蛍〜サザンオールスターズの夏
サザンオールスターズ
「蛍」
作詞・作曲 桑田佳祐
平成25年(2013年)
シングル「ピースとハイライト」収録
♪一人で渚に立って 寄せる波に吐息だけ・・・
オールド・ファンには涙の、サザンオールスターズ「恋はお熱く」・・・
ファースト・アルバム収録の、夏の終りを歌った曲だ
サザンでは定番といっていいハチロク(8分の6拍子)のナンバーで、
のちの「ラチエン通りのシスター」や「栞のテーマ」などのプロトタイプともいえるかな?
サザンオールスターズはYouTubeに本人達のフル音源が殆どない・・・
そんな大人の事情もあって、今まで取り上げる機会を逸してしまったアーティストなんです(笑)
やはり、夏といえばサザン!という事で、今回は「真夜中のサイレント・ラジオ」というブログ当初のコンセプトに則って、そ〜っと静かにお送りします♪
デビュー当時のサザンはアマチュアの学生バンドそのままの
自由で、ある意味無責任ともいえる等身大の音楽性が支持されていたように思う
桑田佳祐がまだ作詞・作曲を始めたばかりだったというのも、楽曲を新鮮で驚きのあるものにしていたのかもしれない・・・何より桑田本人が楽しんで作曲しているのが伺える
余り何も考えていない(失礼)乗りの良い学生バンド・・・といったデビュー当時のイメージは今も変わってはいない
しかし現在のサザンオールスターズの音楽は、そんなパブリック・イメージとは裏腹に、しっかりと作り込んだものに変化している
桑田佳祐、ああ見えてマジメな奴なんだよ(笑)
まあ、事務所やレコード会社の期待も大きいんだろうし、自分達の活動が彼等の生活を支えている・・・なんて考え出したらプレッシャーだろうね
事実、音楽誌のインタビューでは、何度も解散を考えた・・・と告白している
サザンの歌詞は何て言ってるのか(歌っているのか)よくわからないと言われる・・・そうかな?
確かにセカンド・アルバムからは日本語と英語のチャンポンになっているからわかりにくいかもしれない
ラジオから流れてきたデビュー曲の「勝手にシンドバッド」は、日本語がノリノリの16ビートで、しかもしっかりと聴こえてくるのが痛快で、衝撃的だったんだけどね
(英語が入っていないというのもあるかもしれない)
元々はザ・ピーナッツの「恋のバカンス」みたいな曲だったらしく、メロディにはその面影があるね
それをディスコ・ビートにしたら、ラテンみたいな曲になってしまったという訳だ
当時、アメリカにファニア・オール・スターズってサルサのバンドがいたんだ
「勝手にシンドバッド」の曲調からして、サザンオールスターズっていうバンド名は、そこから頂いたんだとばっかり思ってましたね
ラテン命!のバンドだと思っていたな
違いました(笑)・・・サザンとはサザン・ロック(アメリカ南部の泥臭いロック)の事だったんですね
やはり洋楽に憧れているアーティストはデタラメな英語で作曲するもんなんだね〜そういう人は多いと思う
(桑田佳祐、矢沢永吉、吉井和哉のデタラメ英語のデモ音源を聴いた事があります)
昔は日本のロックなんて、あってないようなもんだったから、ロックを聴く=洋楽を聴く だったんだよ
作曲のイメージは洋楽で、自分が英語で歌っているイメージ・・・
英語の感覚は喉まで出かかっているんだけど、いかんせん正しい英語の歌詞が口をついて出てくる程、英語は堪能ではない(笑)
だからデタラメな英語になる・・・だからあんまり公開もされていないんだと思うよ♪
そのデタラメな歌詞の音感を活かしたい・・・そうすると
「I could never・・・」だった歌詞が「愛苦ねば・・・」になったりするのだ
(サザンオールスターズ「ジャパネゲエ」の歌詞です)
洋楽は歌詞の意味なんてわからないで聴いて、良いとか悪いとか言ったりする
だから歌詞なんてどうでもいい?なんて開き直っている部分もあるのかもしれないな(笑)
イヤ、桑田佳祐の歌詞はとても繊細だと思うよ・・・日本人ならではの情緒があるね
音楽で歌詞の貢献度はせいぜい20%くらいのもんだと思う
歌詞ばかりが取り沙汰されるのは、評価しやすいから・・・
音楽について正しく評価しようと思ったら、専門用語ばかりになってしまって訳わからなくなるからじゃないの?(笑)
でも時代を超えて残る曲っていうのは、やっぱり歌詞もいいんだよね・・・
歌詞の意味性は重要なんだ
「蛍」は今年(2015年)発表されたサザンオールスターズの10年振りのアルバム「葡萄」のラスト・ナンバーとして収録されている
2年前のシングル収録曲なのに・・・(笑) これは大物アーティストだから許されるんだろうね
10年振りとはいっても、桑田佳祐は精力的にソロ活動していたから、正直長いインターバルとは余り感じない
10年前の2005年は2枚組の「キラーストリート」・・・
そういえば、アナログ2枚組の「Kamakura」は1985年だった
xxx5年というのは何か意味があるのだろうか
桑田佳祐は1956年の早生まれだから、1985年は桑田佳祐20代最後の年だったという事になる・・・20代の総括が「Kamakura」だったのかもしれないな
今回の「葡萄」は50代最後のアルバムという事になる
来年で還暦なのか〜
「蛍」は映画の主題歌として書かれ、太平洋戦争で亡くなった(自ら命を絶った)友、英霊への歌
身近な人や大切な人を亡くした人の歌としても聴ける平和への祈りでもある
サザンの夏、日本の夏・・・
日本の夏は終戦の夏、お盆の夏でもある
サザンはここで日本の夏を歌っているのだ・・・さすが国民的バンドだね♪
https://www.youtube.com/watch?v=qlrqRNTvRFM
自分の父親が健在だった頃、実家に帰ったら両親がドラマの再放送を観ていて、
主題歌だったサザンオールスターズの「涙のキッス」を、二人して「いい曲だね〜♪」と言っていたんだ
もちろん最近の音楽なんか聴いていない世代ですよ?
