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ブルー・ヴァレンタイン・デイ

ブルー・ヴァレンタイン・デイ

大滝詠一
「ブルー・ヴァレンタイン・デイ」
作詞・作曲 大滝詠一
1977年(昭和52年)
(シングル・カットは1978年です)



以前マゼンタさんからリクエストのあった日本のシティ・ポップスでしたが…
ここでやっと取り上げてみたいと思います(マゼンタさんも忘れているかもな〜)
まさしく昨日がバレンタイン・デーという事で…
実はこの曲で2月のアタマにアップを予定していたんですが、結局バレンタインに間に合いませんでしたね
(どうも自分の記事が気に入らなくて…何回かボツにしたんです)

この曲はアルバム「ナイアガラ・カレンダー」収録です
1月から12月まで各月にちなんだ曲を並べるというアイディアですね〜さすがです
2月はこの曲で、シングルにもなりました(残念ながらヒットはしてませんが)

https://www.youtube.com/watch?v=oz_YftdB0i0

魅惑のクルーナー・ヴォイスですね♪
この後の大ヒット・アルバム「ア・ロング・ヴァケイション」を予感させる王道なポップスになっています
そうなんです…これだけの力量がありながら、「ロンバケ」みたいなアルバムをずっと作らなかった人なんですよ
なんたって「ナイアガラ音頭」の人ですからね〜(ファンクですよ、これは!)
歌詞もいっつもふざけてるしさ〜
70年代から知っている世代は、特にそう思ってると思うよ
山下達郎もそうなんだけど、すぐに売れた訳ではないからなのか、かな〜り屈折しているよね

伝説のバンド「はっぴいえんど」(細野晴臣、大滝詠一、鈴木茂、松本隆)は最後のシングル「さよならアメリカ、さよならニッポン」がリアルタイムでしたね…ギリギリだ
当時はまだアングラな感じでしたよ
ただ中学時代から月刊ミュージック・マガジンを読んでいたので、かつて誌上で騒がれた日本語論争の余波は感じていたんです
ロックは日本語で歌うべきか、英語で歌うべきかって奴ね
英語派は内田裕也サンが筆頭で…世界を相手にするなら確かに英語なんだけど…
これにはっぴいえんども参戦していたので、日本語のロックは、はっぴいえんどから始まった…という事になっている
確かにかなり実験的な日本語の乗せ方をしていて革命的なんだけど、それ以前にもグループ・サウンズというものがあったよね?…そこはちょっと持ち上げすぎな気がする
ただ遠藤賢司や岡林信康のバック・バンドとして、ライブだけではなくレコーディングにも参加していますからね〜歴史的なグループなのは間違いないです

作詞作曲、プロデュースの他に自身のレーベル(大滝→ナイアガラってウマイよな〜)
さらには原盤制作、エンジニアリングまで…ここまでマニアックな人はいないよね
原盤権を持つにはそれ相当の勉強が必要…日本では大滝詠一と矢沢永吉くらいじゃないですかね?エイちゃんつながり?

ナイアガラ・レコードではシュガーベイブ(山下達郎が在籍)がデビューしてるんですね
「ダウンタウン」痺れましたね〜
EPOがデビュー曲としてカバーしてました…マルタツと同い年なんです…やっぱりシュガーベイブに痺れたんでしょうね
あとクレイジーケンバンドの横山剣も同い年で、「あぶく」という曲は「ダウンタウン」にインスパイアされた曲だと本人が語っています

ダウンタウン

あぶく

その後が「ナイアガラ・トライアングルVol.1」かな?山下達郎と伊藤銀次ですね
伊藤銀次は…佐野元春やウルフルズのプロデュース、「ダウンタウン」の作詞、「笑っていいとも!」の「ウキウキWatching」の作曲者としての方が有名なんでしょうかね…
「ナイアガラ音頭」が入っているのがこのアルバムです

その他には自身が制作したCMソング集とか、多羅尾伴内名義でインスト・アルバムなんかも出しているんですね
「30歳になるまでは歌わない(歌手としてのアルバムは出さない)」と豪語していましたが…確かにロンバケは81年…30歳を過ぎてからですからね
あとソングライターとしては「夢で逢えたら」がありました
吉田美奈子バージョンが有名かな?これは名曲ですな…でもこれもヒットしたとは言えないんですね

夢で逢えたら

80年代に入ってからはね〜もうビックリするくらい売れちゃいましたもんね〜
小林旭「熱き心に」、森進一「冬のリヴィエラ」も忘れちゃいけません
松田聖子「風立ちぬ」はアルバム片面全曲ですからね〜
やっぱり松本隆との戦友コンビは最強かな?
大滝詠一のおちゃらけた歌詞もイイ味なんだけど…あ、「うなずきマーチ」は大滝詠一作詞だった!

