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ゲッティング・タイター

ゲッティング・タイター

Deep Purple
Gettin' Tighter
from the album - Come Taste The Band
1975



ディープ・パープル第4期です
過去に2期、3期を取り上げているので、これで再結成前のパープルはコンプリートだ!
イヤ、1期を忘れているぞ(笑)
1期も1枚アルバムを持っていました・・・「V」をジャケ買いしたんですが、なかなか好きですね
でもディープ・パープルのファンには勧められない・・・いわゆるパープルらしいハード・ロックじゃないからなぁ
やはりディープ・パープルといえば、2期のイメージが強烈に焼きついてしまっているからね

4期では看板ギタリストのリッチー・ブラックモアが脱退して、新加入のトミー・ボーリンが参加している
リッチーのいないパープルなんて・・・そういう人は多い
まあ、そういう人はリッチーが脱退後に結成したレインボーに流れていったという訳だ
自分は3期がリアルタイムだったので、ヴォーカルのデヴィッド・カヴァデールを後追いしたのかもしれない
という訳で4期パープルも大好きです・・・とはいってもスタジオ・アルバムは1枚しか発表していませんが(笑)

リッチーがパープルを脱退したのは、3期で新加入したカヴァデールとベースのグレン・ヒューズがファンキーなプレイ、作曲をするのが気に食わなかったらしい
同じ黒人音楽でもロックンロール、ブルースは許せるが(ブルースがハード・ロックの原型だろう)、チャラチャラしたR&Bは受け付けないという事だろう
今でこそそういった音楽はミクスチュアと呼ばれたりするが、当時はファンも頑なに受け入れていなかった気がする
ハード・ロックの様式美は既に完成されていた・・・その代表的なバンドだったディープ・パープルだからこそ、新機軸は許せないという事だろうか
やっぱロックだぜ♪なんて言っていても、意外に保守的なんだよ(笑)

カヴァデールのソウルフルなヴォーカルは好きだったな
前任のイアン・ギランはヒステリックな歌い方だったしね
リッチーが嫌っていたのはグレン・ヒューズだと思うな
曲もファンキーだし、ベース・プレイがライブ・バージョンだと二割増しでファンキーになっていて、
完全にロックから逸脱している
またグレン・ヒューズのヴォーカルがイアン・ギランの上を行く、やかましい高音
イアン・ギランが脱退して、ヴォーカルを探していたパープルのメンバーに、
「俺が歌えるんだから、いらないだろう?」と言ったという自信過剰な奴なんだ
メンバーとしてはどうかと思うけど(笑)、曲はいいと思ったよ
ただし、ハード・ロックの範疇じゃないね

アルバム「カム・テイスト・ザ・バンド」で聞かれるトミー・ボーリンのギターは最高だ♪
自由奔放なプレイをしていて、ギターを聞くだけで楽しめる
もっと評価されてもいいギタリストだね 歌もちょっとだけ歌っているよ
イーグルスのジョー・ウォルシュも在籍していたジェイムス・ギャングで活躍していたトミー・ボーリン・・・
ソロ・アルバムでは見事に、ハード・ロックのハの字もない
ジャズなんかをプレイしていて、ジェフ・ベックにだって負けていない 
4期パープルで来日した時は、左手を怪我したとの事で、手抜きプレイでファンの心証を悪くした
売れるからって、そんなのライブ盤にするなよ〜(笑)
そして実は怪我じゃなく、質の悪いドラッグを注射して動かなくなったというのが真相らしい
結局、ヘロイン中毒で若くして亡くなってしまった
2枚目のソロ・アルバムのジャケットの文字「富墓林」(トミー・ボーリンのつもりだろう)が、なんとも不吉だね

ディープ・パープル解散はトミー・ボーリンが亡くなったから・・・と思っている人も多いけど、在命中に既に解散していたんだ
ドラッグに溺れていたボーリンとヒューズに、カヴァデール、ジョン・ロード、イアン・ペイスの3人は付き合いきれなかったという事だろう
(この3人は数年後、ホワイトスネイクというバンドでまた一緒に活動する事になる)
やっぱりいつまでも「ディープ・パープル」という看板を掲げていたのが間違いの元だったんじゃないだろうか
音楽性が変化しているんだし、完全に別なバンドとして活動できれば良かったのにね
まあ、そうも言ってられないのが「しがらみ」って奴かな・・・人生、いろいろあるんだ(笑)

「Gettin' Tighter」はボーリンとヒューズの合作
ボーリンのリフが最高にファンキー♪ 新感覚のロックだ
ヒューズのソロ・ヴォーカル曲になっていて、カヴァーデールの出番はナシ・・・
これはシングルにはなっていないが、ファンには愛されている曲
ディープ・パープルというバンドの曲でなければ、もっと評価されていたかもしれないね
これは年末になって、仕事がだんだんタイトになってきたぞ〜!という歌です(ウソです 笑)
タイトになるなら、なってみろ!イヤ、やっぱり程々にしてください♪

「Gettin' Tighter」
スロー・ダウン

スロー・ダウン

Slow Down
The Beatles 1964
Larry Williams 1958



いよいよ12月!
2014年もカウントダウンだ♪
12月ともなるとクリスマス、忘年会と忙しい人もいれば、仕事が忙しい人もいる・・・(俺か?笑)
カウントダウンならいいけど、ホントにダウンしちゃシャレにならない・・・気をつけよう
クール・ダウンも必要だ  スロー・ダウン?冗談じゃない(笑)ガンガン行くぜ!
あ、ブログはペース・ダウンかな?(笑)そこんとこヨロシク♪

