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この素晴らしき世界

この素晴らしき世界

Louis Armstrong
What A Wonderful World
1968


この曲はいい♪
What A Wonderful Song !
そう言い返したい所だ
でもSongだと、この曲のタイトルみたいにWが続かないからダメなんだよ
アタマの韻なんだろうね
ポール・マッカートニーの歌詞にも♪Sometimes she feels so sad〜というのがあって、これはSが続くパターンになっているんだ
歌詞だって音楽の一部なんだから、意味だけではなくて響きも重要になってくるんですね

のっけから脱線してしまいましたが(笑) この曲は素晴らしい
自然、愛、人生を語るように歌っているのが沁みてくる
またルイ・アームストロングのダミ声がいいんだ
これは当時、還暦を過ぎたおじいちゃんであるルイ・アームストロングが歌っているからいいのであって、若者が歌っちゃいけない歌だと思うよ
どうしてもカラオケで歌いたい若者にはダミ声でお願いしたいね(笑)
CMでも流れていたし、映画「スウィング・ガールズ」(この映画、好きなんです)でも使われていたしね
この曲が知られているというのは、なかなか捨てたもんじゃないね
素晴らしき世界だな〜と思ったりするよ(笑)♪

「What A Wonderful World」映像
「What A Wonderful World」和訳

この曲はベトナム戦争を背景に作られている
音楽プロデューサーのボブ・シールがジョージ・ダグラスのペンネームで作曲した、実は反戦歌なのだ
ベトナム戦争の渦中に♪なんて世界は素晴らしいのだろう…というのは物凄い皮肉のようにも思えてしまいますが、まあ平和への願いを込めた…という事なんでしょうね
 あるべき世界とは、こんなに素晴らしいものなんだよ
 愛があれば世界はもっと素晴らしくなる…そうだろう? そう訴えかけてくる
なんとも素敵な反戦歌なんだ
それを人生を達観したかのようなルイ・アームストロングが歌っているのがいいね
人生は素晴らしい…そう思って死にたいものです
自分の葬式で流してほしい曲ですね(笑)


ルイ・アームストロングはサッチモ、ポップスの愛称で親しまれているトランペッターであり、シンガー
どちらも一流なのが素晴らしい
いつもニタ〜っと笑っている…生粋のエンターテイナーだね♪
サッチモのバージョンで有名になった「聖者の行進」
元々は黒人霊歌だが、ディキシーランド・ジャズのスタイルで演奏している
ニューオリンズの葬儀では、埋葬が終わると この曲で明るくパレードするのだ
聖者となった死者を祝福するというのがいい
自分はキリスト教ではありませんが、これも自分の葬式で流してほしいです(笑)
♪When the saints go marchin'in
I wanna be in that number
 聖者が行進する!俺も仲間に入れてくれ
歌詞がこの二行しかないのがいいね♪
さあ皆で歌おう!でもサッチモはアドリブが多いから、なかなか一緒には歌えないけどね(笑)♪

「When The Saints Go Marchin'In」
ひこうき雲

ひこうき雲

荒井由実
「ひこうき雲」
作詞・作曲 荒井由実
昭和48年(1973年)



荒井由実の記念すべきデビュー・アルバムのタイトル曲
最近は映画の主題歌にも使われて、再評価されたのも記憶に新しい
ユーミンが高校時代に作曲した曲だ・・・それにしては完成度が高いね♪
早熟というのか、それとも天才は始めから完成されているというべきなのか
このアルバムからの曲や、74年のシングル「やさしさに包まれたなら」「12月の雨」は当時ラジオから頻繁に流れていた
よしだたくろう、井上陽水と並んでよくかかっていたから、アルバムを持っていなくても初期の曲は殆ど全曲知っているんだ(笑)
自分達の世代は絶対そうだね! 今では考えられない事だな〜
75年のシングル「ルージュの伝言」「あの日にかえりたい」で一大ブームを迎えます
バンバンに提供して大ヒットした「『いちご白書』をもう一度」で、ソングライターとしても注目されましたね