イヤー、大滝詠一…ファンもマニアックなんだよね〜(笑)
まだ物足りない?
それじゃあ「ブルー・ヴァレンタイン・デイ」についてもう少し…
はっぴいえんどの前身がヴァレンタイン・ブルーというバンド名でして…「幸せな結末」もはっぴいえんどに掛けたタイトルですからね
それからこの曲の転調はニール・セダカ「悲しき慕情(Breaking Up Is Hard To Do)」と同じ進行ですね
これはオリジナルより、カーペンターズのカバーやニール・セダカ本人のスローなカバー(悲しき慕情’76)に親しんでいたので気付いたんです
…もうこの辺で勘弁してほしいな(笑)

悲しき慕情’76

さてシティ・ポップスについてもザックリ語ってしまおう
75年のシュガーベイブ「ダウンタウン」や愛奴(浜田省吾が在籍)の「二人の夏」は仲間内では凄い評判が良かった
でも誰もレコードは買っていなかった(そりゃあヒットしないよね)
こういった洋楽テイストが好きな奴は洋楽を買っていたんだね
あとこの頃のドラマで「俺たちの旅」があるんだけど、
当時の大学生がこういったシティ・ポップスを受け入れるとは到底思えない
(カースケならフォークだろう)
大学生がPOPEYEを読んで垢抜けて、
クルマを持つようになって、ドライブしながらオシャレなシティ・ポップスを流す…
そんな80年代が来なければ、シティ・ポップスの出番はなかったのかもしれない…
(あくまでもマルタツ説ですよ)


今年は大滝詠一84年のラスト・アルバム「イーチ・タイム」の30周年記念で、本人もリマスタリングを手掛けるのを楽しみにしていたはず…
林檎を喉に詰まらせて?…最後の最後におちゃらけるんだもんね〜
ミスター・ナイアガラ…R.I.P.
ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ

ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ

Billy Paul
Me And Mrs.Jones
1972



ナンバー・ワン不倫ソングはこれだ!
フィリー・ソウルのマダム・キラー、ビリー・ポールが甘く、激しく歌い上げています♪

YouTube

これはイイよね〜
いや、不倫の事じゃないよ(笑)、この曲…
当時は、まさか不倫の歌だとは思わなかったしね〜
やっぱりフィリー・ソウルはオシャレだな〜
オーケストラが入るとゴージャスだよね
洗練された大人の世界に酔いしれました
この当時、すでにビリー・ポールはアラフォーなんですね
確かに立派な大人だ…にやけたオヤジ?
ウン、間違ってないね(笑)

それまでジャズを歌っていたというビリー・ポール…確かに歌には品があるね…(別に顔が下品だとは言ってないよ 笑)
都会的なフィリー・ソウルとはベスト・マッチだ
フィリー・ソウルの中心人物ケニー・ギャンブルとは旧知の仲で…
まあ、それでフィラデルフィア・インターナショナルからレコードを出したら、空前の大ヒット(プラチナ=ダブル・ミリオンです)
前代未聞のシャレオツな不倫ソングで、ビリー・ポールは当時ホントにマダム・キラーと呼ばれてましたからね〜

この曲がヒットし過ぎたのか、ビリー・ポールは一発屋と言われてしまっている
そのせいで、この曲も埋もれた曲になってしまったのか?
大丈夫…こんなイイ曲はみんな放っておかないからね〜(笑)随分カバーされてるよ
ビリー・ポールは知らなくても、この曲は聞き覚えがあるでしょう
ドラマティックス、ホール&オーツ、鈴木雅之、久保田利伸…

サビで演奏がブレイク…そこでタメて歌うのがいいんだな♪


♪僕とジョーンズ夫人…秘密の関係…いけない事だとわかっていても、離れられない…毎日6時半、いつものカフェで逢う…手を握り、話をする…ジュークボックスから二人のお気に入りの曲が流れている…高望みはしないようにしないとね…君には家庭があり、僕にも…そろそろ時間だ…胸が痛くなるけど…明日またこの時間に、この場所で…いけない事だとわかっていても、離れられない二人なんだ…


甘美ですな〜禁断の果実ですか〜
なんかウラヤマシイ、ヤマシイ…
もうすぐバレンタイン・デーなのに、この選曲は…ダメ?
大丈夫、チーク・タイムでよくかかっていたんだから…(笑)
これはカップルで聞いてほしい、甘くせつないラブ・ソングです♪
特別編:ビートルズ来札?!

特別編:ビートルズ来札?!

「皆さん、こんにちは!ザ・ビートルズです!」
「やってきました!さっぽろ雪まつり!」
「僕たちの雪像もあるんだって?早く見たいな」
「ホント楽しみだよ!見終わったらラーメン食べに行こうぜ!」



ビートルズは楽しそうなのがいい
しかめっ面で演奏するロック・バンドではないんだね
そんなビートルズにインスパイアされて、冗談野郎になってしまったんだな…
いや、ビートルズのせいにしてはいけない(笑)

ビートルズのアティチュード(態度、姿勢)は今でも教科書なんです
ユーモアのセンスは大事ですね

「まず自分を笑えるかい?」
「どんな状況でも笑いとばせるさ」
「心に愛も持っていないとね… 愛がなければ、笑いはただの暴力だよ」
「自信を持てば、何事にも余裕で接する事ができるんだぜ…」

ビートルズは直感で理解できるのがいい
言葉で教えてくれた訳ではないもんね
ビートルズは、君には何を教えてくれたのだろう…


〈あとがき〉このブログのヘッダー…雪まつり期間限定の悪乗りのつもりでしたが、
自分で「いいね!」を連発してしまい(笑)
ここに収録する事にしました
ビートルズのように自由な発想で…いいね♪(笑)
イエス・イッツ・ミー

イエス・イッツ・ミー

Elton John
It's Me That You Need
1969



知る人ぞ知る名曲!
エルトン・ジョン「イエス・イッツ・ミー」です
これはエルトン・ジョンの曲では、日本で一番ヒットした曲かもしれません
エルトン・ジョンの代表曲としては、今では「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」の方が有名ですけどね…
これは一躍ブレイクとなる「ユア・ソング」の前に発表されていたシングル曲で、イギリス、アメリカではそれほどヒットしていません
そのせいかベスト・アルバムにも収録されていないんです(残念!)
日本では「ユア・ソング」の後、71年に出ているんですね
このタイミングが効を奏したのか、日本でだけ大ヒット!
絶対「ユア・ソング」より売れた筈ですよ

