鳥の名前(ナイチンゲールという名前の鳥がいる)という事も考えられる
そしてこれはバラッド(Ballad)である
バラード(Ballade)ではない
バラッドとは物語の歌という意味であり、歴史物語の口承が起源とされている
ここでの佐野元春は、物語の語り部となっている…まさにバラッドという訳だ
バラードはバラッドから派生した言葉で、
バラッドにふさわしいスローで静かに語りかける音楽を指していたらしい
モダン・ジャズの名盤、ジョン・コルトレーンの「バラード」も原題はバラッズ(複数形)なので誤訳といえる
ビートルズの「ジョンとヨーコのバラード」もバラッドが正しい
全然バラードっぽくない曲調だし、ジョンとヨーコの物語なんだから、バラッドでなければおかしいんですね
「Heart Beat」は小さなカサノバと街のナイチンゲールの二人が夜を過ごし、やがて夜明けを迎える…そんな情景を描いているに過ぎないのだが、たまらなくドラマチックなのは何故だろう
♪Can you hear my heart beat?
僕のハート・ビートが聞こえるかい?
ハート・ビートとは「心臓の鼓動」の事なのだが
「心の鼓動」、「胸の高鳴り」と訳したいところだ
マルタツが体験した85年のライブでは,♪Can't you hear my heart beat?と歌ってるような気がしたな
CanではなくCan'tだと、さらにせつないよ
♪僕のハート・ビートが聞こえるだろう?
僕のハート・ビートが聞こえないのかい?
イヤ〜楽曲も長尺だけど、この記事まで長尺になってしまった…付き合いがいいな
まあ、これは12インチ・シングルなんだと思ってほしい(笑)
この曲に合わせた訳ではないが、ブログを書きながら夜明けを迎えてしまった…
実は、佐野元春に関してはまだ書きたい事が残っているんです…また日を改めて仕切り直しだ♪
その時はまた、真夜中のマニアック・クイズを出題します(笑)
Thank you for listening♪
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Comments
自分にとって佐野元春は「洋楽」に分類している日本人アーティストなんです
歌謡曲っぽさが微塵も感じられないのが、その一因ですね
外国アーティストに感じていた格好良さ、憧れと同じものを感じさせてくれた存在です
そして、アーティストという言葉がこれ程しっくりくるミュージシャンもいないですね
最も夢中になり、影響を受けた日本人アーティストです…このブログでバレバレだと思いますが(笑)
過去の音源だけでは追体験できないような時代のカリスマ…
70年代の吉田拓郎、80年代の佐野元春を体験できた事は幸運だったと思っています