Listen To The Music

真夜中のサイレント・ラジオ、MRT2(マルタツ)です冗談野郎のグダグダな話を絶賛ON AIR中〜Listen To The Music Facebookページhttp://www.facebook.com/nipperradioYouTubeのリンク切れは御容赦下さい💧記事を選択(記事名をクリック)するとこのブログの人気の記事(Popular Entries)が表示されます©2012ー2017 公害新聞社
真夜中のサイレント・ラジオ、MRT2(マルタツ)です
冗談野郎のグダグダな話を絶賛ON AIR中〜


Listen To The Music Facebookページ
http://www.facebook.com/nipperradio


YouTubeのリンク切れは御容赦下さい💧


記事を選択(記事名をクリック)すると
このブログの人気の記事(Popular Entries)が表示されます


©2012ー2017 公害新聞社
このブログは長い間更新がありません。
つなビィでは、5年以上ログインがないアカウントは削除される場合がございます。
削除を希望されない方はこちらよりログインをお試しください。
砂に消えた涙

砂に消えた涙

Mina
Un Buco Nella Sabbia
1964



真夜中の不定期更新、マルタツのリッスン・トゥ・ザ・ミュージックです♪
イヤ〜暑いね!
夏だな〜ビールがうまい♪
実は…バテバテなんですが(笑)
こう暑いと仕事したくないね♪あ、ブログは地味〜に更新しますからね(笑)
節電よりも冷房が大事です(笑)


さて、今回は夏のポップス・クラシックともいえる曲です
「砂に消えた涙」…本家本元はミーナ・マッツィーニのイタリア語バージョンですが、日本語バージョンが有名ですよね
(何故かミーナのレコードだけは「砂にきえた涙」と平仮名になっている)
やはりこの曲は日本語の訳詞が馴染んでいるんです
リアルタイムでは弘田三枝子、伊東ゆかり、ザ・ピーナッツとの競作
その後も麻丘めぐみ、竹内まりやなど多くのカバー…
ライブでは、なんと矢沢永吉も!
桑田佳祐が好きなのはわかるんですけどね…「鎌倉物語」のイントロがモロだし、「可愛いミーナ」って曲もあるし
みんな、この曲が好きなんだな〜♪
これはやっぱり日本語の歌詞が付いているのが大きいんですね
原語で歌われた「洋楽」とはまた別の世界…
「和製ポップス」は明らかに日本語カバーから始まった…という事ですね

原曲はイタリアン・ポップスですが、確かにイタリア語で歌われても…さっぱり訳わかりません(笑)
フレンチがあればイタリアンもある…料理みたいですが(笑)
イタリアのポップス…ボビー・ソロ「ほほにかかる涙」もそうでした
家にレコードがあったんです…これはヒットしましたね
トム・ジョーンズの「ラブ・ミー・トゥナイト」も原曲はカンツォーネだし、イタリア勢は侮れません…カリメロ〜♪

♪私は砂の中にありったけの涙、あなたの嘘を埋めた…あなたは私が泣きに来たと思っているけど、あなたの元へは二度と戻らない…月が出たら私はもう忘れているはず…きっと違う誰かを好きになっているはず…

原曲は日本語詞とは微妙にニュアンスが違っているんですね
失恋ソングだけど、悲しすぎない…絶妙な匙加減は、原曲からも伺えます

ミーナといえば「月影のナポリ」もありましたが、森山加代子の日本語カバーに力負け?してしまいます…やはり日本語のインパクトは大ですね
「砂に消えた涙」本国では、シングルとしては余りヒットしていない(収録アルバムは大ヒットしている)
それを本家にも日本語で歌わせた…日本のレコード会社、やるね〜♪
ビートルズだって、ドイツ語で歌わされた時代ですもんね

「砂に消えた涙」ミーナ(日本語バージョン)

訳詞は漣健児(さざなみけんじ)
坂本九「ステキなタイミング」、飯田久彦「ルイジアナ・ママ」、中尾ミエ「可愛いベイビー」、弘田三枝子「バケーション」も漣健児が手掛けている
この人の訳詞は意訳というより、超訳!
デタラメというか言葉遊び?…作詞を勉強した人じゃないですからね
ポップスなんだから乗りと勢いがあればいい♪
この感覚は、大滝詠一が自分で書いていた歌詞と近いかも?
「砂に消えた涙」が一番マトモな歌詞かもしれない…曲調に合わせたのかな?

漣健児というのはペンネームで、本名は草野昌一
新興音楽出版(シンコー・ミュージック)の創業者の息子=二代目で、訳詞をしていた頃は専務をつとめていた(のちに社長→会長に)
音楽誌「ミュージック・ライフ」の初代編集長でもある
そんな人がなぜ訳詞を?
つまり音楽出版会社だから、外国の曲の版権を持っていた
でも曲が売れない事にはビジネスにならない
そこで考えついたのが、日本語で日本の歌手に歌わせてヒットさせる…という事だったのだ
じゃあ俺が詞を書くよ♪という調子で、どんどん書いていったらしい
当時はテレビも創成期であり、若い歌手の活躍の場になったのも効を奏した(ベテランの歌手は、客にタダで歌を聞かせるのを嫌がって、出演を渋っていた)
オマケに草野昌一の弟(草野浩二)は東芝EMIのディレクターだったので、
ワガママを言い合いながらも、楽しくレコーディングをしていたそうだ…草野兄弟、いいな♪

外国でヒットしたからといって、日本でもヒットするとは限らない
その逆も然り…
草野昌一は「日本で売れそうな曲」を優先的に契約…日本での版権を買い漁っていた
日本の版権ビジネスの第一人者ですね

湯川れい子は「ミュージック・ライフ」と専属契約で、やがて訳詞も手掛けるようになる
安井かずみ、岩谷時子も訳詞からスタートして、和製ポップスの作詞家になっている
和製ポップスの歌詞は、訳詞感覚で作詞されている…といえますね