それまで日本のロック、日本のフォークと言われていた日本の音楽シーンに、ポップス系のシンガー・ソングライターが出てきた訳です・・・アメリカではキャロル・キングが大受けしていた時代ですね
ユーミンはフォークでもないし、ロックというのもちょっと違う・・・
J-POPみたいに日本のポップスと呼べばよかったのに、業界は「ニュー・ミュージック」という変なジャンル名を編み出したんだ(笑)
もちろん仲間内では使った事のない言葉だったよ
ポップスというのは職業作曲家が作曲するものだ・・・という固定観念があったんだろうね
とにかくユーミンの出現で、当時のJ-POPがニュー・ミュージックと総称されるようになったのは間違いない
そうそう、「四畳半フォーク」という言葉はユーミンの造語なんだ・・・私の音楽は全然違う!と言いたかったんだろうな

実は当時「ひこうき雲」は、これ、まるっきりプロコル・ハルムじゃん?と思って、ちょっとバカにしていたかもしれない・・・
中坊のクセにね・・・「青い影」しか知らないのに(笑)
ユーミンはプロコル・ハルムを大分聞き込んでいたみたいだね・・・クラシックとポップスをつなぐ音楽だと愛聴していたらしい
ユーミンの音楽は洗練されていた・・・クラシックやジャズにボサノヴァ・・・さすが、お嬢様は趣味がいいよ♪
メジャーセブンスやマイナーセブンスの響きは、それまでの日本のフォークやロックにはなかったものだったし、確かにニューなミュージック(笑)だったんだよ

「ひこうき雲」・・・ピアノの弾き語りが削除されてしまったので、レコード音源に変更します♪

レコードではキャラメル・ママが演奏している
細野晴臣、のちにユーミンのダンナになる松任谷正隆、鈴木茂、林立夫だ
ユーミンの声も変わった声に聞こえたね
地声はイジワルそう(失礼)なのに、高音は可愛らしい・・・ビブラートがないのも特徴的
最近はキーを下げても、声が出ていなくて痛々しいんだけど・・・イジワルそうな声に、ちょっとイジワルしてみました♪

ユーミンの曲はコード進行が面白い
高校に入ってからギターを弾くようになって、知っている曲のコードを自分で拾ってみたんだけど、まあ転調が多いんだね ムズカシイ・・・
「やさしさに包まれたなら」はギターが鳴っているから、なんとかなるかな?と思ってGで始めてみたら、次のコードがA7!
いきなりDに転調するんだ
G→A7 この響きがいい♪
「中央フリーウェイ」は聞くだけでも凄いとわかる、ギターでは無理そうな転調だったので、始めからコピーはしませんでした(笑)
「ひこうき雲」も原曲はE♭ですが、CでなぞってみるとFに部分転調するんだ
♪空に あこがれて〜の箇所が、C Em7 Am7で
♪空を かけてゆく〜がEm7 Gm7 Fmaj7
このGm7がキーCでは普通ありえない・・・Fに転調しようとする、グッとくるコードなんだ
松任谷正隆はこのセンスに痺れて結婚した・・・という話もあるくらいですからね

ユーミンの曲は悲しい
暗いというのとも、ちょっと違うけどね
深い諦念や絶望が横たわっている・・・若くして、既に悟っているとしか思えない
「私は何でも知っているのよ、この世の地獄も・・・」みたいな怖さがある(笑)
こういった怖いシンガー・ソングライターはもう出てこないだろうね
中島みゆきとユーミンは、音楽性は異なるけれど、共通するものを感じてしまう
表現者は最高も最低も知らなければならない・・・誰の言葉だったかな?田中角栄も確かそんな事を言っていたよ(笑)
「ひこうき雲」は爽やかな曲調だけど、ファースト・アルバムのオープニング曲で、いきなり「死」をテーマにしているんだからね
ユーミンは、詞は構図、メロディは形、コードは色彩だと言い切っている
さすが元・美大生だね!ユーミンは音楽を深く理解している人なんだと思うよ♪
レモンティ