マルタツがラジオで洋楽を聞き始めた頃、エルトン・ジョンは「クロコダイル・ロック」がヒットしていましたが、
この曲もリクエストが絶えなかったと見えて、よくかかっていました
わかります…心を鷲掴みにされるんですよ…忘れられない曲ですね

YouTube

さすがYouTubeさん、品揃え(?)がいいねえ〜
この曲が聞けたのは嬉しい
もっとも他の曲は大分削除されまくってるけど…
まあ、他の曲はベスト・アルバムを聞けばいいか(笑)
「ダニエル」「土曜の夜は僕の生きがい」「ベニー・アンド・ザ・ジェッツ」「僕の瞳に小さな太陽」…この辺は聞いてると、一緒に歌いたくなってしまうんだ♪

70年代前半はエルトン・ジョンの天下でしたね
奇抜な衣装で、ピアノの上で踊っちゃったりするスーパー・スター…当時は情報だけで、映像は確認できませんでしたけどね…
愛嬌たっぷりな人なのかな?ルックスとかもコンプレックスの固まりなのかな?
派手なサングラスも視力が悪いからなんだ(ミッシェル・ポルナレフと同じだね)
若いのに薄毛だし…いろいろと大変なんだ(笑)…帽子は手放せない
(さすがに今は植毛でカバーしたみたいです…よかったね)

デビュー当時はそんなにケバくないんだ…いかにも寡黙なシンガー・ソングライター…といった所だね
エルトン・ジョンの曲の殆どは作詞のバーニー・トーピンとの共作だ
この二人で、最初は作曲チームとしてデビューしているんだけど、当時バーニー・トーピンはまだ十代だ…早熟だね
先に歌詞を書いてもらって、それにエルトン・ジョンが曲を付ける…詞先というのはポピュラー音楽では非常に珍しいスタイルです

「ユア・ソング」も男女のラブ・ソングというより、この二人の親愛を歌っているような気がするんだけど…
まあ、エルトン・ジョンは両刀使い(女性と結婚しましたし、今世紀に入ってからは男性と再婚しています)ですからね〜
でもこの二人はそういう関係ではなかったみたいですよ…ホッ

♪君に必要なのは僕なんだ
そう、僕だよ、僕だ
僕なんだよ〜っ♪
この曲は青春のやるせなさ、熱情に溢れている…
いくらエルトン・ジョンでも、これは若くて繊細な感受性がなければ作り得なかった曲だろう
そう、悲しい事に人は擦れていってしまうんだ
エルトン・ジョンも段々とこのような瑞々しい曲は書かなく(書けなく?)なってしまう…
人気も低迷、バーニー・トーピンとのコンビも解消、そしてドラッグ…
オヤジになって開き直ればね〜(笑)ラクになるんだけど…
なかなかオヤジになるのには時間がかかるもんなんです
「照れ」がなくなると早いよ〜一気に少年からオッサンになってしまうから注意した方がいい(笑)

それから、この曲…原題は「イエス・イッツ・ミー」じゃないんだね!
邦題は、サビの歌詞をそのまま使っているんだけど、これが正解だよね
カタカナだけど立派な邦題だ
いや〜邦題って、ホントにいいもんですね〜♪
やり放題(笑)
クレイジー・フォー・ユー

クレイジー・フォー・ユー

Madonna
Crazy For You
1985



マドンナです
どうだ、ミーハーだろう?
しかしマルタツ、無節操な奴だな〜(笑)
音楽には雑食な奴だ…いや悪食か?グルメではないな…
このブログがネタ切れしないで、まだ続いているのはそのせいかもしれないが…
このブログを読み返して改めて認識したんだけど…(今年になって過去の全記事にYouTubeへのリンクを貼り付けたのでね)
やっぱり中学時代、ラジオのランキング番組を聞いていたからかな〜いろんな音楽をつまみ食いするのが好きなんですね
困った奴だな〜(笑)まあ、これからも広く浅くやりますので、半ば呆れながらお付き合い下さい

そういえば、この間ブッチャー・カバーの記事をアップしたら一時的にアクセス数が増えたんだ…検索ワードに引っ掛かったんだろうね…そういうもんなんだね!面白いな〜


さてマドンナです
ご存知、80年代のポップ・アイコンですね
マイケル、プリンスと同い年でサバ読みトリオです
マルタツと同じ60年生まれだと喜んでいたら、実は58年でした〜とベロを出したこの3人…つるんでいるのか?(笑)
まあ3人ともファースト・ネームだけで通じるのが、さすがアイコンですね

マドンナは「ライク・ア・ヴァージン」「マテリアル・ガール」で嫌でも耳に入ってきました
その時はオーバー・プロデュースな気がして…ちょっと引いてしまったんです
で、次がこの「クレイジー・フォー・ユー」ですね
おっ!切ないじゃん…歌えるんじゃん…これはいい曲だな〜と思いました