楽器をやる人は、シンコー・ミュージックの楽譜にはお世話になったのではないでしょうか?
音楽ファンは「ミュージック・ライフ」もね♪
それでは、また♪
駄目な僕

駄目な僕

The Beach Boys
I Just Wasn't Made For These Times
1966



前回の続きです

ビーチ・ボーイズ…というよりブライアン・ウィルソンのアルバムというべき、傑作「ペット・サウンズ」ですが、
当時は理解されず、レコード会社からは「これは売れそうにない…」と判断されて、大してプロモーションもされていない
しかも「これじゃヤバイ」と思ったレコード会社は、急遽、ビーチ・ボーイズのベスト・アルバムを企画・発売している
当然、ベスト・アルバムはバカ売れして、「ペット・サウンズ」は忘れられた存在に…まるで、なかったもののような扱いにされてしまった

ブライアンは渾身の自信作に対する、このレコード会社の仕打ちに、精神的に参ってしまい、
薬物の影響もあり、奇行に走るようになる
67年に発表を予定していた次作「スマイル」は、制作が頓挫してしまい、伝説の「未完の大作」となってしまった
(予定収録曲の多くは、その後のアルバムに分散されて発表された)

アルバム「ペット・サウンズ」に収録された「駄目な僕」…
このタイトルには惹かれるものがありますね…ダメダメなブライアンの自己申告みたいな邦題に思えてしまう

80年代にマルタツが購入した「ペット・サウンズ」は山下達郎の解説で、この曲をベスト・トラックに挙げていた…なんともいえない佳曲なんだなぁ♪

「駄目な僕(I Just Wasn't Made For These Times)」ガラケーでは再生できません…まさにダメダメです

原題は♪僕はこの時代には合わないんだ…という感じ(時代遅れというより、時代よりも進み過ぎている…と受け取れる)で、
僕ってダメダメだなぁ〜とまでは歌っていない
♪うまくいくかな?って思うけど、何がよくないのか…悲しい思いをしてしまう…あてにならない友達に見切りをつけられたら、僕は誰に頼ればいい?いったい、どうなっちゃってるんだ?

周囲と折り合えない…自分から人々の元を離れてしまう…
これは「引きこもり宣言」の歌かな?!
さすがにこれはビーチ・ボーイズのメンバーは歌いたくなかったらしく、ブライアンのリード・ヴォーカルで、バック・コーラスもブライアンの多重録音になっている

間奏でフニャ〜と、お化けみたいな音を出しているのが、テルミンという楽器で、
テルミンはビーチ・ボーイズのヒット曲「グッド・バイブレーション」で一躍、注目されることになる
(「グッド・バイブレーション」は「ペット・サウンズ」のアウトテイクで、「スマイル」に収録予定されていた)

ポップスとは楽しいもの?聞き手にとってはそうかもしれないが、
作り手にしてみたら、こんなに悲しいものはないんじゃないか?
ブライアン・ウィルソンを聴くと、そう思います

この後、ブライアン・ウィルソンは半ば廃人状態となって、音楽の第一線からは退きます
そんな頃、ポール・マッカートニーがブライアンの自宅を訪ねたそうですが、
ブライアンは隠れて出てこなかった…
このエピソードが好きですね♪



それから二十年後、88年にブライアン・ウィルソンが奇跡的に復活します
初のソロ・アルバム「ブライアン・ウィルソン」発表です
これはよく覚えています…初めて買ったCDですからね
(この頃になると、さすがに新譜は、レコードでは発売されなくなっていました)
声はさすがに往年のようには出ていません…サウンドも緻密さには欠けていましたが、
シンプルで無垢なメロディは健在でした
まさに「ペット・サウンズ」の二十年後の続編ともいえるアルバムで感激しました♪

同時期にビーチ・ボーイズが、映画「カクテル」のヒットもあり、
「ココモ」で久々にヒットを飛ばします
ブライアンはもうビーチ・ボーイズには参加していませんが、両者の復活は明るいニュースでした

その後のブライアンの完全復活には驚かされます
セルフ・カバーのアルバム(タイトルが「駄目な僕」!)を発表したり、「ペット・サウンズ」全曲を披露するコンサートを行ったり、
そして2004年には、あれから37年…なんと、あの未完の大作「スマイル」を完成、発表するとは!
まさに夢の実現です♪

「ラブ・アンド・マーシー」はアルバム「ブライアン・ウィルソン」のオープニング・ナンバーで、シングル化もされました
マーシーといっても田代まさしの事ではない
Mercy…日本語では一般的に「慈悲」と訳されている
まあ、田代まさしには慈悲が必要なのかもしれないが(笑)

傷ついたガラスのメロディが痛々しい光を放っている…
挫折を知った天才が語る、愛と人生…
この曲は最近のコンサートでは、ラスト・ナンバーとして歌われているらしい

「Love And Mercy」

♪薄汚い映画館で頬づえをついていた/スクリーン上の暴力/僕らは勝てそうにない
部屋で横たわり、TVのニュースを見る/多くの人が傷ついている/本当にゾッとしてしまう
スタンディング・バーで人々を見ていた/この世界の孤独ってやつは/もうどうにもやりきれない
今夜 君に必要なのは愛情、そして慈悲の心/君と、君の友達に今夜 愛と情けとを♪
神のみぞ知る

神のみぞ知る

The Beach Boys
God Only Knows
1966



夏だ!サザン(サザンオールスターズ)だ!タツロウ(山下達郎)だ!
いや、TUBEか?(笑)最近はその辺、どうなっているんだろう?(笑)
今回は、そんな「夏の風物詩」の元祖…そう、ビーチ・ボーイズです

サーフィン・ミュージックというのは、ビーチ・ボーイズ以前にも存在していたらしい…でもインストだったんですね
(ベンチャーズもサーフ・ミュージックに分類されている)
そこへチャック・ベリーのロックンロールをベースに、フォー・フレッシュメンのコーラスを取り入れた独特なサウンド…
歌詞はサーフィン、海、女の子、クルマ…といったティーンエイジャーの世界…
まさしくビーチ・ボーイズは60年代を代表するアメリカのロックンロール・バンドでした

