悲しみのロマンス〜「月刊ポルナレフ」11月号
Michel Polnareff
La Vie ,La Vie M'a Quitte
1973
「愛の伝説」(9月号)、「僕はロックン・ローラー」(10月号)に続く、アルバム「ポルナレフ革命」からの第3弾シングルです
(シングル・カットは74年)
これは前代未聞の「来日要求盤」だ!(画像)
普通は「来日記念盤」ですよね?(笑)
「来日期待盤」だった「渚の想い出」(7月号)をさらに上回る暴挙に出たぞ♪
しかも「6月」と指定しているし(笑) 強気だな
LPレコードだと、日本盤特有の「帯」に いろいろと煽り文句が書かれていたもんです
ジャケットに直に書かないというのは、アートワークへの敬意ですよね
ところがシングルには帯なんてありません・・・無法地帯です(笑)
結果、ジャケットの至るところに煽り文句が・・・イヤ、キライじゃないんですよ♪
それにしても発売前なのに「大ヒット・シングル」なんてよく書けるよね!
いい根性してるよなぁ
実際は中ヒットかな?アルバムで唯一のマイナー(短調)の曲だというのもあって、
マイナー好きの日本人には受けるんじゃないか?と日本のレコード会社がシングル・カットしたんだろうね
大ヒットとまでは行かなかったのは、
フレンチ・ポップス王道の、わかりやすい美メロじゃないからだと思うよ
これはなんとも言えない異国情緒のあるメロディだね
それでいて、インドとか中国とか、国が特定できるようなメロディでもない
これはポルナレフ王国のフォーク・ソング(民謡)なんだろうか?(笑)
アルバムのインスト曲「ポルナレフ革命」(10月号で取り上げています)にも通じるものがあるね
これはポルナレフの新境地だったのかもしれない
手垢の付いてないメロディとでも言ったらいいのか・・・今聴いても、独特で新しいと思う
また、このギター・パーカッションがいい味出してるね♪
「悲しみのロマンス」
https://www.youtube.com/watch?v=EGgc4s_tb6E
恋人との別れの曲ですが、
別れなければならない状況に陥った男が、再帰を誓っているのがいい
♪またいつか、マイ・ラブ
もう会えないね、僕も行くから
人生は、人生は僕を捨てた
僕には仕方のないことだった・・・
ポルナレフ恒例のワンフレーズ英語・・・今回は"My Love"です
まあ、このアルバムは全曲がポルナレフの作詞ではないんですけどね
さてはポルナレフに、必ず英語を入れるように強く要求されたのかな?(笑)
執拗に繰り返される♪人生は、人生は僕を捨てた・・・
これがタイトル(原題)にもなっているんです
♪人生は、人生は僕を捨てたが、
僕は必ず帰って来よう・・・
英語だとI'll be backとか、I shall return といったところでしょうか
夢破れ、志半ば・・・
この場は立ち去るが、また再度・・・とリベンジを誓う
何の根拠もないともいえるんですが(笑)これがいいんです
この最後のフレーズには、救われ、勇気づけられましたね
(フランス語はわからないので、対訳にですが)
人生の何たるかも知らない中坊のクセにね(笑)
アルバム「ポルナレフ革命」から、もう一曲・・・
シングル・カットはされていませんが、ファンの間では人気曲の「ガラスの涙」です
ピアノの弾き語りで歌われる、哀しくも美しい曲・・・
フランス盤(現行CDも)では、アルバムのエンディング曲となっていて、深く静かな余韻を残すナンバーです
この透明感に魅せられますね♪
♪その男はガラスの涙を流した
かつて彼女が地上に舞い降りた時、
天使のような幻想的な音楽が奏でられた・・・
その調べはいつでも同じだった
それは、ある日海に落ちた、
はかない魂の女性の物語になっていた・・・
もしどなたか興味のある方がいて
名前と住所を送ってくれたなら、
絶望に涙していた男の物語を話してあげよう・・・
「ガラスの涙」
https://www.youtube.com/watch?v=Se_AcoZtNVU
「月刊ポルナレフ」では、お気付きの方がいると思いますが、
「シェリーに口づけ」から、ポルナレフが渡米するまでの、日本での大ブレイク期・・・
71年から74年までの、日本で発売されたシングル曲を中心に取り上げてきました
「シェリーに口づけ」、「愛の願い」、「哀しみの終るとき」、「愛のコレクション」、
「渚の想い出」、「愛の休日」、「忘れじのグローリア」、「火の玉ロック」、
「愛の伝説」、「僕はロックンローラー」、「悲しみのロマンス」、「悲しきマリー」
「月刊ポルナレフ」も回を重ね、シリーズ化以前に取り上げた3曲を加えると、
遂に今回で全曲制覇、コンプリートです♪ やったね
あっ!一曲忘れてた(笑)
という訳で「悲しきマリー」です(笑)
これは68年の曲なんですよ・・・何も74年にシングルにする事はないんじゃないの?って、ずっと思っていたな
他にも新しい日本未発表曲があったしね
これは日本未発表曲を集めたアルバム「ポルナコレクション」からのカット曲
当時は、ポルナレフの住んでいたマンションのトイレから発見されたデモ・テープだなんて、大橋巨泉のラジオ番組で紹介されてたよ(笑)
もちろんフランスではEPとして正規に発表された曲ばかりで、秘蔵音源の類いではない
どこからそんな話になったんだろうね
♪I'm so sad 'cos I lost my friend・・・
これは英語を頑張っていると思う(笑) ポルナレフでは一番の長文かも?