レモンティ

シーナ&ザ・ロケッツ
「レモンティ」
作詞 柴山俊之
作曲 鮎川誠
昭和54年(1979年)


やはりシナロケといえば、この曲!「レモンティ」
シングルにはなっていませんが、ノリノリの代表曲ですね♪
歌詞もエッチでいいねぇ・・・でもそう言ってしまうと身もフタもないから、この歌詞は「ダブル・ミーニング」である・・・と
そう言い換えた方がお上品だね(笑)
シナロケのファースト・アルバムの収録曲ですが、シーナ&ザ・ロケッツの前身バンドともいえるサンハウス時代の曲で、75年のサンハウスのデビュー・アルバムに既に収められている・・・古くからのレパートリーなんだね

この曲はヤードバーズ「トレイン・ケプト・ア・ローリン」のパクリだと言われているが、そうではない
鮎川誠のインタビューを読んだ事があるんだけど、「トレイン・ケプト・ア・ローリン」をカバーしてレコーディングしようとしたら、権利の問題で楽曲使用が許可されなかったため、似たような曲を作曲した・・・という事らしい
必要は発明の母だね・・・イヤ、やっぱりパクリかな?(笑)
パクリというより、そのまんま(笑)・・・日本語カバーだと思っている人も多いと思う
でもこの歌詞はオリジナルだし、作詞の柴山俊之はサンハウスのヴォーカルだった人で、この歌詞もなるほど男言葉だもんね
日本のロック・クラシック、ロック・スタンダードといえるナンバーです
それにしても鮎川誠、格好イイよなぁ
Sheena&The Rokkets「Lemon Tea」

世代的には「トレイン・ケプト・ア・ローリン」は、ヤードバーズよりエアロスミスのカバーの方が馴染みがあるんだよね・・・邦題は「ブギウギ列車夜行便」!
忘れられない邦題なんだ(笑)
♪Train kept a rollin' all night long〜
列車は一晩中ロールするんだぜ♪って、やっぱり下ネタなんだな・・・イヤ、違う!ダブル・ミーニングだ(笑)
そう考えると「ブギウギ列車夜行便」という邦題も、なかなか言い得て妙なんだよ
The Yardbirds 「Train Kept A Rollin'」

ヤードバーズもオリジナルではなくて実はカバーなんだけど、タイニー・ブラッドショウの原曲は全然ロックという感じじゃないね〜
当時のヤードバーズはジェフ・ベック時代だから、あのリフはジェフ・ベックのアレンジなんだろうね・・・ベック様々だな
これが原曲なんだから「レモンティ」がパクリだと訴えられる可能性はゼロだね♪
Tiny Bradshaw「The Train Kept A Rollin'」

シーナさん、バレンタイン・デーにお亡くなりになるとは・・・格好良すぎです
何故か女性ロック・シンガーって愛おしいものがあるんです・・・俺だけかな?(笑)
無理すんなよ〜って思ってるのかな?だとしたら思い上がりも甚だしいね!(笑)
何だか「ユー・メイ・ドリーム」が聞きたくなってきた・・・
この曲でシナロケはメジャーになりましたよね
これで友蔵ブログとも、きょうたろうブログとも思い切りカブったぞ?(笑)
ブギウギ列車じゃないけど、Keep On Rock'n Roll〜!
ロックンロールな人生は格好イイなぁ! 素敵です♪
Sheena&The Rokkets 「You May Dream」
マイ・ファニー・ヴァレンタイン

マイ・ファニー・ヴァレンタイン

My Funny Valentine
Written by Rogers-Hart in 1937
Frank Sinatra 1953
Miles Davis 1957