最初期のヒット曲「サーフィンUSA」は、チャック・ベリーの「スウィート・リトル・シックスティーン」を下敷きにしている
わかりやすくていいですね♪

「Surfin'USA」歓声がうるさいな〜(笑)

ビーチ・ボーイズはブライアン、デニス、カールのウィルソン兄弟に従兄のマイク・ラブ、同級生のアル・ジャーディンの5人で結成
マネージャーは兄弟の父親マレーだ…ステージ・パパだね
作曲は殆どリーダーのお兄ちゃん…ブライアン・ウィルソンが手掛けている
しかもアレンジ、プロデュースもだ…若造のくせに、なかなか大したもんだよ
ブライアン自身はサーフィンはしない人なんだ…音楽オタクなんだね…そんなところがいいな♪

ビーチ・ボーイズはウェスト・コースト・ロックの元祖とも呼ばれている
えっ?全然サウンドが違うだろうって?
確かにそうなんですが、やっぱりコーラスなんですよね
イーグルスに代表されるウェスト・コーストのバンドの連中は、ハーモニーを重視していたりする…なるほどね、納得

それでは、ここでビーチ・ボーイズの代表的なスロー・ナンバー「サーファー・ガール」で涼んでみよう♪

「Surfer Girl」やっぱり歓声がうるさい(笑)

浜田省吾が在籍していた愛奴「二人の夏」を彷彿とさせますね
イヤ、山下達郎だろうって?確かにハーモニーの声質まで似ているもんね…コピーしたんだろうな〜
因みに「サーファー・ガール」の続編ともいえる「ガール・オン・ザ・ビーチ」の方が、
コード進行も複雑で、コーラスもより山下達郎っぽいですよ♪

イギリスのビートルズとアメリカのビーチ・ボーイズ…どちらも同時期にデビューしている
当時のポップ・アーティストはシングル・ヒットを3か月ごとに出さなければいけなかったし、
ブライアン・ウィルソンはビートルズへの対抗心もあったみたいだけど、やがてプレッシャーから薬物依存になってしまう
でもビートルズにはジョン・レノンとポール・マッカートニーという2人のソングライターがいて、プロデューサーのジョージ・マーティンもいた
片やビーチ・ボーイズは、ブライアン・ウィルソン一人で頑張っていたんだから…ね

ビートルズとビーチ・ボーイズ…実はどっちも、アメリカでは同じキャピトル・レコードだったりする(笑)
ブライアンは、同い年で、同じベーシストのポール・マッカートニーを特にライバル視していたみたいです

精神も病んで、とうとうツアーには出なくなり、レコーディングに専念するブライアン・ウィルソン…
ビートルズのアルバム「ラバー・ソウル」に触発されて、コンセプト・アルバムをと考えたのが、かの名作アルバム「ペット・サウンズ」
それまでにない内省的なサウンド、歌詞もトニー・アッシャーという広告マンに依頼して、それまでのビーチ・ボーイズの世界から大きく逸脱した実験作…
オーケストラを使い、若造のくせに一流スタジオ・ミュージシャンに指示しまくって、アルバムのオケを完成させる
あとは歌入れだけ…最高の自信作を、ツアーから帰ったメンバーに聞かせたが、誰もまったく評価しなかった
「誰がこんなものを聞くんだ?犬か?」
この一言が「ペット・サウンズ」というアルバム・タイトルになった…ウソみたいなホントの話

メンバーだけではなく、ファンも評論家もレコード会社も望んでいない音楽だった
しかしイギリスでは高く評価されていた
中でもポール・マッカートニーは大絶賛!
このアルバムに触発されて、ビートルズの名作アルバム「サージェント・ぺパーズ〜」が制作された…とポールも語っているくらいだ

ポールのイチオシが「神のみぞ知る」♪
ベースの音がルート(根音)から外れている…これにはかなりポールも影響を受けているね

「God Only Knows」ガラケーの人、ゴメンナサイ…再生されないのでフル・ブラウザにしてみてね♪

♪君がいなくなったら僕はどうなってしまうのか?そいつは神様にしかわからないよ…
アイラブユーとは言わない、屈折したラブソングですね
God(神)という言葉が出てくるポップ・ソングというのも、前代未聞です

「ペット・サウンズ」…このアルバムは独特のムードがあるんです
喪失感みたいなものかもしれない…ポップ・ミュージックのくせにね(笑)
とにかくアレンジが面白くて、細かく一音一音聞いても楽しめるアルバムです…ハッピーな気分にはなれないかもしれないけど(笑)
とにかく一家に一枚(笑)!
ビーチ・ボーイズはベスト・アルバムだけじゃなくて、「ペット・サウンズ」もぜひ聞いてほしいです♪

長くなってしまったので(またかよ?)続きは次回で…
See You ♪
長い夜

長い夜

Chicago
25 or 6 to 4
1970



松山千春ファンの皆様、ゴメンナサイ…今回はシカゴでした

でもやっぱり松山千春の「長い夜」もサワリだけやってみようかな?(笑)
レコードではロック調のアレンジになっているこの曲ですが、原曲は意外にもボサノバとして作られている…これはラジオで弾き語りバージョンを聞いての感想です
ボサノバで多用されているマイナー・クリシェ(Em-Emmaj7-Em7-Em6)が使われている事からも、それが伺えます
翌年の「夜よ泣かないで」もマイナー・クリシェ基調のボサノバだった事からも、そう言い切れますね
…まあ、この辺にしとかないと、いつまで経っても「真夏の夜のブラス・ロック特集」が終わらない…長い夜になってしまう(笑)…チャンチャン♪
しかし、松山千春と岡村孝子は、CDを持っていると恥ずかしいアーティストだな(笑)
え?モチロン持っていますが、何か?(笑)