YouTube

これは映画のために用意されていたバラード曲
作詞のジョン・ベティスはカーペンターズの一連のヒット曲を手掛けています
マイケル・ジャクソン「ヒューマン・ネイチャー」もそうですね
作曲のジョン・リンドは伝説の(アルバムを1枚しか出していない)フィフス・アベニュー・バンドに在籍していた人物
アース・ウィンド&ファイアー「ブギ・ワンダーランド」もこの人です
そんな二人ですからマドンナが歌うと聞いて「マジかよ?!あの姉ちゃん、歌えるのかよ…」となるのも無理はありません
映画の音楽監督だった名プロデューサー、フィル・ラモーン(ビリー・ジョエルのプロデューサーとして知った世代ですね)が推したみたいです
映画の方は不発で、タイトルも忘れてしまいましたが(笑)…サントラ盤からシングル・カットされたこの曲は大ヒット
まあ当時のマドンナの勢いもあるんでしょうけどね
この曲はサントラとしてのプロジェクトだったので、マドンナのアルバムには入っていない(後にベスト・アルバムに収録)
でも、だからこそバラードに挑戦できたとも言えますね
イケイケのこの時期に、バラードをシングルにするなんてのは想定外だったのではと思われます
このヒットでキワモノの姉ちゃんからスーパー・スターになった…と言えるんではないでしょうか
調子に乗って、次のアルバムでは作詞、プロデュースも手掛けて、アーティストとして活躍していくマドンナです

それにしても、いい曲だな〜サビがグッとくるね
こういったポップな女声バラードはありそうでなかなかない
J-POPならよくあるけど…
この当時の、いわゆる打ち込みじゃなくて、生演奏主体なのもいい
マドンナも意地悪そうな低音から、ライク・ア・ヴァージンな高音まで魅力的に聞かせます

松田聖子もSEIKO名義でレコーディングしているんだけど…ひょっとしたらマドンナよりこの曲に合っているのかもしれないね
できればマドンナより先に歌ってほしかったな〜マドンナのコピーと言われてしまうのは勿体ない
フィル・ラモーン…松田聖子もプロデュースしていたもんね…これは惜しいな…

「クレイジー・フォー・ユー」♪あなたに夢中…かなり切々と歌っているね
これは映画の主人公たちが十代の若者だからかな
かなりストレートな女性側からの性的欲求の歌詞で…(書き出すと赤面しそうなので今回は引用ナシ 笑)
なるほど、これは主張する女性…マドンナに相応しい曲かもしれないね♪
オール'55

オール'55

Tom Waits
Ol'55
from the album - Closing Time
1973



しゃがれ声の酔いどれ天使、トム・ウェイツ…
「オール'55」これはデビュー・アルバムの冒頭を飾る、トム・ウェイツ70年代の代表曲です

オール'55

この曲は同じアサイラム・レコードに所属していたイーグルスがカバーして注目されました
イーグルスはデビュー曲「テイク・イット・イージー」が当時無名のジャクソン・ブラウンの曲でしたしね…イーグルスさん、なかなか世話好きなんですよ

酔いどれトムはこれといったヒット曲がないね〜
確か70年代はシングルを出していないんじゃないかな〜偏屈な奴なんだ
それでも固定ファンがいるし、現在も長く愛されている…酔いどれトムは意外に人気者なんだ
スターになりたくなかったのかもしれない
場末のうらぶれたバーでピアノの弾き語りをしている…そんなうらぶれた男
アルコールの匂いにタバコの煙…
そんなうらぶれた世界だからね〜これは女性ファンは付かないと思うな(笑)

俳優としても活躍しているんだ…酔いどれのくせにね
ひょっとしたら、こういった うらぶれた世界はトム・ウェイツの演出、演技なのかもしれないよ

しかし凄いしゃがれ声だ…ここまでしゃがれちゃっているシンガーは他にはいないだろう
え?「オール'55」はそんなに気にならなかった?
そりゃデビューしたてだからね〜
それでは本領発揮のしゃがれ声を聞いてみよう
これも70年代の代表作
とても20代の若者の声とは思えない!完全に爺さんだ(笑)

トム・トラバーツ・ブルース

これは5年くらい前にドラマのエンディングで使われていたから、酔いどれトムにしては有名な曲になったのかな
そうそう、ロッド・スチュワートのカバーがヒットしていたんだった
せっかくの美メロも、あの声で台無し…ボブ・ディランと同類だね

トム・ウェイツ…歌詞もしょぼくれた世界でなかなか愛おしいよ
さすが酔いどれ詩人と呼ばれるだけあるね
情けない男の哀愁たっぷりだ
エルヴィス・コステロも「こんな豊かな歌を作る奴がいたとは!」と称賛してたし…
キース・リチャーズともよく共演してるしね

80年代に入ってからは映画音楽を手掛けたり、俳優としても活躍している
禁煙までしちゃって…イメージが違うな〜(笑)


「オール'55」懐かしき'55年型…これはトム・ウェイツの愛車、ビュイック・ロードマスターの事らしい
明け方に愛車を走らせている…そんなゴキゲンな酔いどれの曲ですね
イヤ、明け方といっても、トム・ウェイツが早起きした訳ではないよ(笑)
こんな早起きの似合わない奴はいないだろう…朝帰りです


♪ゆっくりと車を走らせる…なんだか神聖な気分になる…生きていると感じる瞬間だ…夜空から消えゆく星たち…もう少しこのまま走っていたい…力が満ちてくる気がするよ…太陽が昇ってくる…俺は幸運の女神を連れている…朝6時…俺の車を追い越して行くトラック…フリーウェイを流れる車たち…
番外編:あのブッチャー・カバーが復刻?!

番外編:あのブッチャー・カバーが復刻?!

「ザ・ビートルズ THE U.S. BOX」発売!