サーバーの接続障害で昨夜はアップできず、一日遅れのヴァレンタインです♪
そういえば昨年の大滝詠一「ブルー・ヴァレンタイン・デー」も一日遅れだったなぁ
呪われたヴァレンタイン・デーなんですよ(笑)
昨年の「ブルー・ヴァレンタイン・デー」が邦楽を取り上げる契機になったので、
今回は「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」で、今まで封印していたジャズを解禁してみたいと思います
まあ、そんなにジャズ・フリークではないから、マニアックな話はできないよ(笑)
今後ジャズ一辺倒になる事もない・・・「月刊ポルナレフ」もあるしね(笑)
それでも何枚かはジャズの愛聴盤があるのも事実・・・このブログは自分の趣味を暴露するブログなので、いつかはこんな日が来るんじゃないか?とは思っていたんです
自由でいるためには自分の魂を解放するしかないんだよ・・・イヤ〜正直で誠実なブログだなぁ(笑)

「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」はジャズのスタンダード・ナンバーだ
多くの歌手によって歌われているし、インスト・ナンバーとしても数多く演奏されている
元々は1937年にミュージカル「ベイブス・イン・アームズ」のために書かれた「ロジャーズ・ハート」作品(リチャード・ロジャーズ作曲、ロレンツ・ハート作詞)だったらしい
こういったミュージカル・ナンバーがスタンダード・ナンバーとなった背景には、まだ時代的にレコードが音楽の発信源ではなかったというのが大きいですね
誰かがレコードでヒットさせて広まった訳じゃないから、「この曲は、この歌手の歌」というのがないんです
多くのローカル・シンガーが歌い継いでいた時代があって、後のレコードの普及で多くの歌手がこぞって録音したという事ですね

普通、ミュージカルは映画化されて楽曲が世に広まる訳ですが、この「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」は映画化の際にボツになってしまっている(笑)
ヴァレンタインとは登場人物の名前なんですが、映画化の際に登場人物の名前を変えてしまったので出番がなくなってしまったらしい
だからこの曲に関しては、1953年にフランク・シナトラが歌ってメジャーにした・・・という事で正しいみたいだ
だからといってシナトラ・バージョンが「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」の決定打ではないよ
それから多くのジャズ・シンガーが我も我もと取り上げるスタンダードになってしまったんだから(笑)
フランク・シナトラ・・・世代的には「マイ・ウェイ」の人だと・・・ああいうシンガーなんだとずっと思っていました(笑)ジャズ・シンガーだったんですよね
さすがフランク永井が名前をパクっただけの事はあるね!

Frank Sinatra「My Funny Valentine」

ン?さっきヴァレンタインが人の名前だって言っていなかったか?
それじゃあこの曲はヴァレンタイン・デーとは無関係だって事か?
イヤ、そうとも言えないんだ
この曲は元々女性が、恋人である男性に向けて歌っている曲なんです
この曲に出てくるヴァレンタインというのは男性の名前なんですが、ヴァレンタインというのは女性にも使われる名前みたいです
だからシナトラも歌詞を変えないで歌う事ができたんだね
それからValentineには恋人、特別な人という意味もある
アース・ウィンド&ファイアーの「自由のスパークル」という曲に♪Be my valentine〜という歌詞があったしね・・・えっ?知らない?失礼しました(笑)
「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」の歌詞のオチは(オチって言うなよ)
♪毎日がヴァレンタイン・デー♪というものです・・・あれ?人名じゃないんだ・・・引っ掛けなんですね
つまりオチだな(笑)

♪〜私の愉快なヴァレンタイン・・・愛しい可笑しな恋人
 あなたは心から私を笑わせてくれる
 ルックスはちょっと笑ってしまうな・・・てんで絵にならないね
 芸術作品としては私好みなんだけど
 ギリシャ彫刻には見劣りしてしまうし、口元は締まりがない
 しゃべりも間が抜けてるね
 でも私のために髪型を変えたりしないでほしい・・・私の事が好きならね
 Stay・・・(そのままでいて)
 Stay・・・(ずっとそばにいて)
 あなたがいれば毎日がヴァレンタイン・デーなんだから♪