さて、ブラス・ロックというと、プロデューサーのジェイムズ・ウィリアム・ガルシオの名を忘れてはいけないだろう
ブラス・ロックの先駆者ともいえるバッキンガムズを始め、ブラッド・スウェット&ティアーズ、シカゴを手掛けて、成功させているからだ…立役者ともいえる

ここでガルシオがプロデュースしたブラッド・スウェット&ティアーズのセカンド・アルバムから、彼等の代表曲「スピニング・ホイール」を聞いてみよう♪
イントロのフレーズは「テレビ三面記事 ウィークエンダー」でもお馴染みでしたね

Blood,Sweat&Tears「Spinning Wheel」

あれ?なんだか格好悪いぞ?これは見ない方が良かったかな(笑)
音だけにしとけば良かったか〜?
血と汗と涙…なんて熱いバンド名なのにね
この時点でバンドの発起人だったアル・クーパーは既に脱退しているんですよね
(ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」でオルガンを弾いてた人です)
まあ、今回のトリはシカゴですから…引き立て役になってもらうという事で(笑)…さっさとシカゴへ行ってみたいと思います♪

シカゴ初期のヒット曲「長い夜」
この熱さに虜になりましたね

Chicago「25or6to4(長い夜)」

タイトルは「午前4時の25、6分前」という意味で、眠れずに夜明けを待っている…という歌みたいです
てっきりドラッグの歌だと思ってましたね〜定説だったんですよ
これはブラス・ロック云々以前に、ハード・ロックの名曲ですね
作曲はキーボードのロバート・ラム、歌はベースのピーター・セテラです
久々に聴きましたが、やっぱり血沸き肉躍りますね〜

シカゴはファースト・アルバムでは「シカゴ・トランジット・オーソリティー」と名乗っていたんですが、
ホンモノの「シカゴ交通局」から苦情が来て、シカゴと改名
ファースト・アルバムにして2枚組というのが凄いです…ガルシオのプロデュースの力でしょうね
アルバム・ジャケットはメンバーの写真ではなく、Chicagoのロゴというのもずっと徹底していますね

それでは、そんなファースト・アルバムの1曲目「イントロダクション」を聞いてみよう♪
シングル曲ではありませんが、ライブではオープニング・ナンバーであり続けた重要曲です
まさしくシカゴのイントロダクション(導入曲、自己紹介)ともいえる、シカゴの魅力を凝縮した一曲
作曲、歌は(今は亡き)ギターのテリー・キャスだ…さあ熱くなろうぜ♪

Chicago「Intoduction」

シカゴはシカゴの学生バンド上がりだから、突出したプレイヤーがいた訳ではない
評価されていたのはギターのテリー・キャスぐらいだった
シカゴの演奏の魅力は若さと気迫だろう…ファイト一発だ
リード・ヴォーカルを取れるメンバーが3人もいて、作曲もロバート・ラムとテリー・キャスの2本柱によるポップで強力なメロディ・ライン…
そのサウンドも決してブラス・セクションに持たれかかったものではなかった
やっぱりロックは持たれかかっちゃダメなんです(笑)
結論…ブラス・ロックを聴くなら、シカゴを聴け!
イヤ〜かなり強引ですがね〜(笑)
(シカゴの過去記事は、こちらです)


ところでブラス・セクションと言ったり、ホーン・セクションと言ったり…どう違うのか?
かなりアバウトに使われているのが実情だが、厳密には違うみたいだ
ブラスは金管の事だからトランペットやトロンボーンを指していて、サックスは含まれていない
サックスも含める場合はホーンと呼ぶのが正式らしい
あれ?ブラス・バンドにサックスって居なかったっけ?
どうやら英語でいうBrass Bandは、金管のみで、サックス奏者は居ないんだそうだ
日本のブラバンは正しくは吹奏楽団と呼ばなければならない…そう、ブラバンの奴から聞いた事がある
じゃブラス・ロックはどうなんだ?サックスが居たらホーン・ロックなのか?
実は…ブラス・ロックというのは和製英語なんですね(アチャ〜)
英語ではJazz Rockが一般的みたいです
だから…日本語のブラス・ロックはなんでもアリなのだ(笑)

あれからブラス・ロックはどうなってしまったのか?
やっぱりホーン奏者はジャズのイディオムが捨てられないのもあって、一大勢力となったフュージョンに流れた…という事でしょうね
シカゴは路線変更で生き抜いたし…
一方、ホーン・セクションはタワー・オブ・パワーやアヴェレージ・ホワイト・バンドなどのファンク系バンドで大活躍していました
あと、スカですね…スカにはホーンが欠かせないもんね
適材適所♪それでいいのだ…


ウ〜ン、やっぱり長い夜になってしまったようだ(笑)申し訳ない…
二夜に渡った「真夏の夜のブラス・ロック特集」も、これにて終了〜御清聴ありがトラウト♪
それでは、今回はこの辺で…
See You Later アリゲーター♪
黒い炎

黒い炎

Chase
Get It On
1972



今回は「真夏の夜のブラス・ロック特集」です♪
ブラス・ロック…今や存在しないジャンルですが、70年代前半は確実に人気がありました
とにかくブラス・ロックは熱いんです…熱さを感じさせる音楽なんですね
ここまで鬱陶しいくらいに熱い音楽(笑)は他にないと思うよ
そんな訳で、暑苦しい真夏の夜にブラス・ロックをぶちかますぞ♪Are You Ready?
Here We Go〜!