なるほどアメリカ・デビュー50周年なんですね♪
(厳密には1963年だがキャピトルと契約してアメリカ上陸&席巻を果たしたのが64年)
デビュー50周年(62年イギリス・デビュー)関連で出るぞと思っていたら出ない…
このタイミングでヤア!ヤア!ヤア!とやってくる訳だね
昨年末に「ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2」が出たばかり…今回はCD13枚組のボックス・セット、税抜価格30000円です
これはイタイ…(まだ買ってません)
ウーン、消費税が上がる前に「買い」か?

マニア以外の方には、一体なんなの?といった話ですね(笑)
これはビートルズに限らないんですが、
アメリカでは(イギリスで発売されていたオリジナル盤ではなく)
アメリカ編集のアルバムが発売されていたんです
収録曲が違い、ミックスも異なります
ジャケット、曲順なんかも…その当時親しんだ人には、たまらない訳です
(日本ではイギリス・オリジナル盤、アメリカ編集盤、日本編集盤と何でもアリの状態でした)

CD化は以前The Capitol Albums Vol.1、2と
4枚組ボックスで、あの悪名高い!コピー・コントロールCDで出ていましたが、コンプリートしていなかったんですね
今回はVol.3じゃなくて、いきなりのコンプリートBOX…これでアメリカ盤全アルバムがCD化です
Vol.1&2を持っている人にはちょっと冷たい仕打ちかな〜(笑)
あ、でも輸入盤はバラ売りもしているみたいですよ

アメリカ盤「ラバー・ソウル」には「ドライヴ・マイ・カー」が入っていないんだね
ミック・ジャガーがプラスチック・ソウル(まがい物の黒人音楽)と呼ばれていた事が、このアルバム・タイトルのヒントになっている
ラバー・ソール(ゴム製の靴底)…SoleとSoulを引っ掛けているのがナイスだ
このアルバム・タイトルならA面1曲目に「ドライヴ・マイ・カー」が来ないとね〜
モータウンばりにパーカッションが効いた、まさにプラスチック・ソウルな曲だ…これは外せないよね
イギリス盤と同じタイトルで中身が違うっていうのは…まあ今なら偽装?(笑)
そう言われても仕方ないね
まがい物のまがい物ソウルだな

ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンが「ラバー・ソウル」に影響されて、名作「ペット・サウンズ」を制作した…
と言われていますが、これはアメリカ盤を聞いて…という事なんでしょうね〜
(その「ペット・サウンズ」に影響されてビートルズが「サージェント・ぺパーズ〜」を制作したというから、ここは重要なんです)
アメリカ盤はA面1曲目が「夢の人」だし、当時売れ線のフォーク・ロックな感じでまとめてみました〜という印象だね

で、「ドライヴ・マイ・カー」はアメリカ盤では「イエスタデイ・アンド・トゥデイ」に収録されているんですが、このジャケット…
これが伝説のブッチャー(肉屋)カバーだ!
今回の画像がそうなんですが、確かに悪趣味!
しかもビートルズがヘラヘラ笑っているし…
始末に負えないな(笑)
当然すぐ回収されてしまって、レア物になってしまった
現物はウン百万円で取り引きされているとか…
そのブッチャー・カバーの在庫に、トランク・カバー(新しいジャケット)を貼り付けた物も存在しているとか…
そんなレア・アイテム、ブッチャー・カバーが今回のCDジャケットでなんと!再現されているらしい
トランク・カバーのステッカーも付けるというマニアックぶりだ
ウーン、これは見てみたい!
バラ売りを探してみようかな〜♪

ブッチャー・カバー…これはどうもイギリスのオリジナル盤を切り貼りして、
アメリカ盤を出していたキャピトル・レコードへの当て付けみたいだね
アルバムの曲数を減らして、アルバムの枚数を水増ししているのもセコイ…
イギリス盤では基本、シングル曲はアルバムには入れていない(二度買いさせないサービスだ)
アメリカ・キャピトル盤は…当然そんなもったいない事はしません(笑)
さすがに抜け目ないね〜


デビュー50周年…便乗して日本編集アルバムもCDボックス化したりしたら面白いかもね〜
リアルタイマーが泣くよ、これは
未だに公式ビデオ化されていない映画「レット・イット・ビー」も公開50周年になったら出るのかな?(未公開映像大放出のBOXセットで?それも良し悪しだなぁ)
ビートルズ…とっくに解散したバンドですが…21世紀になっても、なかなかしぶといリリース・ラッシュですね♪
愛のゆくえ

愛のゆくえ

Marvin Gaye
What's Going On
1971



マーヴィン・ゲイ「ホワッツ・ゴーイン・オン(愛のゆくえ)」…これは社会問題を取り上げた同名のコンセプト・アルバムに先駆けてリリースされたヒット・シングル…マーヴィン・ゲイの代表作であり、70年代ニュー・ソウルの大傑作です


レコード音源+歌詞

ライブ映像。レコードの音に近い…72年頃?なんとジェームス・ジェマーソン(ベース)がいる!