ビートルズ「スロー・ダウン」はロックンロールのカバー曲
ビートルズのカバーはオリジナルを越えてしまっているのが凄いね
オリジナルはラリー・ウィリアムス・・・ロックンローラーとしてはマニアックな部類に入るかな?
たぶん当時、日本ではレコードも発売されてなかったんじゃないんじゃないだろうか?
黒人でピアノを弾きながらシャウトするというスタイルは、リトル・リチャードとカブっているし
まあ、アクの強さではリトル・リチャードにはかないませんよね
でもラリー・ウィリアムスとリトル・リチャードは友達だったみたいです
同じレコード会社(スペシャルティ・レコード)だったしね 
この曲、リフが最初から最後まで延々と続いている
ここまで頑張っているリフというのは、なかなかないと思うよ(笑) 

ラリー・ウィリアムスの「スロー・ダウン」はシングルのB面曲
B面曲をカバーするというのもなかなかマニアックだね 
(A面は「ディジー・ミス・リジー」で、ビートルズはこっちもカバーしている)
ビートルズはB面がお好き・・・Bトルズというくらいだから(笑)
今ならアルバム曲をカバーするような感覚だろうか・・・当時のアルバムはシングルの寄せ集めとか、シングルのレコーディング・セッションでボツになった曲が入っていたり・・・余り力が入っていなかったりする
アルバムを重視するようになったのもビートルズ以降の事ですからね
ジャズは長時間演奏が元々シングル向きじゃなかったから、LPの時代になった50年代からアルバムが充実していた・・・この辺をヒントにしたのかな
とにかく「スロー・ダウン」はビートルズがカバーした事で、一躍有名になった曲といえますね

The Beatles「Slow Down」

レコードではプロデューサーのジョージ・マーティンがピアノを弾いている
なんだかリズムがモタっているね(笑)でもこのピアノが効いている
ピアノの入っていないBBCセッションの音源が物足りなく感じてしまうくらいだ
ピアノがブルージーにさせている?セブンスの音を強調しているのが憎い
それにも増してジョン・レノンのギラギラした声が官能的・・・ジョンの声こそがビートルズ・サウンドの核なんだと言い切りたい

ラリー・ウィリアムスのオリジナルは軽快だね
スウィングしている・・・これが本来のロックンロールだ
とすると、ビートルズは乱暴だな(笑)
断然ハードだ
「マネー」なんて、一体どうしちゃったの?と思うくらいヘヴィーだしね・・・これは原曲を聞いたらビックリです
黒人のロックンロールが白人のロックに変態したということですね
ファンクの誕生は、白人にロックンロールを奪われたからかもしれない

Larry Williams「Slow Down」

後年は御本家のラリー・ウィリアムスが、ビートルズ・バージョンっぽく演奏しているのがなんだかおかしい
レッド・ツェッペリンのバージョンも、いかにもツェッペリンらしくて笑ってしまいます
キャロルはビートルズ・バージョンをお手本にしてますね・・・日本でオールド・ロックンロールを広めた功績は大です
ジャムのカバーになると、パンクの時代を感じさせる急速ビートにアッパレですが、
曲名は「スロー・ダウン」ですからね・・・オマエがスロー・ダウンしろよと言いたくなります(笑)

The Jam「Slow Down」

♪ねえ、可愛い君、いっしょに歩かない?いっしょに話そうよ
 放課後よく君の家まで送っていったよね 君の教科書だって俺が持って
 でも君、他に男がいるっていうじゃん ベイビー、いったいどうしたいんだい
 ゆっくり歩いてよ、君は早く歩きすぎ
 もっと俺にやさしくして 頼むからやさしくして
 二人の恋を終りにしたくないならね

しつこい奴だな〜ストーカーみたいだ(笑)ちょっとムカつくね
なるほど、これはジョンが好きそうな歌詞だな
「Run For Your Life」とか「You Can't Do That」のDV男の世界に限りなく近いね♪



P.S.
先週末、11月29日のビートルズ・セッションatアフター・ダーク・・・
やっと初参加できました・・・グダグダな歌でお邪魔してスミマセン
長丁場なんですが、まったくそう感じない・・・
ビートルズ愛に溢れた空間が心地良かったです♪
皆さん、ワイルドで優しい・・・素敵な人達に思えました(気のせいかな 笑)
参加を後押ししてくれた秀円氏、主催の方々、共演者の方々、参加者の皆様、
どうもありがとうございました♪
おかげで良い年が越せそうです・・・感謝!
そうそう、友蔵氏とも会えましたね Keep on Rock & Roll !
ルイジアンナ

ルイジアンナ

キャロル
「ルイジアンナ」
作詞 大倉洋一
作曲 矢沢永吉
昭和47年(1972年)




今回は急遽、キャロル フィーチャリング ジョニー大倉でお送りします♪
同年代のコアなファンの方には正直、物足りないとは思いますが(笑)
まあ追悼企画という事で・・・
キャロルを知らない世代もロックンロールさせるぜ♪