まず、ブラス・ロックとはなんなのか?
それはズバリ、ブラスの入ったロックの事だ(笑)
至極アタリマエの事ではあるが、ロック・バンドには通常、ブラス・セクションは入っていないものだ
ジャズなら入っているけどね…
乱暴な言い方をしてしまえば、ジャズは4ビートで、ロックは8ビートだ
8ビートの音楽が主流になってしまって、ジャズ・ミュージシャンは仕事にあぶれていたともいえる
ベテラン達が新しいビートを取り入れようと電化したジャズは、やがてフュージョンと呼ばれるようになった
一方、若いミュージシャンは8ビートで育っているので、無理なくロックに参入できた…それがブラス・ロックなのだと思う…凄い乱暴な言い切りですが

ビートルズがアルバム「リヴォルヴァー」で早くもブラスを大胆に取り入れている
それが「ガット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」だ
↑タイトルが長すぎるな〜こういうのこそ邦題が必要なんだ…「おまえは俺のもの」なんてどう?男尊女卑で却下か?(笑)
まあ、それはともかく(笑)ロックというよりはR&Bと呼んだ方がいいかもしれない曲調ですが、
ソリッドなブラス・サウンドが見事にロックしています…コンプレッサーでつぶした音ですね
ブラス・ロックの雛型ともいえる曲です
1つの曲が1つのジャンルを作り上げた…だからビートルズは偉大なんですね
ここにブラス・ロック誕生です♪
異論もあるかとは思いますが、
ブラス・ロックの代表的なグループ…シカゴ、ブラッド・スウェット&ティアーズが、この曲をライブで取り上げています…何よりの証拠ですね
ブラス・ソウル?のアース・ウィンド&ファイアーもカバーして、ヒットさせています

The Beatles「Got To Get You Into My Life」

あれ?なかなか話が進んでないぞ?脱線しすぎたかな(笑)
という訳で、次回も「ブラス・ロック特集」を続ける事にしました(笑)よろしく

それでは、ブラス・ロックの代表曲ともいえる、チェイスの「黒い炎」です
チェイスはブラス・ロックとしては、後続グループですね
リーダーのビル・チェイスはジャズ・トランペッターで、
「ブラス・ロックって売れてるんだね〜俺も、まぜて♪」と参入したみたいですよ…イヤ、ホント
このバンドはブラス・ロックといっても、サックスもトロンボーンもいない…トランペット4人で頑張っているのが特色です
凄いインパクトでしたね〜迫力ありました
初めて聞いたブラス・ロックでしたしね♪
トランペットだけだから、高音がキーキー鋭いんですね

Chase「Get It On(黒い炎)」

これは和田アキ子もテレビでよく歌っていました…なかなか格好よかったですよ
原題はGet It Onで、Tレックスとバッチリかぶっている(笑)
しかも、紛らわしくも同時期のリリースなんですよね〜邦題は、こんな時に役に立つんです

♪おまえが欲しい〜朝から燃えようぜ〜
そんな精力絶倫な歌です(笑)やはり日本人とは人種が違いますね
チェイスは後発バンドだけあって、しっかりブラス・ロックの美味しいとこ取りをしているんですね
でもブラス・ロックにこだわってしまったのか?ブラス・ロックと一緒に、心中してしまった感もあります…
黒い炎で燃えつきた?(笑)

それでは、また…
See You Later アリゲーター♪
マスカレード

マスカレード

George Benson
This Masquerade
1976



前回に引き続き、歌うギタリストです
ジョージ・ベンソンは元々ジャズ・ギタリストで、マイルス・デイビスのアルバムにも参加していた超一流ですね
そしてフュージョン、ブラコンへと…堕落していくんですが(笑)
まずはブラコン時代のナンバーから…
「ターン・ユア・ラブ・アラウンド」は、いかにも当時の売れっ子だったクインシー・ジョーンズのプロデュースだな〜という作品です…「愛のコリーダ」やマイケル・ジャクソンのアルバムと同じ匂いがします(笑)
EAST END×YURIの「DA.YO.NE」でもサンプリングされていましたし、サザンオールスターズ「女流詩人の哀歌」もこれがネタ元だと思われます

「Turn Your Love Around」

あれ?ギターを弾かないで、歌に専念してるぞ?
これじゃレイ・パーカーJr.と変わらないじゃないか…困った奴だな(笑)
まあ、みんな歌いたいんですよね〜でなけりゃカラオケがあんなに普及する訳ないもんね

当時は洋楽のカラオケもそんなになかったので、友達二人と この曲を歌おうと歌詞を聞き取った事があります
最初のYou've got the love〜But you just don't understandまでは何とかわかったんですが、次がわからない…
グーン?グーンって言ってるよ?そんな英語あったっけ?
友達二人は英語学科の学生だったんだけどね…後でレコードを見たらGirlでした(笑)


それでは「ターン・ユア・ラブ・アラウンド」の5年前、ジョージ・ベンソンが「歌うギタリスト」として一躍注目された この曲に行きますか♪
「マスカレード」これはヒットしましたね〜
レオン・ラッセルの曲のカバーで、カーペンターズのバージョンで知られていましたが、
このジョージ・ベンソンのカバーが決定版になりましたね
(レオン・ラッセルもカーペンターズもシングルB面だったというのもあると思います)
ギターとスキャットのユニゾン…これは格好よすぎるだろう♪

「This Masquerade」

♪こんな悲しいゲームを続けて、二人は幸せといえるのだろうか…このマスカレード(仮面舞踏会)で二人は道に迷っている…

まるで互いの本心を隠して踊り続けるマスカレードみたいだという歌ですね
離れてしまった心を取り戻す言葉も見つからない…だからジョージ・ベンソンはスキャットしているのか?イヤ、それはないな(笑)
まるでジャズのスタンダードみたいなこの曲を、さすがジャズ・ギタリスト♪流麗に聴かせてくれます
それなのにギターを捨てて、歌に走ってしまうとは…(笑)
マスカレードで道に迷ったのはジョージ・ベンソン本人なのかもしれないね♪
ウーマン・ニーズ・ラブ

ウーマン・ニーズ・ラブ

Ray Parker Jr.& Raydio
A Woman Needs Love(Just Like You Do)
1981



レイ・パーカーJr.です
ナニ?知らない?
ほら、あの「ゴーストバスターズ」の人ですよ
この人、いつもニヤケているんだな〜(笑)きっと、お調子者なんでしょうね
ブラコンですよ、ブラック・コンテンポラリー…さすがにこれは死語だな?(笑)でも、そうとしか言いようがないんだ

「ウーマン・ニーズ・ラブ」はさわやかな季節に聴きたくなる軽快なナンバー♪
そのせいか、何故か思わずサビを口ずさんでいたりする事があるんです…調子がいいって時なのかな?