晩年になってしまった83年の「モータウン25」のビデオ映像(日本語字幕)


マーヴィン・ゲイは73年のヒット「レッツ・ゲット・イット・オン」で知りました
タイトルから想像がつくと思いますが(笑)性愛の曲ですね
さすがマーヴィン・ゲイ、性愛を歌わせたら右に出る者がいません
それから「夢を追いかけて(Come Get To This)」この曲で大好きになりました
この他にもダイアナ・ロスとデュエット・アルバムを出していて、シングル・カットされた3曲がどれもヒットしていましたからね〜マー君、絶好調でした

「愛のゆくえ」はラジオで後追いで聞いた訳ですが…メロウな感じでいいな〜と一発で気に入りましたね
当然エッチな曲だと思っていました(笑)
それにしてもこの曲、聞き覚えがあるな〜と思っていたら…日テレの土曜夜10時、「テレビ三面記事 ウィークエンダー」のエンディングの曲ではないですか?!
What's Going On…一体どうなってるんだ?…何が起こっているんだ?
という曲だから、社会事件(というか三面記事ですがね…)を扱う番組にまさしく相応しいではないですか!ナイス選曲だな〜♪
決して再現フィルムがエッチだから、エッチな歌を歌うマーヴィン・ゲイが採用された訳ではないみたいだね(笑)


そうなんです…アルバム「ホワッツ・ゴーイン・オン」は社会問題を取り上げたソウル初の金字塔ともいえるコンセプト・アルバムなんです
この「愛のゆくえ」は反戦ですね…そして愛と連帯を訴えている…
環境問題を歌った「マーシー・マーシー・ミー」もシングル・カットされています
何故、性愛のシンガーがこのようなテーマのアルバムを制作するに至ったのか?
(ちなみにこのテーマで制作したのは、このアルバムだけなんです。次作が性愛の代表作「レッツ・ゲット・イット・オン」ですからね)

マーヴィン・ゲイは当時、デュエットの相棒だったタミー・テレルの死がショックで…もう俺は歌えない…と悲しみに打ちひしがれていたらしい
またベトナム戦争から帰還した弟の話を聞いて、心を痛め、苦悩していた
社会問題を歌ったコンセプト・アルバム…決して頭でっかちのメッセージではなく、マーヴィン・ゲイの心の叫びなのだろう
アーティストは心を偽る事ができないのだね
慈愛の歌声ですよ、これは


二人のデュエットの代表作「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」です


モータウン・レコードでソロ・シンガーとして活躍していた60年代…
モータウンとは会社の拠点だったデトロイト=自動車の町=モーター・タウンを意味しています
レコード制作も社長ベリー・ゴーディJr.が自動車会社で働いていた経験から、ライン式の大量生産方式が取り入れられています
ベルト・コンベア方式の流れ作業ですな
どんどん作曲チームは作曲して、どんどんシンガーやグループに歌わせて、どんどんバンドに演奏させて、どんどんレコーディングする…ヒット曲工場のシステムです
シンガーに作曲なんかさせてくれる訳がありません
例外がスモーキー・ロビンソン、スティービー・ワンダー、そしてマーヴィン・ゲイでした
このアルバムではセルフ・プロデュースの権利も勝ち取っています
ベリー・ゴーディは政治色の強いアルバムに難色を示したらしい…まあ良くも悪くも「売れるレコード」しか作った事のない会社ですからね〜
現在このアルバムは圧倒的な評価、称賛を受けているんですが…モータウンの斜陽はここら辺が起点なのかも…

あとこの曲で忘れてはいけないのがジェームス・ジェマーソンのよく歌うベース
モータウンのヒット曲の殆どを演奏していたといわれるファンク・ブラザーズの一員だ
それまではレコードにクレジットされる事もなく無名の存在だったが、
マーヴィン・ゲイがセルフ・プロデュースしたこのアルバムで
初めて演奏者を紹介したため、一躍注目を浴びる事になる…
(詳しく知りたい方はドキュメンタリー映画「永遠のモータウン」を御覧下さい♪)
メロディックでリズミカル…とても人差し指1本で弾いているとは思えない!

「ホワッツ・ゴーイン・オン」レコードのベース・トラックだけを抜き出した音源…マニアック!


その後、奥さん(社長のお姉さんとの歳の差婚でした)との離婚のゴタゴタがありまして…アルバム「離婚伝説」を発表したマーヴィン・ゲイ…
まあ、なんと言いましょうか…アーティストというのは心を偽れないもんなんですね(笑)

82年、最後の大ヒットとなってしまった「セクシャル・ヒーリング」…性愛路線、健在です♪嬉しくなりましたね
この曲、ギター以外はマーヴィン・ゲイの打ち込みなんです
ブラック・ミュージックのその後(打ち込み一辺倒になる)を先駆けしていますな〜さすがです


そして84年、45歳の誕生日の前日、実父に銃殺されるという…ショッキングでしたね
しかもその銃はマーヴィン・ゲイが父親にプレゼントしたものだった…
厳格な父親だったみたいで…まあ確執というのか…どうも虐待されていたみたいだね
音楽が救いだったのかな?
「ホワッツ・ゴーイン・オン」には♪父よ…もう懲り懲りだ…争いでは何も解決しない…必要なのは愛だけだ…理解し合える道を探そう♪という一節がある
これが父親へ向けてのメッセージだったのかもしれない


邦題の「愛のゆくえ」もよく出来たタイトルだと思うよ♪
しかしまさか男女の愛じゃなくて、人類愛の歌だとは思わなかったんだろうな〜いつの間にか引っ込めちゃったもんね…押しが弱い(笑)


それでは最後はウィークエンダーのエンディングを引用しよう…
「明日こそはいい日でありますように…おやすみなさい」
哀しみの恋人達

哀しみの恋人達

Jeff Beck
Cause We've Ended As Lovers
1975



ジェフ・ベック、来札決定!
という訳で、1975年の来日記念盤です
日本独自のシングル・カットですが、ジェフ・ベックの代表曲ともいえるナンバーですね
ジェフ・ベックって何者?なんていう人も、このブログを読めばバッチリ!
まあ、そのつもりで頑張りますので…
ジェフ・ベック?あぁ彼はね〜なんて知ったかぶりしちゃって下さい♪ヨロシク…