キャロルのデビュー曲「ルイジアンナ」は衝撃だった!
怖かったもんなぁ
イヤ、見てくれの事じゃないよ(笑)
音が暴力的に聴こえたんだね・・・ワイルドで刺激的♪
ラウドでタイトなロックンロールというのは、ここまで破壊力があるのか!と
当時、時代はハード・ロックだった・・・ロックンロールなんて時代には逆行している
それなのに全然パワフルで鮮烈だったのには驚いた

ビートルズに影響されて、日本でもGSブームが起きた訳だけど、
過去にこのスタンスでビートルズを踏襲した日本のバンドは存在していなかったような気がする
ある意味、70年代の日本で 初期ビートルズの興奮の再現を行ったバンドかもしれない
というより、ギラギラしたサウンドはビートルズより現代的に響いてきた・・・日本語というのもリアルだったしね

革ジャンにリーゼントというスタイルは、ジョニー大倉の提案で 
デビュー前のビートルズのスタイルを取り入れている
矢沢永吉は「ビートルズは襟なしジャケットに、マッシュルーム・カットだろ?」と言っていたそうだから、ジョニーは当時からマニアックな情報を知っていたんだな(笑)
「キャロル」というバンド名もジョニー大倉の考案だしね
そしてジョニー大倉が、キャロルのナンバーの殆どの作詞を手掛けていた事を忘れてはいけない
(作曲は矢沢永吉)
日本語を英語のようにロックのリズムに乗せるという快挙(暴挙ともいう 笑)は日本のロック史に残るだろう
矢沢永吉の英語ならぬ「永語」もなかなかのセンスだが、ジョニー大倉の歌唱指導もあったらしい
「エーちゃん、わかるよね?ここは日本語でそのまま歌うんじゃなく、こう歌ってほしいんだ・・・」

「ルイジアンナ」

キャロル在籍中にジョニーは失踪事件を起こしている
ドラッグ?精神病院で発見されたりしてね
ジョニー不在で「涙のテディ・ボーイ」ではエーちゃんが作詞している
これがなかなかロマンチックで好きなんだけど(笑)本人は気に入ってないみたいだね

キャロル解散後は、矢沢永吉がソロでビッグになったのと比較すると余りパッとしない・・・
映画「遠雷」は良かったね・・・全然格好良くない役だから、逆に役者として評価されたんだと思う
7階からの転落事故は、自殺未遂って報道されていたもんなぁ・・・コイツならやりかねないって思われていたんだろうなぁ(笑)
まあ骨折で済んで、あれからライブでは座って歌っていたみたいだ・・・

そういえば、在日韓国人だってカミングアウトしていたね
まあ芸能人は多いよね・・・でも普通はカミングアウトしたりしない
いつのまにか日本人に帰化したりする人もいるし・・・みんなズルイんだよ
本人も時期尚早だったと後悔していたみたいだけど、やっぱりジョニーはうまく立ち回れるヤツじゃないんだね

矢沢永吉とは、とうとう和解できないままだったのか・・・
キャロル再結成とか、二人の共演が見たかった気もする
まあ乙女座同士で、お互い頑固なんだろうね(笑)
ワタクシも乙女座ですから、勝手にシンパシーを感じていますが(笑)

最後はキャロル時代のナンバーで、二人の共作です
矢沢永吉もライブで歌っていますが、
この曲はやっぱりジョニーの甘い声じゃないとね♪
ジョニー大倉・・・R.I.P.

「二人だけ」
ディーコン・ブルース

ディーコン・ブルース

Steely Dan
Deacon Blues
1977



Hey! みんな音楽、聴いてるかい?
かくいうワタクシ、こんなブログを書いてる割には余り音楽を聴いていないんですが(笑)
いや、マジでね
確かに音楽をむさぼるように聴いていた時期はありましたが、社会人になって
あるいはCDの時代になってからだろうか、日常的に音楽を聴く事は少なくなってしまっている
iPodも一応持ってはいますが、最近は殆ど触っていないもんなぁ

「真夜中のサイレント・ラジオ」という言葉をブログの冒頭で使っていますが、
これは「脳内ジュークボックス」の事を例えてみたんです…わかりにくくてスミマセン
脳内でいつも音楽が再生されているから、そんなに頻繁に聴かなくても事足りてしまうのだ
特に選曲はしなくても勝手に音楽が流れてくるので、うるさくて仕方がない(笑)
そんな事、ないですか?俺だけじゃないよね?

そんな脳内ジュークボックスで、何故かヘビー・ローテーションなのが
スティーリー・ダンの「ディーコン・ブルース」
軽いテンポで、早すぎもせず遅すぎもしない
明るい曲という訳でもなく、かといって悲しすぎもしない
雨ニモ負ケズ…みたいだけど(笑)
これといった強い感情の起伏がない曲だから、「素」の状態には妙にしっくりくるのかもしれない

スティーリー・ダン…ベッカー&フェイゲンの二人は、ジャズ・ミュージシャンに憧れていた
そのサウンド、独特なコード・ワークは確かにジャズの香りがする
しかしホンモノのジャズには、ここまで複雑怪奇なコード進行の曲はないだろう
(これは誉め言葉です 笑)
ロックというよりフュージョンともいえるサウンドの構築で、参加ミュージシャンもジャズ、フュージョンの大物を起用していますが、これはロックなんです
歌詞といいメロディといい、モノホンのジャズはここまで偏屈じゃないですからね(笑)