「A Woman Needs Love(Just Like You Do)」

♪彼女にはいつも愛が必要なのさ…ちゃんと愛してやらなければ浮気だってするかもしれないよ…君と同じようにね…
そんな歌ですが、ニヤケ顔で歌われるとね〜(笑)
いかにも浮気しそうな男の歌だな〜と、つい思ってしまいます

レイ・パーカーJr.はギタリストとして、プロのキャリアをスタートさせている
スティービー・ワンダーのアルバムでも弾いてたね
リード・ギターでガンガンと迫るんじゃなくて、リズム・ギターですね…カッティングの名手です
アール・クルーのアルバムではベースやドラムも演奏していましたね
そんなレイ・パーカーJr.ですが、目立ちたかったのか?シンガー・ソングライターを目指したんですね
レイディオというバンドを組んでデビューしました
レコードではギターで活躍してるんですが、ライブではマイクを握って歌手に専念しちゃっています…ホント、お調子者なんだから〜
まあ、ジョージ・ベンソンとか、ギタリストが歌も歌って成功した前例がありますからね〜そう、この「ウーマン・ニーズ・ラブ」では調子に乗って、まさしく絶好調だったんですが…

そこへ「ゴーストバスターズ」なんですよね…
映画の主題歌という事もあり大ヒットしましたが、完全に子供向けの音楽、PVでしたね…トホホ
しかもイヤイヤじゃなくノリノリなんだもんな〜始末に負えない(笑)
おまけにヒューイ・ルイスの曲のパクリだと叩かれて…あれからレイ・パーカー、パッとしないんです
どうやら映画のプロデューサーがヒューイ・ルイスの音楽を使いたかったらしいんですが、
断られて、レイ・パーカーに「似た曲を」と依頼したみたいです
パーカーさん、話に乗っちゃって…お調子者ですね〜

「ゴーストバスターズ」1曲で過去の栄光を葬ってしまったレイ・パーカーJr.…
それからは人様のバンドで細々と、ギターと歌を担当しているみたいですよ…


最後はレイ・パーカーJr.&レイディオ、往年のディスコ・ヒットです♪
「パーティー・ナウ」これは踊りましたね〜
曲もいいですが、やっぱりギターがいいんです
レイ・パーカーは登場しません(笑)「ソウル・トレイン」の映像です
Let's Dance!

「It's Time To Party Now」
ビー・クール

ビー・クール

野猿
「Be cool!」
作詞 秋元康
作曲 後藤次利
平成11年(1999年)



皆様いかがお過ごしですか?札幌の秋元康、マルタツです(笑)
夏バテ気味なので、しばらく更新を怠っていました
何だよ?クールになれよ!という訳で、今回は野猿(やえん)です
とんねるずの番組のスタッフという素人集団でしたね
企画物ユニットでしたが、それにしては随分長く活動していました…さては売れたからだな?(笑)
素人なのでギャラはナシ…やっぱりな〜
秋元康、後藤次利、とんねるず…みんな胡散臭い連中だ(笑)
秋元康・後藤次利といえば、おニャン子クラブの一連のヒット曲を手掛けた、当時のゴールデン・コンビだ
クォリティは申し分ないね…実際、野猿の楽曲はレベルが高いと思う
「大人のジャニーズ」というコンセプトがいい
確かに大人の辛口な世界で、秋元康の詞が冴えている…ここまで切り込んでくれると嬉しいね
やるな〜アキモっちゃん♪さすがプロフェッショナルだね〜

「Be cool!」PV

このPVはフル・バージョンではないんだね?
おいしい所(2回目のラップ)が何故かカットされているので、ここに書き記しておきたい…
♪ハーレムの中で出口を探して どっちへ行ったらハッピーになるのか? そう どっちも入口なんだろう…Be cool!

大人数のグループといえば最近ではEXILEかな?
野猿もスーツを着て踊るというのが、なかなか格好いい
やっぱりこれはクールビズじゃダメなんだろうな〜(笑)
人気投票で下位メンバーを脱退させたり、のちのAKBのネタも散見されるね

アキモっちゃんには、またこういった大人の男の世界を描いてほしい…ビジネスとしては、ニーズがないとの判断なのかな?
もう野猿でやり尽くして、プロデュースする気力が失せたのかもしれない
AKBのメンバーから「先生」と呼ばれちゃってるくらいだもんな〜(工藤静香は未だに「アッキー」と呼んでいてエライ)
大先生ともなると仕事を選べるのだろうね

秋元康の本、持ってます(笑)
マルタツも作詞作曲するのでね…作詞家アキモトに注目していたんですよ
80年代に出版された本で、秋元康が自分で作詞した作品を、自分で嬉々として解説しているんです
なかなか自画自賛っていうのは(笑)…ひと昔前の大先生には考えられない事だし、新しい世代だな〜と感じましたね
その本では、いつか美空ひばりをプロデュースしたいと書いてあるんですが、
その後「川の流れのように」で有言実行したんだから、やっぱり大したもんです
これでハクが付いたんだな〜それも計算していたのか?だとしたら凄いね

それでは、最後にアキモト先生の一番の自信作を♪
「First impression」野猿feat.CA
だれかが風の中で

だれかが風の中で

上條恒彦
「だれかが風の中で」
作詞 和田夏十
作曲 小室等
昭和47年(1972年)