友人を失くした男の歌だ
♪マリー、僕は悲しい・・・
つまり悲しいのはマリー(恋人の名前です)じゃなくて、僕という事になる・・・
「悲しきマリー」じゃないな(笑)
これはよくできた曲だね♪
トラディショナルなフォーク・ソングみたいだ・・・完成度が高いね
今の季節にはピッタリな、木枯しの世界が広がるし、
ポルナレフではこの曲が一番好きだっていう人が多いのも頷ける
ポルナレフは「悲しきマリー」みたいな正統派のフォーク・ソングを、もう書いてしまった訳だから、
同じアプローチを繰り返す事には辟易していたのかもしれない
「悲しみのロマンス」は、「悲しきマリー」の実験的なリメイクなのかもね♪
「悲しきマリー」
https://www.youtube.com/watch?v=DQq6VrFwkHI
La Vie ,La Vie M'a Quitte
1973
「愛の伝説」(9月号)、「僕はロックン・ローラー」(10月号)に続く、アルバム「ポルナレフ革命」からの第3弾シングルです
(シングル・カットは74年)
これは前代未聞の「来日要求盤」だ!(画像)
普通は「来日記念盤」ですよね?(笑)
「来日期待盤」だった「渚の想い出」(7月号)をさらに上回る暴挙に出たぞ♪
しかも「6月」と指定しているし(笑) 強気だな
LPレコードだと、日本盤特有の「帯」に いろいろと煽り文句が書かれていたもんです
ジャケットに直に書かないというのは、アートワークへの敬意ですよね
ところがシングルには帯なんてありません・・・無法地帯です(笑)
結果、ジャケットの至るところに煽り文句が・・・イヤ、キライじゃないんですよ♪
それにしても発売前なのに「大ヒット・シングル」なんてよく書けるよね!
いい根性してるよなぁ
実際は中ヒットかな?アルバムで唯一のマイナー(短調)の曲だというのもあって、
マイナー好きの日本人には受けるんじゃないか?と日本のレコード会社がシングル・カットしたんだろうね
大ヒットとまでは行かなかったのは、
フレンチ・ポップス王道の、わかりやすい美メロじゃないからだと思うよ
これはなんとも言えない異国情緒のあるメロディだね
それでいて、インドとか中国とか、国が特定できるようなメロディでもない
これはポルナレフ王国のフォーク・ソング(民謡)なんだろうか?(笑)
アルバムのインスト曲「ポルナレフ革命」(10月号で取り上げています)にも通じるものがあるね
これはポルナレフの新境地だったのかもしれない
手垢の付いてないメロディとでも言ったらいいのか・・・今聴いても、独特で新しいと思う
また、このギター・パーカッションがいい味出してるね♪
「悲しみのロマンス」
https://www.youtube.com/watch?v=EGgc4s_tb6E
恋人との別れの曲ですが、
別れなければならない状況に陥った男が、再帰を誓っているのがいい
♪またいつか、マイ・ラブ
もう会えないね、僕も行くから
人生は、人生は僕を捨てた
僕には仕方のないことだった・・・
ポルナレフ恒例のワンフレーズ英語・・・今回は"My Love"です
まあ、このアルバムは全曲がポルナレフの作詞ではないんですけどね
さてはポルナレフに、必ず英語を入れるように強く要求されたのかな?(笑)
執拗に繰り返される♪人生は、人生は僕を捨てた・・・
これがタイトル(原題)にもなっているんです
♪人生は、人生は僕を捨てたが、
僕は必ず帰って来よう・・・
英語だとI'll be backとか、I shall return といったところでしょうか
夢破れ、志半ば・・・
この場は立ち去るが、また再度・・・とリベンジを誓う
何の根拠もないともいえるんですが(笑)これがいいんです
この最後のフレーズには、救われ、勇気づけられましたね
(フランス語はわからないので、対訳にですが)
人生の何たるかも知らない中坊のクセにね(笑)
アルバム「ポルナレフ革命」から、もう一曲・・・
シングル・カットはされていませんが、ファンの間では人気曲の「ガラスの涙」です
ピアノの弾き語りで歌われる、哀しくも美しい曲・・・
フランス盤(現行CDも)では、アルバムのエンディング曲となっていて、深く静かな余韻を残すナンバーです