「ディーコン・ブルース」はロックの名盤、アルバム「Aja(エイジャ)」からのシングル曲
アルバム・ジャケットには日本人モデルの山口小夜子を起用しているのが話題となりましたね
タイトル・ナンバーの「エイジャ」は、スティーヴ・ガットのドラムについつい引き込まれてしまいます・・・これは名演ですよ♪
邦題は「彩」ですが、これは絶対 Ajaを「アヤ」って発音すると思って付けたんだと思うな
後でこっそり「彩(エイジャ)」と直してますからね…こういう所は見逃さないんです(笑)
サザンオールスターズの曲にもありますね、「彩〜Aja〜」って
サザンはこういったネタが一杯あって楽しませてくれるんです

アルバム「Aja」TVCM

Deacon Bluesとは何だろう?ニセモノのブルースの事だろうか
俺達がやってるのはニセモノのジャズだよ…なんて所かもしれない
ジャズ・ミュージシャンへの憧れは、その音楽だけではなく
ある種、破滅的な生き方にもあったのか?と思わせる歌詞がいい

♪今夜は新しい世界を夢みて旅立とうとする俺のための夜…
 サックスを習って、感じるままに吹くのさ
 もう後戻りはできない…格好の笑い者だな
 日が暮れたら起き出し、郊外の通りをさまよう…それが俺のSweet Homeだ
 一晩中スコッチをあおり、運転して命を落とす…そんな生き方もいい
 勝者は名前を残すけど、俺は敗者として名前がほしい
 俺をDeacon Bluesと呼んでくれ

 俺はこれから自由になるんだ…そして思いのままに生きていく…
 

「Deacon Blues」音源+歌詞
(引用した歌詞は順不同です。御了承下さい)


音楽は感情を抽象化したものともいえるが、それにしても感情というものは音楽に似すぎている
音の羅列にすぎない音楽が、何故悲しいとか楽しいとか感じてしまうのだろう
「不思議だが、ほんとうだ。」
by バカボンのパパなのだ♪
ニュー・アルバム!吉井和哉「ヨシー・ファンクJr.〜此レガ原点!!」

ニュー・アルバム!吉井和哉「ヨシー・ファンクJr.〜此レガ原点!!」

吉井和哉、初のカバー・アルバムが発売された
なんと昭和歌謡のカバー集である
さすが、やってくれるね♪
やはりルーツはここにあるのか〜
吉井和哉の世界は確かに昭和歌謡に通じるものがある
吉井和哉ファン、必聴のアルバムです

今回は「ヨシー・ファンクJr.」名義になっている
まあ、変名は過去に「ヨシイ・ロビンソン」という前科がありますからね(笑)
レコード会社が古巣の日本コロムビアで、おっ?変名で二重契約か?
と思いましたが、正式に移籍したようです
(アルバムの中にその旨が記載されていました…来春、移籍第1弾シングル発表決定♪)

オープニングはクリエイションの「スピニング・トー・ホールド」
これはドリー・ファンクJr.(プロレスラー)のテーマ曲になったため、今回の変名の元ネタという事で挨拶がわりに取り上げたのだろう
演奏がクリエイションの完コピになっていて驚いた
まったくアレンジしていないのだ

他の曲も極端なアレンジは施していない
原曲の世界観をそのまま再現しているといっていい
歌い方まで原曲に忠実だぞ?なんだか嬉しくなるね

クール・ファイブの「噂の女」では、テナー・サックスがむせび泣く中での熱唱だ
この曲は森進一が歌う予定だったド演歌ナンバー
前川清、ソウルフルな歌唱で大好きだったな
歌い方を真似したくなるんだよね〜
歌謡曲というのは、洋食みたいなもの…洋楽を取り入れた日本独自の音楽なんだと思う

「ベスト・ヒットYFJ(ヨシー・ファンクJr.)」MCは小林克也です♪

このアルバムで唯一、原曲とは異なる表情を見せているのが、森進一「襟裳岬」
作曲の吉田拓郎を思わせるテイストだ
子供達のコーラス、オルガンの雰囲気は、小林克也が指摘しているようにストーンズ「無情の世界」を彷彿とさせる
3.11以降の曲として再生させたような趣きがあるのだ
作詞の岡本おさみは「落陽」の歌詞にも見られるように、この頃 北へ旅していたのだろう
人生を織り込んだ歌詞が素晴らしいな♪



巷がクリスマス・ムードになってきたので、ここで吉井和哉の悲しいクリスマス・ソングを紹介したい
「バッカ」…このドラマ仕立てのPVも秀逸だ
サビの進行は山下達郎「クリスマス・イブ」のAメロを引用しているね
クリスマス・ソングという事で似てしまったのかもしれないが、
これはイタズラだと思うよ♪

「バッカ」
木枯しの少女

木枯しの少女

Bjorn & Benny
She's My Kind Of Girl
1972



懐かしのフォーク・デュオ、ビョルン&ベニーです
とはいってもマルタツが小学生の頃、洋楽を聞き始めた頃のヒット曲ですから、懐かしいと思う人は限られてしまいますが(笑)
この曲は大ヒットしましたね
この曲も日本でだけのヒットです…この頃の洋楽にはよくあるんですよ
ビョルン&ベニーはスウェーデンのグループだという事で、
これが北欧の哀愁のメロディなんだな♪と勝手に納得していましたね
タイトルが「木枯しの少女」
とはいっても、これも歌詞には「木枯し」はまったく出てこないというヤツです
秋の歌という訳でもないし…まんまと騙されたな(笑)