2007年のライブです ベースのお姉ちゃん(タル・ウィルケンフェルド)に世界が驚愕しました

「哀しみの恋人達」これはスティービー・ワンダーの作曲です
以前ベック・ボガード&アピスがスティービー・ワンダーの「迷信」をカバーしていますが…元々ジェフ・ベックに提供した曲だったんですね
それをスティービー・ワンダーの関係者が「これはヒット間違いなし!」とスティービー・ワンダーの録音した「迷信」をシングル・カットしちゃったんです
ジェフ・ベックが録音したシングルより先に世に出て、しかも大ヒット…これにはベック様、カンカンです
そんな経緯があって、スティービー・ワンダーが改めてジェフ・ベックのアルバム用に2曲提供したという…まあ因縁の曲です…ここは押さえておかないと知ったかぶりできませんからね(笑)
しかしね〜スティービー・ワンダーも懲りてないのか?この曲も自分で録音しているんだよ
前の奥さんのシリータさんのアルバムに入っているんです
シリータさんが作詞して歌っているんですが…ジェフ・ベックより先に出すという…まあシングル・カットしていないからバレずに済んだみたいですね…ヤレヤレ
原題からして…恋人達としては終わった二人…という事ですから、離婚したシリータさんとの事なんでしょうね…是非とも歌ってほしかったんでしょうか…

「哀しみの恋人達」これはインスト・アルバム「ブロウ・バイ・ブロウ」からのシングル・カット
アルバムのかつての邦題は「ギター殺人者の凱旋」…これはさすがに改題されてしまいましたね(笑)
プロデュースはジョージ・マーティン…だからという訳ではないみたいですが、ビートルズの「シーズ・ア・ウーマン」も演奏しています(なかなかの好演ですよ)
このアルバムはインスト物としては空前の大ヒットですね…曲間が短いのも大好評でした
この曲では泣きのギターを聞かせていますが、ジェフ・ベックはそんな一筋縄では行かないんだな〜ロックの人ですからね〜
バックは当時のジャズというか新興勢力のフュージョンなんですが、ジェフ・ベックのギターが思い切りはみ出しています(笑)
ギターで無理矢理ロックにしてしまっているというか…
ジミー・ペイジも「ギタリストの教科書」とまで絶賛しているアルバム…確かに、ギターで不可能な事はないんじゃないか?とさえ思える、凄まじい表現力を見せつけてくれます
さすが、ギター殺人者!(笑)


エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ…3大ギタリストと呼ばれるこの3人が在籍していたヤードバーズ(65年デビュー)
ブルースを大音量でハードに演奏する…ハード・ロックの原型だ
1曲を5分、10分、20分と延ばすやり口はこの頃から始まっているんだね…このやり口でドラッグを決めると最高みたいですよ(よくわかりませんが 笑)
クラプトン脱退の後釜として、ジェフ・ベック参入です
ジミー・ペイジはベースで加入しましたが、すぐにツイン・ギター体制に…
そしてジェフ・ベック脱退後のヤードバーズが、レッド・ツェッペリンの母体となる…というのがハード・ロックの前史です

ヤードバーズ脱退後のジェフ・ベックのソロ・ヒット・シングル「ハイ・ホー・シルバー・ライニング」
ジェフ・ベックの歌!が聞けます…かなりポップ路線です(マニア向けかな?)
そして第一期ジェフ・ベック・グループですね
ロッド・スチュワート、ロン・ウッドが在籍していました(この二人はフェイセズに移籍)
68年のアルバム「トゥルース」がハード・ロックの誕生だと言われています
第二期には渡りのドラマー、コージー・パウエルがいました
この辺はリズム&ブルース色が濃いですね
アルバム「オレンジ」(通称です。ビートルズの「ホワイト・アルバム」同様に、正式のアルバム・タイトルはバンド名そのまんまです)には、
この頃から目を付けていたのか?スティービー・ワンダーの曲も入っているし、インスト曲は「ブロウ・バイ・ブロウ」に入っていてもおかしくない方向性の曲になっている
その後はベック・ボガード&アピスですな
ポール・ロジャーズをヴォーカルに迎えるつもりがダメで(ディープ・パープルもイアン・ギランの後釜に狙っていましたが、結局ポール・ロジャーズはバッド・カンパニーを結成します)結局3人が交代で歌うハメに…
ここまでは歌モノ中心でやってきたんですが、もう開き直ったんですね
バンドもこんな調子で長続きしないし…これはジェフ・ベックの人間性にも問題がありそうです(ワガママ?)
ソロ名義でインスト・アルバム…ヴォーカル不在でギターが歌いまくっているのが「ブロウ・バイ・ブロウ」の成功ですね


続くジョージ・マーティン・プロデュース第二弾「ワイアード」は衝撃でした
1曲目の「レッド・ブーツ」これは凄いです

YouTube

ドラムから入るんですが…冒頭のハイハットからして尋常じゃないです
ナラダ・マイケル・ウォルデン…只者じゃないね
このアルバムもフュージョン路線ですが、断然ハードです
フュージョンはどうも苦手だ…なんてロック・キッズも、このスピード感には狂喜乱舞ですよ
これ、なかなかリズムに乗れなかったのを覚えている…8分の7拍子が入るんだ
机を叩いてリズムを取る…それだけで楽しめる曲だったね
ギターにクラビネットにヤン・ハマーのシンセサイザー…最初は全部ギターに聞こえて混乱しました
ジェフ・ベックのギターが思う存分暴れまくっている…これはロックだわ♪
天国への扉