この透明感に魅せられますね♪
♪その男はガラスの涙を流した
かつて彼女が地上に舞い降りた時、
天使のような幻想的な音楽が奏でられた・・・
その調べはいつでも同じだった
それは、ある日海に落ちた、
はかない魂の女性の物語になっていた・・・
もしどなたか興味のある方がいて
名前と住所を送ってくれたなら、
絶望に涙していた男の物語を話してあげよう・・・
「ガラスの涙」
https://www.youtube.com/watch?v=Se_AcoZtNVU
「月刊ポルナレフ」では、お気付きの方がいると思いますが、
「シェリーに口づけ」から、ポルナレフが渡米するまでの、日本での大ブレイク期・・・
71年から74年までの、日本で発売されたシングル曲を中心に取り上げてきました
「シェリーに口づけ」、「愛の願い」、「哀しみの終るとき」、「愛のコレクション」、
「渚の想い出」、「愛の休日」、「忘れじのグローリア」、「火の玉ロック」、
「愛の伝説」、「僕はロックンローラー」、「悲しみのロマンス」、「悲しきマリー」
「月刊ポルナレフ」も回を重ね、シリーズ化以前に取り上げた3曲を加えると、
遂に今回で全曲制覇、コンプリートです♪ やったね
あっ!一曲忘れてた(笑)
という訳で「悲しきマリー」です(笑)
これは68年の曲なんですよ・・・何も74年にシングルにする事はないんじゃないの?って、ずっと思っていたな
他にも新しい日本未発表曲があったしね
これは日本未発表曲を集めたアルバム「ポルナコレクション」からのカット曲
当時は、ポルナレフの住んでいたマンションのトイレから発見されたデモ・テープだなんて、大橋巨泉のラジオ番組で紹介されてたよ(笑)
もちろんフランスではEPとして正規に発表された曲ばかりで、秘蔵音源の類いではない
どこからそんな話になったんだろうね
♪I'm so sad 'cos I lost my friend・・・
これは英語を頑張っていると思う(笑) ポルナレフでは一番の長文かも?
友人を失くした男の歌だ
♪マリー、僕は悲しい・・・
つまり悲しいのはマリー(恋人の名前です)じゃなくて、僕という事になる・・・
「悲しきマリー」じゃないな(笑)
これはよくできた曲だね♪
トラディショナルなフォーク・ソングみたいだ・・・完成度が高いね
今の季節にはピッタリな、木枯しの世界が広がるし、
ポルナレフではこの曲が一番好きだっていう人が多いのも頷ける
ポルナレフは「悲しきマリー」みたいな正統派のフォーク・ソングを、もう書いてしまった訳だから、
同じアプローチを繰り返す事には辟易していたのかもしれない
「悲しみのロマンス」は、「悲しきマリー」の実験的なリメイクなのかもね♪
「悲しきマリー」
https://www.youtube.com/watch?v=DQq6VrFwkHI
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Comments
耳コピ、いいですね
自分はピアノは弾けませんが、いたずらに弾くのは好きです(笑)
脳内再生が完全に出来るまで、聴き込む事はよくしていましたね
ポルナレフのファンはやはり50代限定という事になりますね(笑)
若い音楽ファンにもポルナレフの魅力を知ってほしくて、こんなブログを書きました
素敵なコメント、ありがとうございます♪
ポルナレフが好きな人は、絶対お気に入りのはず…
「悲しみのロマンス」は置いといて(笑)
ピアノの素養のある人、クラシックの好きな人は、ポルナレフに深入りする確率が高いような気がする…
俺は当てはまらないけどね(笑)
「ガラスの涙」は愛する女性を失った男の歌…
この歌詞の「背中を押されて海に沈んだ女性」という箇所が気になります
男はこの女性を殺めてしまった…という事なんだろうか?
つぶやくようなポルナレフの歌声からして、きっとそうなんだろうなぁ
ポルナレフの世界は深いね♪
やっぱり「ガラスの涙」だよ!
ポルナレフのベスト3に入るね!この曲!
やっぱり兄貴も好きだったのね(笑)
ポルナレフにどんどん入っていくと、最終的にこういうシンプルなピアノ曲がいいと思うようになるのでは?
ま、みんな同じとは限りませんが、オレはこれが大好きです♪