「木枯しの少女」レコード音源

↑このYouTubeはアバのファースト・アルバムからですが、ビョルン&ベニーのシングルとまったく同じ音源じゃないかな?
ビョルン&ベニーが、二人の奥さんを加えたのがアバですからね

(ABBAとはアグネッタ、ビョルン、ベニー、アンニ・フリーダの頭文字)
アバでは、作詞作曲はビョルン&ベニーの男性陣、歌は奥さんの女性陣が担当していますが、
ここまで世界的なグループになるとは!
デビュー当時は想像できなかったすね…

「木枯しの少女」は、♪彼女はまさに僕のタイプ!ラッキー♪なんて歌っている
曲調からは想像がつかないハッピーな歌詞なんです
♪彼女がいなけりゃブルーさ、彼女が離れてしまったらどうしよう?
そんな歌詞もありますが、ほとんどラブラブ、ノー天気な歌なんですね(笑)
これは奥さんへのラブソングなの?奥さんをグループに入れちゃうんですからね
まあ、夫婦がうまく行ってる時はいいんでしょうけどね…後々を考えると、なかなか勇気がいると思います(笑)

長渕剛「順子」は、この曲の印象的なイントロのメロディをモチーフにしている(パクリともいうが 笑)
さすがナガブチ、恋愛とはもっとドロドロしたもんだぜ!と歌い返しているようだね♪


哀愁のメロディといえば、もう1曲忘れられない曲があります
タートルズの「ハッピー・トゥゲザー」
昔、文化放送で落合恵子(レモンちゃんです)の「ハッピー・トゥゲザー」というラジオ番組があったんです(誰も知らないか 笑)
このテーマ曲、何故かビートルズの曲だと思っていました(「カム・トゥゲザー」と勘違いしたか…あるいはバンド名を聞き間違えたのかな)
このサビは今聞いても、遠い所へ連れて行ってくれる
でも映像を見たら、笑ってるぞ?これも意外でしたね

洋楽は悲しいメロディに悲しい歌詞、明るいメロディに明るい歌詞
とは限らない…難儀なヤツなんだ♪

タートルズ「ハッピー・トゥゲザー」
落葉のコンチェルト

落葉のコンチェルト

Albert Hammond
For The Peace Of All Mankind
1973



雪が降りましたね〜
「落葉のコンチェルト」?もう時期外れなんじゃないの?
イヤ、そんな事はない(笑)
この曲は別に秋の曲ではないんです
歌詞に「落葉」も出てこないし、「コンチェルト(協奏曲)」でも何でもない
原題は「全人類の平和のために」!
スケールの大きさに驚かされますが、かと言って反戦歌という訳でもないんです

この曲は日本でだけのシングル・カット
内容とは全く無関係な邦題ですが、やはりこの曲は「落葉のコンチェルト」以外の何物でもないんです
さんざん、落葉、秋のイメージで聞いていた訳ですからね…今さら落葉じゃないんだと言われても困ります(笑)
このタイトルだからヒットしたんだと思いますよ
秋に発売したから「落葉」なんだろうな…安易でいいね♪
イントロがピアノだから「コンチェルト」?それも余り考えてないな(笑)
まあ直訳じゃ絶対売れなかったでしょうね

「カリフォルニアの青い空」が大ヒットしたアルバート・ハモンド…
その後も「カリフォルニアより愛をこめて」、「フリー・エレクトリック・バンド」とスマッシュ・ヒットを飛ばしていました
イギリスからアメリカ西海岸を夢見て渡ってきたアルバート・ハモンドですが、
アメリカのシンガーみたいな泥臭さ、土臭さがありましたね
カントリーの要素のせいかな
そんなアルバート・ハモンドの次のシングルが「落葉のコンチェルト」で、
おっ?キレイなメロディじゃん!と意外だったんですよ
ラブ・バラードだしね
またバラードにしては野暮ったい声が、やるせなくていいんだな♪
泣きましたね(イヤ、ホント…思春期でしたから)
日本では「カリフォルニアの青い空」と並んで、アルバート・ハモンドの代表曲になりました

https://www.youtube.com/watch?v=hRSPreF317I

当時はラジオで洋楽のベストテン番組がたくさんあって、殆ど欠かさず聞いていました
この曲も1位になりましたが、あるパーソナリティがボソッとつぶやいたんです
「この曲、歌詞に落葉も出てこないし、全然秋の歌じゃないよ…」
えっ、そうなの?俺、泣いたのに(笑)
それで歌詞を、明星か平凡の歌本で見て覚えたんです
対訳は付いてなかったから、自力で訳した覚えがありますね
これ、一夜限りの相手が忘れられないという歌じゃないですか?
おまけに全人類の平和のため、消え去ってくれないか…なんて歌っている…イメージ、違ったなぁ

ドリカムさんの「LOVE LOVE LOVE」は、この曲のパクリだと言われています
確かにAメロはコード進行も同じですね
でも、これがドリカムさんが抱いていたイメージなんじゃないかなぁ
歌詞の意味を知らずに聞いていた頃の「落葉のコンチェルト」のね
なんて思ったりもします…今回はドリカムさんに優しく接してみました(笑)
しかし、ドリカムとかミスチルとか…
こんな短縮形で呼ばれて、イヤじゃないんでしょうか…大人だなぁ