マイナー(短調)の曲だからといって、悲しいラブソングだという訳ではないのだ
ましてや恋人のいない孤独なヴァレンタイン・デーを「私の変なヴァレンタイン」とか自虐している歌ではない(笑)
ラブラブ、アツアツのラブソングだし、ちょっとツンデレ、入ってるね♪
これは男が歌っちゃマズイ歌だと思うよ・・・「ルックスは笑ってしまう」はNGだろう
男は黙ってサッポロビールだ(古いねぇ♪)
マイルス・デイヴィスは黙って、トランペットでこの曲を歌っている

Miles Davis「My Funny Valentine」

いいねぇ♪ 本来はノーテンキなトランペットという楽器で、こんな繊細な表現ができるとは!
ミュート(消音器)使いの達人だね
この時期のマイルスには、もれなくサックスのジョン・コルトレーン(ジャズの巨人です)というオマケも付いてくるし(笑)
(注:この曲ではコルトレーンのソロはありません)
56年に録音(発表は57年)されたアルバム「クッキン」が初出で、64年のライブ・アルバムでは「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」とアルバム・タイトルにもなっている(画像)
シナトラが歌として「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」をスタンダードにしたと言うなら、マイルスはインストゥルメンタルとしてこの曲をスタンダードにしたと言えるだろうね


実はこの曲を知ったのはビリー・ジョエル経由なんです
ビリー・ジョエルをブレイクさせたヒット曲「素顔のままで(Just The Way You Are)」が、当時はよく現代版「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」だと言われていたんですよ
「素顔のままで」は歌詞が ♪髪の色も変えないでね・・・そのままの君が好きなんだ♪ というラブソングですもんね・・・なるほどと思いました♪
愛のコレクション〜「月刊ポルナレフ」2月号

愛のコレクション〜「月刊ポルナレフ」2月号

Michel Polnareff
Qui A Tue Grand Maman?
1971


知っている人は知っている、知らない人はまったく知らない・・・(あたりまえか?笑)
ミッシェル・ポルナレフ「愛のコレクション」です
この曲はポルナレフ度が高いね!・・・ポルナレフ度100%と言っていいと思うよ
ポルナレフの代表曲としても必ず上位に挙げられる曲だろうし、ポルナレフを語る上では絶対外せない曲なんだ
ドラマ「冬のソナタ」でもピアノのインストとして使われていたらしいね・・・しかし残念ながらNHKで放送された日本語版では音楽を差し替えられているんだ
これは惜しいね・・・ポルナレフ拡散のチャンスだったのになぁ(笑)


「愛のコレクション」は71年にアルバム曲として発表され、翌72年にはフランス、日本でもシングルで発売されている
「愛の願い」に続く「愛の〜」シリーズ第2弾ですが、この後このシリーズは延々〜と続く事になります
「愛の休日」、「愛の物語」、「愛の別離」、「愛の伝説」・・・
また「愛の〜」かい?よくやるね〜♪と感心しましたね(笑)


この曲はポルナレフの作詞作曲で、70年に自殺したルシアン・モーリスに捧げられている
ルシアン・モーリスはレコード会社、ラジオ局のディレクターで、多くの若い才能を見出した人物
ポルナレフにとってはレコード・デビューをさせてくれた恩人だった
この曲の原題にあるグラン・ママンとは、おばあちゃんの事(英語でもグランマって言いますもんね)
直訳すると「誰がおばあちゃんを殺したのか?」という衝撃的なタイトルだ
つまり、「何が恩人を死に追いやったのか?」という事なんだろうね
それにしても、その邦題が「愛のコレクション」というのも・・・ある意味、衝撃的ですが(笑)