天国への扉

Bob Dylan
Knockin'On Heaven's Door
1973



ボブ・ディラン、来札決定!
ライブでは以前には見られなかったリード・ギターに挑戦した時期があったり、
かと思うとギターを全く弾かずにオルガンだけなんて時期もあるボブ・ディラン
アレンジも毎回違うという…つくづく偏屈な男だ(笑)
今回はライブハウスで全国を回るツアー…どんなライブを聞かせてくれるのだろう

ボブ・ディランなら60年代をスルーする事はできないのだが、
ここは昭和35年男として、リアルタイムで触れた初のヒット曲♪「天国への扉」で行ってみたい(どうせ脱線するからね〜 笑)
70年代のボブ・ディランを代表する名曲です
札幌市にお住まいのマゼンタさん、ボブ・ディランのリクエストありがと〜
ちょっと長いけど、これはいいです
80年代、トム・ぺティ&ザ・ハートブレイカーズと行っていたライブの映像かな?削除しないでね(笑)

https://youtu.be/e3CEvbi5_Sc

ボブ・ディラン…その名前はガロ「学生街の喫茶店」で知りましたね(歌詞に出て来ます)
当時は吉田拓郎が影響を受けたアーティストとしても注目されていました(吉田拓郎のおかげで、日本でボブ・ディランのレコード売上が2倍に伸びたという伝説がありますからね)
今の若い人には信じて貰えないと思うんですが、70年代の吉田拓郎はカリスマでした
80年代の佐野元春もそうですね…これは過去の音源を聞いても理解できないのかもしれない
つまりパイオニアとして(当時としては)作品が斬新だったんですね…あと二人ともメディアの使い方も斬新でワクワクさせられました
その二人がディグしていたのがボブ・ディランなんですね〜カリスマのカリスマです

アコースティック・ギターを弾きながらハーモニカを吹く…あのフォークのスタイルを広めたのもボブ・ディラン
それからロックを反体制の音楽にしたのもボブ・ディランの影響だろうね
ロックに転向してファンからユダ!(裏切り者)と罵られたボブ・ディラン
本人はフォークもロックも関係ないんだろうね
でもビートルズに影響されてエレクトリック・バンド・サウンドにしたのは、どうやら本当らしい
一方ジョン・レノンはボブ・ディランにかなり影響されているよね〜バレバレなのがジョン・レノンのいい所
ビートルズと会ったボブ・ディラン「君たちの歌♪I Get High〜(ハイになる)ってのは最高だね」
ビートルズは??
ボブ・ディランは「抱きしめたい」の♪I Can't Hide〜を聞き間違えていたのだ
「そうなんだ…ドラッグ体験を歌にするなんて凄いと思っていたんだよ」
そう言われてもビートルズは??だったらしい…まだドラッグを知らなかったんだね
そこでボブ・ディランがビートルズにドラッグを教えた…
ボブ・ディラン、やってくれます…つくづく偉大な男なんです(笑)
この時期を描いたスコセッシ監督のドキュメンタリー「ノー・ディレクション・ホーム」は必見だ
ボブ・ディラン…つくづくカッコイイ男なんだよ
タイトルは名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」からの一節
(スコセッシ監督は「タクシー・ドライバー」の妙な演技で大好きになりました)


ボブ・ディランは独特な歌い方をする…作為的だね
カントリーのアルバムではキレイな声で歌っているもんね
(長渕剛も自分の今の声は作った声だと告白しています)
優れた詩人である上に優れたメロディ・メーカーでもあるのだが、あの歌い方ではメロディの良さが分かりにくい…照れ隠しなのか?
そのせいで本家より有名になってしまった曲が沢山あるというのもボブ・ディランならではだ
PPM「風に吹かれて」、バーズ「ミスター・タンブリン・マン」、ジミ・ヘンドリックス「見張り塔からずっと」…
この「天国への扉」も今ではガンズ&ローゼズの方が有名かもしれない
この曲はよくカバーされているよね
(YouTubeの遠藤ミチロウ、凄いです)
これはコードが4つでギター初心者でもOK♪
歌もサビの♪ナッナッナキノンヘブンズド〜だけで大丈夫…な訳ないか?
単純にして深遠な曲なんだ
これは死期を悟った男の歌
♪天国のドアをノックしているみたいだ…
というんだからね…死が近づいている…今にも死にそうな状態の歌なんだ

最近は自分でブートレグ・シリーズと銘打った、レア音源集を出しているし、自伝も出版したりして、いつ死んでも大丈夫な準備も万全なボブ・ディラン…やっぱり変な人だよね
「ウィ・アー・ザ・ワールド」のメイキングでスティービー・ワンダーに「ボブ・ディランの歌い方」を教えてもらっているのが可笑しい
「バナナ・ボート」でも一人だけ歌ってないし…
MTV全盛の80年代…PVでミュージシャンが大根役者していた時代、ボブ・ディランも素直に頑張っていました
ボブ・ディラン…なかなか可愛い男です♪


〈あとがき〉
今回はジャケット画像が見つからなくて…更新が遅れました
これはボブ・ディランが00年代にラジオでDJを行った時のもの
常に新しい事にトライしているのが凄いですね
今回はDJボブ・ディランに見守ってもらった…という訳です
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