音楽を聴くというのは、ソウゾウ(想像、創造)的な行為なんだ♪
ステッピン・アウト(夜の街へ)

ステッピン・アウト(夜の街へ)

Joe Jackson
Steppin'Out
1982



全国4000万の音楽ファンの皆様、大変長らくお待たせいたしました(笑)
マルタツの「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」、いよいよ再開!
シーズン2、スタートです♪

…何がシーズン2なんだか(笑)
ただ2年目に突入しただけなんですけどね
接触不良でガラケーが充電できなくて、ダメダメでした
一応、このブログはガラケーで更新しているというのがウリですからね
風邪を引いたり、記事を誤って削除してしまったり、YouTubeに音源が見つからなかったり…
ダメな時は何をやってもダメなもんです
大人しく休まさせていただきました

今回は、前回の佐野元春の回で
ちょこっとだけ名前を出したジョー・ジャクソンをピックアップします
シーズン2なんて謳っていても、所詮 続きモノなんだな(笑) 
立つんだ、ジョー!

ジョー・ジャクソン…しかし、よくある名前だな
マイケル・ジャクソンの親父もジョー・ジャクソンだし
マイケル本人もマイケル・ジョー・ジャクソンだったな…MJJプロダクションだもんね
ニューウェイブ関連のデビュー組は、ひねくれた英国人が多いですからね(これは誉め言葉です)
ありふれた名前というのが、逆にロックを感じさせてしまうね
えっ?ジョー・ジャクソンの本名はデビッド・イアン・ジャクソン?
ジョーとかジョセフじゃないのかよ…どこまでもひねくれたヤツなんだね(笑)

レゲエならまだニューウェイブの範疇だが、
ジャイブ・ミュージック(スウィング・ジャズの発展型といわれている)にまで手を出されたら、これはファンも付いてこれません
そうかと思えば、オーケストラ編成のインスト・アルバムも出したりして、やりたい放題
音楽大学を出ているから、楽曲のクォリティは申し分ない…なかなかケチを付けられないんだ(笑)
アルバム毎に音楽性が違うというのは、あらゆるジャンルの音楽の吸収に貪欲なのだともいえる
ジョー・ジャクソンは「ロックは嫌いだ」と公言しているヤツだけど、このスタンスは紛れもなくロックだと思うよ

ラテンに惹かれ、ニューヨークに移住して制作したアルバムがヒット作「ナイト・アンド・デイ」
佐野元春がニューヨークに一年間滞在して制作したアルバム「ヴィジターズ」は、このアルバムにインスパイアされたアイデアなのは間違いないだろう
人種の坩堝、ニューヨーク…多国籍な音楽の魅力…
ジョー・ジャクソンのサルサ・ナンバー「ターゲット」は、佐野元春「ヴィジターズ」に収録されていてもおかしくない曲調だと思うよ
歌詞も♪アップタウン、ダウンタウン…ブラック、ホワイト…だしね(笑)

「Target」レコード音源

アルバム「ナイト・アンド・デイ」からのシングル「ステッピン・アウト」(アルバムでの邦題は「夜の街へ」)は、ジョー・ジャクソンの代表的なヒット・チューン
都会の夜をドライブする、オシャレなナンバーだ
シンセ・ベースのフレーズが未来的
ピアノの響きが現代音楽みたいでイカしてる♪
これは木琴、鉄琴もユニゾンで鳴っているのかな?キレイな音だ

♪この世界の向う側へ…さあ出かけよう
夜の中へ…光の中へ…

「Steppin'Out」PV

米米クラブ「浪漫飛行」は、このアレンジを頂戴しているが、
これはチャーが「パクったら?」とアドバイスしたんだってね
まったく、どいつもこいつも(笑)
米米の曲は作詞作曲・米米クラブ名義になっているけど、実際はカール・スモーキー石井が単独で書いているらしい
印税をメンバーにも…という事らしいよ
意外にイイヤツなんだな

ジョー・ジャクソンは昔から額が広い
タコみたいだとか、火星人だとか言われていたもんなぁ(失礼)
まあ、そのおかげで今も、余り老け込んで見えないからいいんじゃない?(笑)

ヘビー・スモーカーのジョー・ジャクソンはニューヨークの禁煙条例に反対していた
でもニューヨークが全面禁煙となったので、ニューヨークからイギリスに出戻りしている
さらにイギリスも全面禁煙となり、今度はベルリンに移住、禁煙条例の反対運動を行っている
いい根性してるね♪全面的に支持します

そんなジョー・ジャクソンも、90年代はウツ病で一時引退していたんだからね…
創作の原動力は反動も大きいという事なのかな
♪欲しいモノは手に入れられない…何が欲しいのか分かるまではね…
「ナイト・アンド・デイ」に続くアルバム「ボディ・アンド・ソウル」 (どちらもジャズのスタンダード・ナンバーからタイトルを拝借している)
シングル・ヒットとなった「ホワット・ユー・ウォント」は最高にジャジーで、強力なファンク・ナンバーだ
Groovyとは、この事だね♪