まさに国民的バンド・・・老若男女に愛されているんだな〜と実感してしまいましたね
しかも30年以上もヒット曲を生み続けているというのは、ある意味ポール・マッカートニーを超えているんですよ
両親は終戦時は小学生だった・・・昭和一桁生まれです
戦後70年・・・夏は終りぬ・・・かな?
「蛍」
作詞・作曲 桑田佳祐
平成25年(2013年)
シングル「ピースとハイライト」収録
♪一人で渚に立って 寄せる波に吐息だけ・・・
オールド・ファンには涙の、サザンオールスターズ「恋はお熱く」・・・
ファースト・アルバム収録の、夏の終りを歌った曲だ
サザンでは定番といっていいハチロク(8分の6拍子)のナンバーで、
のちの「ラチエン通りのシスター」や「栞のテーマ」などのプロトタイプともいえるかな?
サザンオールスターズはYouTubeに本人達のフル音源が殆どない・・・
そんな大人の事情もあって、今まで取り上げる機会を逸してしまったアーティストなんです(笑)
やはり、夏といえばサザン!という事で、今回は「真夜中のサイレント・ラジオ」というブログ当初のコンセプトに則って、そ〜っと静かにお送りします♪
デビュー当時のサザンはアマチュアの学生バンドそのままの
自由で、ある意味無責任ともいえる等身大の音楽性が支持されていたように思う
桑田佳祐がまだ作詞・作曲を始めたばかりだったというのも、楽曲を新鮮で驚きのあるものにしていたのかもしれない・・・何より桑田本人が楽しんで作曲しているのが伺える
余り何も考えていない(失礼)乗りの良い学生バンド・・・といったデビュー当時のイメージは今も変わってはいない
しかし現在のサザンオールスターズの音楽は、そんなパブリック・イメージとは裏腹に、しっかりと作り込んだものに変化している
桑田佳祐、ああ見えてマジメな奴なんだよ(笑)
まあ、事務所やレコード会社の期待も大きいんだろうし、自分達の活動が彼等の生活を支えている・・・なんて考え出したらプレッシャーだろうね
事実、音楽誌のインタビューでは、何度も解散を考えた・・・と告白している
サザンの歌詞は何て言ってるのか(歌っているのか)よくわからないと言われる・・・そうかな?