一世を風靡したテレビドラマ「木枯し紋次郎」の主題歌です
またテレビの曲かよ?タイアップを非難している割には、随分と主題歌には甘いんじゃないのか?
…おっしゃる通りです(笑)
でもドラマと関係なく、いい曲なんですよ…カラオケでもよく歌いますしね♪
時代劇だからといって演歌調じゃないし、どちらかというと西部劇の主題歌みたいなんだ…躍動感があるもんね
パッカパッカと馬に乗って疾走しているイメージなのがいいんです♪

このドラマは市川崑監督作品でした
映画の資金稼ぎのためのアルバイトだったみたいですが、低予算ながらも斬新な映像で、音楽も小室等という…当時、若手のフォークのアーティストを起用した感覚も流石です
一方、作曲を依頼されて困惑した小室等は市川崑監督に、どんな音楽が好きなんですか?と聞いたらしい
そこで返ってきた答えが映画「明日に向って撃て!」の「雨にぬれても」だったそうで、それを参考にして作曲したみたいです
とてもそうは聞こえないんですが(笑)

「木枯し紋次郎」オープニング(1番のみ)

作曲が小室等、歌が上條恒彦というのは、この前年のヒット曲「出発の歌(たびだちのうた)」と同じコンビだ
これは流行りましたからね〜当然、それがあっての小室等&上條恒彦の起用でしょう
絶対「雨にぬれても」よりも「出発の歌」に似ているような気がしますが…(笑)
「出発の歌」は今聞くと、なるほど安保闘争の敗北を感じさせる歌詞ですね…
当時は後半がビートルズの「ヘイ・ジュード」みたいに、やたら長く感じられて好きじゃなかったな〜(笑)
でもフォークにしてはチマチマしていないし、硬い感じの歌詞というのもあって、前半は好きでしたよ

上條恒彦+六文銭「出発の歌」四角佳子(おケイさん)がいる♪吉田拓郎の最初の奥さんです

「だれかが風の中で」この作詞の和田夏十(わだ なっと)さんというのは市川崑監督の奥さんなんですが、なかなか渋い歌詞を書いていますね
♪誰かがどこかできっと待っていてくれる…きっとおまえは風の中で待っている…
ホントに?誰も待っていないんじゃないの?(笑)
まあ信じてはいないのかもしれないよ…待っていてくれればいいな…くらいの願い、祈りかもしれないね
そんな諦念も噛みしめているような所が好きですね

上條恒彦…凄い声量だ
ミュージカルに進んだのは正解
昔、ラジオ番組も持っていたんだけど、あの声に威圧されちゃうんだ…苦手でしたね(笑)
まあ、ヒット曲を2曲持っているんだからいいんじゃない?(それじゃ冷たいか?笑)
今後も歌い続けてほしいものです♪

劇場版エンディング(2番のみ)
雨にぬれても

雨にぬれても

B.J.Thomas
Raindrops Keep Fallin'On My Head
1969



雨の日が続きますね〜

6月といえば全国的には梅雨です
北海道には梅雨がないはずなんですが?(笑)
鬱陶しいのはゴメンだな〜
雨の歌といえば、やっぱりこれです♪「雨にぬれても」
いや、古今東西…雨の歌はたくさんありますけどね…名曲も多いし…
特に日本は雨の多い国だし、日本語には五月雨、時雨、夕立、霧雨、小雨…と様々に表現された美しい言葉があったりする
農耕民族だからなのかな?恵みの雨…慈しみというもんがあるんだね
まあ、日本では雨の歌といえば、どちらかというと暗いマイナーの曲が多いんですが(笑)
雨は風情があるね〜みたいな軽い感じで、ちょっと湿っぽいくらいでいいんじゃない?
そんな曲ですね♪

B.J.Thomas「Raindrops Keep Fallin'On MyHead」

イントロのウクレレがいいです♪
♪雨なんて気にしないよ…だって俺は自由なんだから…何も思い悩む事はないのさ…
なかなか深いんです…「自由だ〜!」って叫んでいる訳じゃないし、ブツブツつぶやいているような語り口…本当は自由じゃないんじゃないか?(笑)
たとえ不自由でも気にしない
自由を感じる幸せな瞬間があればいい…そんな曲に聞こえます
♪もうすぐ幸せがやってくるさ…という歌ですから、今は幸せじゃない…という事ですね…雨に打たれている…
古今東西、歌の中で「雨」という言葉は…憂鬱なもの、どうしようもない悲しみ、襲いかかる災難…そういったネガティブなものの象徴として使われていたりしますもんね

映画「明日に向って撃て!(Butch Cassidy And The Sundance Kid)」の挿入歌です
B.J.トーマスの歌ですが、この人、一発屋扱いされてます(笑)
他の曲は殆ど知られていません…それでも自由だ、思い悩む事はないって歌っているぞ?なかなか深いんです(笑)

やっぱりこの曲は、作曲者のバート・バカラックばかりが注目されてしまうんですね
クラシックとジャズ、ラテンの絶妙なブレンド…都会的で洗練されたメロディを書く人です…リズムも面白いし、ヒット曲も多いですね♪
しかも「バカラック調のメロディ」なんて形容詞があるくらい、メロディが特徴的…
アメリカの筒美京平?いや、違うな…筒美京平が日本のバカラックですね(笑)

以前、きょうたろうブログでもコメントした事があるんですが…
歌い上げるメロディじゃなくて、口ずさめるメロディなんですよ
一つの音を長く伸ばさない…これは絶対、鼻歌で作曲しているに違いない!そう確信しています(マルタツ説ですが)

映画も観ましたが、当然この曲は雨のシーンで流れる曲だと思うでしょう?
ところが晴れているんですよ(笑)
バカラックの相棒の作詞家ハル・デヴィッドが、どう頑張ってみても雨の歌詞になってしまった…という事らしいです
曲を貰った時、すでにバカラックの仮歌で♪Raindrops Keep Fallin'On My Head…って歌詞があったので、どうにも変更できなかったみたいですね
(キャンディーズ「春一番」の歌詞も、作曲の穂口雄右の仮歌の歌詞がそのまま採用されています)
まあ、西部劇の映画でバカラックの音楽という事自体、斬新だったんですから…そんな細かい事はどうでもいいんです(←オマエが言うなよ〜笑)