「You Can't Get What You Want」ライブ映像

Step Outには「一歩踏み出す」という前向きな意味があるが、
ジョン・レノン「I'm Stepping Out」のように「踏みはずす」というネガティブなニュアンスも持っている
ジョー・ジャクソンの音楽はある種、病的な所が魅力なのかもしれない
どう転ぶかわからないのが、Steppin'Outな人生の醍醐味だ
まあ、そんな訳で(どんな訳だ 笑)
シーズン2へSteppin'Outです♪
速報!佐野元春「VISITORS」デラックス・エディション

速報!佐野元春「VISITORS」デラックス・エディション

佐野元春「VISITORS」30周年記念盤、デラックス・エディションが昨日発売された
CD3枚とDVD1枚のボックス・セットだ
限定盤なので今すぐ入手した方がいい
とはいっても税抜きで9000円と高価なので、マニアにしか勧められませんが(笑)

今回の目玉は未発表曲「Confusion」の収録だ
未発表曲の存在は20周年記念盤で明らかにされていた
今回のデラックス・エディションのために、ミックス前のテープを探し出して見つけたのだという
さすが佐野元春監修となっているだけはある…気合いが入っているね

今回のボックス収録のドキュメンタリーDVD「VISITORS REVISITED」からのトレイラー映像

「Confusion」はアルバムに相応しくないという理由で録音が中断された…という事だが、
確かにこれは佐野元春の どのアルバムにも相容れないと思える
やはりこれは「VISITORS」に収録されるべき曲だったという事だろう
ネタバレになってしまうが、この曲 終盤で♪ビッチ、ビッチ、ビッチ…と歌っている
凄いな…さすが佐野元春だ

実は今回の30周年盤は購入予定じゃなかったんです
20周年記念盤を持っているのでね
20周年盤では12インチ・シングル・バージョンの初CD化、
それまで未発表だったビデオ・クリップ「Complication Shakedown」の初収録というのに釣られての入手でした
今回のエサは未発表曲でしたね(笑)
あれ?そういえば今回はミュージック・ビデオは収録されていないんだね?
さては20周年盤を持っているファンに配慮したのかな(笑)

今回はBlu-spec CD2という高品質CD規格で収められている
さすがCDを開発したソニーだね…いい音してるよ
この30周年盤の発売日に佐野元春のハイレゾ音源(CD規格を上回る音質)を、
やはりソニー系列のMoraで配信している
ハイレゾ対応のウォークマンもあるし…ソニー、本気だな
なかなかアップルは手強いと思いますが(笑)

今回は佐野元春からのメッセージ「ハートランドからの手紙」が封入されている
そこには今まで語られていなかった 野心と自信が率直に書かれていて、納得させられるものがあった
「VISITORS」に封じ込められた熱量は、ニューヨークという都市の活力を描写した結果ではなく、
佐野元春自身が放射していたのだと…

このアルバム特有の強力なビート…それは16ビートの曲よりも8ビートの曲で顕著だ
バラード曲にも感じられるこのビートこそが、
このアルバムの収穫なのかもしれないと思う

ファンクへの接近には驚かされたし、佐野元春がコンテンポラリーな音楽を創造しているとは!
世界照準で最先端のサウンドには興奮させられた
そして30年経った今でも、そのサウンドは少しも色褪せてはいない事が凄いのだ

佐野元春はパクリだけのアーティストじゃないんだぜ?!
まあ、このアルバムはイギリスからニューヨークに移り住んで、
精力的に活動していたジョー・ジャクソンにインスパイアされたのは間違いないですが(笑)
路地裏の少年

路地裏の少年

浜田省吾
「路地裏の少年」
作詞・作曲 浜田省吾
昭和51年(1976年)



「浜田といえば金吾です」
なんてコピーが昔、ラジオから流れていました
似たような名前を逆手に取った宣伝文句でしたが、浜田金吾本人はどう思っていたのか…
イヤだったんだろうなぁ(笑)
(その後は作曲家として活躍)
そういえば「いつのまにか君は」の浜田良美!いたね〜
浜田良美はあれから長渕剛のコーラスを長い間やっていました
コーラスというより、あれはサイド・ヴォーカルかな
「とんぼ」などレコードでも彼の声が聞けます
(長渕剛の多重録音ではないんです)

浜田省吾は吉田拓郎(当時は よしだたくろう)のバック・バンドをつとめていた愛奴(あいど)でデビュー
「二人の夏」(浜田省吾作詞作曲)は忘れられない曲だなぁ
ビーチ・ボーイズの焼き直しですが、お気に入りでしたね
同い年で、同じ年にシュガーベイブでデビューした山下達郎も、後にカバーしています

愛奴では浜田省吾はドラマーだったんです
吉田拓郎は当時から「あいつのドラムは酷い!」とラジオでけなしていましたね
だから、よく聞きもしないで「下手なんだ〜」と思い込んでいました(笑)
浜省、ゴメン
拓郎は愛奴では青山徹のギター・プレイがお気に入りだったみたいですね
拓郎のシングル「おきざりにした悲しみは」でも青山徹のギターが大々的にフィーチャーされています

「二人の夏」はお世辞にもヒットしたとは言えず、愛奴はサウンド志向に方向転換…
作曲では貢献していたものの、演奏力のない(失礼)浜田省吾は脱退する事に…
そして、浜田省吾は「路地裏の少年」でソロ・デビューする事となります