確かにセカンド・アルバムからは日本語と英語のチャンポンになっているからわかりにくいかもしれない
ラジオから流れてきたデビュー曲の「勝手にシンドバッド」は、日本語がノリノリの16ビートで、しかもしっかりと聴こえてくるのが痛快で、衝撃的だったんだけどね
(英語が入っていないというのもあるかもしれない)
元々はザ・ピーナッツの「恋のバカンス」みたいな曲だったらしく、メロディにはその面影があるね
それをディスコ・ビートにしたら、ラテンみたいな曲になってしまったという訳だ
当時、アメリカにファニア・オール・スターズってサルサのバンドがいたんだ
「勝手にシンドバッド」の曲調からして、サザンオールスターズっていうバンド名は、そこから頂いたんだとばっかり思ってましたね
ラテン命!のバンドだと思っていたな
違いました(笑)・・・サザンとはサザン・ロック(アメリカ南部の泥臭いロック)の事だったんですね
やはり洋楽に憧れているアーティストはデタラメな英語で作曲するもんなんだね〜そういう人は多いと思う
(桑田佳祐、矢沢永吉、吉井和哉のデタラメ英語のデモ音源を聴いた事があります)
昔は日本のロックなんて、あってないようなもんだったから、ロックを聴く=洋楽を聴く だったんだよ
作曲のイメージは洋楽で、自分が英語で歌っているイメージ・・・
英語の感覚は喉まで出かかっているんだけど、いかんせん正しい英語の歌詞が口をついて出てくる程、英語は堪能ではない(笑)
だからデタラメな英語になる・・・だからあんまり公開もされていないんだと思うよ♪
そのデタラメな歌詞の音感を活かしたい・・・そうすると
「I could never・・・」だった歌詞が「愛苦ねば・・・」になったりするのだ
(サザンオールスターズ「ジャパネゲエ」の歌詞です)
洋楽は歌詞の意味なんてわからないで聴いて、良いとか悪いとか言ったりする
だから歌詞なんてどうでもいい?なんて開き直っている部分もあるのかもしれないな(笑)
イヤ、桑田佳祐の歌詞はとても繊細だと思うよ・・・日本人ならではの情緒があるね
音楽で歌詞の貢献度はせいぜい20%くらいのもんだと思う
歌詞ばかりが取り沙汰されるのは、評価しやすいから・・・
音楽について正しく評価しようと思ったら、専門用語ばかりになってしまって訳わからなくなるからじゃないの?(笑)
でも時代を超えて残る曲っていうのは、やっぱり歌詞もいいんだよね・・・
歌詞の意味性は重要なんだ
「蛍」は今年(2015年)発表されたサザンオールスターズの10年振りのアルバム「葡萄」のラスト・ナンバーとして収録されている
2年前のシングル収録曲なのに・・・(笑) これは大物アーティストだから許されるんだろうね
10年振りとはいっても、桑田佳祐は精力的にソロ活動していたから、正直長いインターバルとは余り感じない
10年前の2005年は2枚組の「キラーストリート」・・・
そういえば、アナログ2枚組の「Kamakura」は1985年だった
xxx5年というのは何か意味があるのだろうか
桑田佳祐は1956年の早生まれだから、1985年は桑田佳祐20代最後の年だったという事になる・・・20代の総括が「Kamakura」だったのかもしれないな
今回の「葡萄」は50代最後のアルバムという事になる
来年で還暦なのか〜
「蛍」は映画の主題歌として書かれ、太平洋戦争で亡くなった(自ら命を絶った)友、英霊への歌
身近な人や大切な人を亡くした人の歌としても聴ける平和への祈りでもある
サザンの夏、日本の夏・・・
日本の夏は終戦の夏、お盆の夏でもある
サザンはここで日本の夏を歌っているのだ・・・さすが国民的バンドだね♪
https://www.youtube.com/watch?v=qlrqRNTvRFM
自分の父親が健在だった頃、実家に帰ったら両親がドラマの再放送を観ていて、
主題歌だったサザンオールスターズの「涙のキッス」を、二人して「いい曲だね〜♪」と言っていたんだ
もちろん最近の音楽なんか聴いていない世代ですよ?
まさに国民的バンド・・・老若男女に愛されているんだな〜と実感してしまいましたね
しかも30年以上もヒット曲を生み続けているというのは、ある意味ポール・マッカートニーを超えているんですよ
両親は終戦時は小学生だった・・・昭和一桁生まれです
戦後70年・・・夏は終りぬ・・・かな?
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Comments
http://www.facebook.com/pages/Listen-To-The-Music/605645899549892
サザンオールスターズの楽曲を外国人アーティストが英語でカバーしているのを聴くと、特に強く感じますね
温故知新的といったらいいのか・・・ポール・マッカートニー・タイプのメロディ・メーカーなんだと思う
(「TSUNAMI」や「蛍」は唱歌かな?)
ロックを感じさせるのは、桑田の作詞法ですね・・・革新的な・・・ジョン・レノン・タイプなのかな(笑)
CDの歌詞カードを見ながら聴いて、桑田の詞を楽しむ・・・この聴き方がベストなんです
音源だけ聴いていても、なかなかわからない事がありますからね
「ピースとハイライト」では、「いいわけ」と歌っている歌詞が、歌詞カードでは「大義名分」に「いいわけ」とルビを振ってあったりするし、
「Brown Cherry」では明らかに「F×××!」(欧米では放送不可ワードですね)と歌っているのに、歌詞カードでは「不惑」となっている
逆に日本語のヤバイ言葉は無理矢理英語にしたりして・・・放送禁止対策かな?
サザンは歌詞を見ながら聴く・・・この聴き方が広まると、YouTubeだけでは満足できなくなると思うんです
CDも売れるだろうし・・・
だからサザンのYouTubeオフィシャル・チャンネルさん、遠慮せずにどんどんフル音源をアップしてください!(笑)
http://46kuma50.tuna.be
「C調言葉に御用心」 は原坊がいいですね
キーボードのアレンジ、音色のチョイスがナイス!
♪たまには愛し合いたいなぁ、でも自分で慰めるのさ・・・
そんな歌詞を原坊がちゃんとハモっているのが微笑ましい♪
サザンオールスターズは我々の大学時代の、最高のバックグラウンド・ミュージックでしたね!