過去記事にも書きましたが(細かい事が気になるアナタは、タグ:BurtBacharachで過去記事も御覧ください♪)
ドリカムさんのあのヒット曲、アレンジがモロ、パクリですよね?
雨→晴れ という連想なのかな?曲はパクリじゃないみたいだね
アレンジは著作権がないから、パクっても別にお咎めナシなのだが…ちょっとやり過ぎ(笑)
イヤ、いい曲だと思いますよ、ホント
転調しまくってるし、日本語の乗せ方も、音節やイントネーションを無視していて画期的♪
(意外にも桑田佳祐の作品は、イントネーションが日本語に忠実なんです)
何より歌詞がいいね…娘が父親に語りかけているのがね…
歌詞としては新鮮なシチュエーションだと思うよ
今日は父の日…ピッタリな選曲だし♪
娘は、男にとって最後の恋人…マルタツには娘はいませんが(笑)

ドリカムさんのヒット曲


「雨にぬれても」が大ヒットしたのは69年…
ロックの時代にオーケストラのアレンジで勝負できたのは、映画音楽だったからかもしれません
予算の都合なのか、ポップスでオーケストラのアレンジが余り聞かれなくなっていったのは寂しいですね
70年代のシンガー・ソングライター達のレコードでは、よくストリングスが入っていたりしたもんですが…
古き良き時代?イヤイヤ、バカラックはまだ健在ですよ
コンサートではバカラックも歌っているんだね
上手くはないけど…なんかいいよね♪

「Alfie」
NEW ENTRIES
ビクター犬、ニッパーは音楽を聴いている?!(10.30)
ブラックバード(01.05)
イマジン〜ジョンとヨーコ、2017年初春(01.05)
Index 〜 Listen To The Music Classic 年末年始スペシャル・エディション(12.29)
ジャズからロックンロールへ〜ルイ・ジョーダンのジャンプ・ブルース(11.30)
彼女はデリケート(10.31)
ラヴィング・ユー(09.24)
どんないいこと(08.19)
ビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティン(07.29)
ジス・オールド・ハート・オブ・マイン(06.15)
RECENT COMMENTS
TAGS
<INDEX〜記事一覧(投稿順)> <Nipper> ABBA Aerosmith AlKooper AlbertHammond ArtGarfunkel B.J.Thomas BillEvance BillHaley BillyJoel BillyPaul Bjorn&Benny Blood,Sweat&Tears BobDylan BookerT&TheMG's BozScaggs BrianWilson BurtBacharach CarlySimon CaroleKing Carpenters CarrieUnderwood Char Chase Chi-Lites Chicago ChuckBerry DavidBowie DeepPurple DionneWarwick DonaldFagen DschinghisKhan Eagles Earth,Wind&Fire EltonJohn ElvisPresley EricCarmen FrankSinatra GeorgeBenson GeorgeMartin GilbertBecaud GilbertO'Sulliva GladysKnight&The JamesBrown JamesTaylor JanisIan JanisJoplin JeffBeck JerryWallace JoeCocker JoeJackson John&Yoko JohnLennon KeithRichards Kiss LarryWilliams LedZeppelin LeonRussell LittleRichard LosIndiosTrabajas LouisArmstrong LouisJordan Madonna MarvinGaye MichaelJackson MichelPolnareff MikeOldfield MilesDavis Mina MinnieRiperton NeilSedaka O'Jays OtisRedding PaulMcCartney PaulStanley Prince Queen Raspberries RayCharles RayParkerJr. RichardClayderma RingoStarr RodStewart RonaldIsley SMAP Santana Silver Simon&Garfunkel Slade SteelyDan StevieWonder Stories T.Rex TammiTerrell TheBeachBoys TheBeatles TheDoobieBrothers TheIsleyBrothers TheJacksons TheJam TheOsmonds ThePlatters ThePolice TheRollingStones TheRonettes TheStylistics TheThreeDegrees TheTurtles TheVerve TheYardbirds TinyBradshaw TomWaits TonyAshton Wings 〈CMソング〉 〈MidnightJazz〉 〈ジャズ喫茶〉 〈テレビ主題歌〉 〈ロシア民謡〉 〈映画音楽〉 〈著作権・版権〉 「ブルースにこんがらがって」 「音の散策」 「月刊ポルナレフ」 かまやつひろし ちあきなおみ ちのはじめ イースト イエロー・マジック・オーケストラ オーロラ三人娘 ガロ キャデラックスリム キャロル キャンディーズ クレイジーケンバンド グッチ裕三 サザンオールスターズ サンボマスター ザ・キングトーンズ ザ・ゴールデン・カップス ザ・スパイダーズ ザ・タイマーズ ザ・ピーナッツ シーナ&ザ・ロケッツ シュガーベイブ ジョニー大倉 タモリ デイヴ平尾 トワ・エ・モワ ハナ肇とクレージーキャッツ ビートたけし フォーリーブス フラワー・トラヴェリン・バンド 安部恭弘 井上堯之バンド 奥村チヨ 欧陽菲菲 吉井和哉 吉田拓郎 吉田美奈子 桑田佳祐 荒井由実 佐々木幸男 佐野元春 左とん平 細野晴臣 坂本九 坂本龍一 秋元康 所ジョージ 小室等 小林亜星 小林克也 少女時代 松本隆 上條恒彦 植木等 仁井山征弘 川内康範 太田裕美 大滝詠一 沢田研二 長谷川きよし 筒美京平 萩原健一 尾崎豊 浜田省吾 富田勲 平浩二 北公次 野猿 矢沢永吉 漣健児 六文銭 和田アキ子
ARCHIVES
LINKS
RSS
RSS