このイントロには心を奪われたな〜!
まさしく颯爽とデビューした♪という印象です
なかなか当時はこんなポップなサウンドは少なく、新鮮だったんですよ
しかも歌詞は骨太でメッセージがある…ラブソングじゃないしね
ポップなメロディにこの歌詞というのは他に類を見ないものだったんです

10年後の86年に、未発表だった3番の歌詞を収めたバージョンが
12インチ・シングルで、新たなアレンジで出ています(アルバム「J.BOY」にも収録)
なかなか素晴らしい歌詞なんですが、オリジナル・バージョンのあの衝撃とは比較できないなぁ
ビートがタフになっていて、成熟した大人の太い声で歌われた1986バージョンですが、メロディ(というより歌い回し)が改変されているのが気になってしまう
♪今は俺、22…という歌詞がありますが、
やはりこれは22歳の、まだ青くさく、何かにもがいているような浜田省吾が歌っている方が馴染んでしまっているんです
理想と現実に引き裂かれて、少年は大人になっていく・・・
この後に発表された作品群は、この主人公のストーリーの続編といえるかもしれない

オリジナル・シングル・バージョンは、ファースト・アルバムに収録されたアルバム・バージョンとも微妙に違っていたりする…
CD化されていない、レア・アイテムですね
でも4番の歌詞もないし、フェイドアウトしてしまうのが物足りない…痛し痒しだ(笑)
当時ラジオでよくかかっていたのはアルバム・バージョンなんだね
あのエンディングが感動的なんだな♪CDで聞いてください(笑)
オリジナル(レコード音源)のアレンジはハネているんですよ
ここはポイントですね、試験に出るかもしれません(笑)
R&B風味が隠し味なんです

「路地裏の少年」00年代のライブでの弾き語り

この曲のイントロのコード進行は、ジャニス・イアンの「17才の頃」をヒントにしているのは間違いない
これはギターを弾いていて気付きました
歌詞もジャニス・イアンが17歳の頃を歌っているのに対し、浜省は1番で16歳の頃、2番では18歳の頃を歌っている
パクリ?いやいや、まだ可愛いもんですよ
以前もロッド・スチュワートの回で書きましたが、「遠くへ」のメロディは完全にパクリですけどね(笑)

後に浜田省吾のディレクターとなる須藤晃は、歌詞の「いつかはこの国 目を覚ます」を
「いつかは孤独に目を覚ます」と聞き間違えて、凄い作家だと感心したそうだ
マルタツの友人であるマゼンタさんも「仲間と夢描いた」を「仲間と夢が いた」、
「覚えたての『風に吹かれて』(ボブ・ディランの曲)」を「覚えたての風に 吹かれて」と素敵な聞き間違いをしている♪
やはり浜省の表現力に感銘を受けたらしい
マルタツは残念ながら聞き間違いはしなかった…何だか、ちょっと羨ましくなるなぁ♪

「路地裏の少年」もそこそこのセールスに終わって、メロディは良いけど詞がクラいんじゃないか?と言われたんだろうね
次のアルバムではプロの作詞家を起用したり、浜省も歌謡曲の楽曲提供をしたり…
能瀬慶子「アテンション・プリーズ」とか和田アキ子とか、ホリプロのタレントが多い
浜省もホリプロ所属だったからなんだろうな〜
方向性を見失っていた時期と言えます

そうそう、「片想い」という隠れたヒット曲もありましたね〜
この曲、歌詞が女言葉とも取れるのが女性ファンに受けたのかもしれません
これをシングルにしたら売れたと思うんですが…

そしてカップヌードルのCM曲「風を感じて」です
これが浜省、70年代唯一のヒット曲ですね
テレビの歌番組に出演したのは、この時だけかな?
おかげでアルバムも売れて、個人事務所を設立、バンドを従えての全国ツアーへと明るい兆しが…

そして80年代、憧れのアメリカでのレコーディング
アルバム「Home Bound」で、迷いから吹っ切れた浜省の快進撃が始まります
収録曲のタイトルが「終りなき疾走」とか「明日なき世代」とか、ブルース・スプリングスティーンのあの曲みたいなのが気になりますが(笑)
ロックンロールへの回帰、音楽の初期衝動を取り戻した結果ですね
これは当時、浜省ファンのマゼンタさんと、カセットをかけて歌い踊り、喜んだものです♪

その後は多くの名バラードを書き、
広島出身で父親が被爆者である事から
核、戦争、日本を問うプロテスト・ナンバーまでも手掛けています
そんな、日本でも稀有なメジャー・アーティストとなったのが誇らしいですね
ちゃんとした人なんだろうな…ミュージシャンにありがちな、破綻した人ではないですよね(笑)
ライブで鍛え上げられたヴォーカルが頼もしいです♪
タラコくちびるはダテじゃないな(笑)

浜田省吾は心の闇をも描ききっている
「防波堤の上」
この曲は自殺願望の歌なのか?
失意、諦念・・・死を覚悟した男の独白に聞こえて仕方がない
♪風よ 不意に俺の背中 押すがいい 躊躇わないで…
ここまで内省的なシンガー・ソングライターは他にいないだろう
奇しくも、省吾という名前は「吾を省みる」という意味なのだ…!
この資質が浜田省吾の本質なのかもしれないね

今回はリクエストにお応えして、浜省…その前史をズルズルとお送りしました
それでは、また♪
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