♪〜祖母の時代には、庭に花が咲いていた
 時は過ぎ、思い出だけが残り
 今、おまえの手の中には何もない
 誰が祖母を殺したのか?
 時代?それとも時間を持たない人間達?
 ラララ・・・

https://youtu.be/zKqwzQzYprI

当時のレコードの対訳が、また衝撃的なんだ
♪現代があの人を消し去った
 花は物質に変えられた
 さえずろうと思っていた小鳥達は何処にもいない
 この事で私達は悲しんでいる・・・
これは最後の部分なんだけど、大体こんな感じだったかな
かなりの意訳で、「現代」となっている部分は原詞では「ブルトーザー」だし、
「誰がおばあちゃんを殺したのか?」という和訳も一切出てこないんだよ!
この美しいメロディに感化されてしまったんだろうな(笑)


しかし美しいメロディだ・・・現代のポップ・ミュージックでは失われたメロディだね
誰がメロディを殺したのか?と思ってしまうよ(笑)
クラシックを学んできたポルナレフならではのピアノ、楽曲になっているし、
特にサビの旋律の浮遊感が天才的だ
♪ラララ・・・
これは天使の歌声?悪魔の囁き?それとも神の啓示だろうか・・・どっちにしろ人間を超越しているよ(笑)
ファルセットを交えた歌声は幻想的で、悲しみを透明な結晶に閉じ込めている
悲しみは物質に変えられた・・・だから「愛のコレクション」なんだろうね・・・違うかな?(笑)


ポルナレフの音楽は極上のヒーリング・ミュージックでもあるんです
クォリティの高さが安心感=安らぎをもたらせてくれるんだ
クラシックを余り聞かない自分にとっては、ポルナレフの音楽こそがクラシックなのかもしれないね♪
カモン ! !

カモン ! !

Slade
Cum On Feel The Noize
1973



唐突ですが、グラム・ロック特集〜第2夜です♪
以前にもTレックスを取り上げた事がありますが、グラム・ロックというものは得体が知れません(笑)
今回リコメンドするスレイドというバンドもグラム・ロックに分類されていますが、正直言って見てくれはカッコ悪いです・・・ブサイクですね
デヴィッド・ボウイにしろマーク・ボランにしろ妖しい美しさがあるんですが、スレイドは見事に皆無です・・・女子の皆さんは期待しないで下さい♪
グラム・ロックに入れられているのは、奇抜な衣装と、たまたまグラム・ロック全盛の72〜73年にイギリスで大ブレイクしたからだと思いますね
アメリカでは不発です・・・日本ではそこそこかな?来日もしているんです
まあB級バンドの部類ですね・・・でもこの曲「カモン ! !」はハードでポップなノリノリのナンバーで、
忘れられない、感動的なロックンロールなんですよ

グラム・ロックというと、Tレックスと並んでデヴィッド・ボウイの名前が挙げられますが、考えてみると当時はデヴィッド・ボウイに余り親しんでいなかったな〜というのが率直な感想ですね
ヒット曲がそんなにないんだね・・・やっぱりラジオはシングル・ヒットというのが重要なんです
ボウイはアルバム「ジギー・スターダスト」を聞かない事には始まらないもんなぁ
この時期のヒット曲は「ジーン・ジニー」・・・これはあんまりピンと来なかったもんなぁ
あ、そういえばシングルを1枚持っていた!「夜をぶっとばせ」だ♪
デヴィッド・ボウイ「Let's Spend The Night Together(夜をぶっとばせ)」

これはゾクゾクしたね!実はレコードの解説を読むまで、ローリング・ストーンズのカバーだと知らなかったさ(笑)ボウイのカバーの方が暴走していて、ガキでもわかりやすかったんだと思うね
ストーンズはエド・サリヴァン・ショウで、歌詞が猥褻だという理由でLet's Spend "Some Time" Togetherと換えて歌わされているけど、
ボウイはさらに猥褻にLet's Make Love(愛し合おうぜ)という歌詞を加えている
Make Love=エッチ という事なんだね♪ これを知った時は何故か嬉しかったなぁ
キース・リチャーズがピアノで作曲した曲で、確かにピアノでコードを弾いているようなリフだ
(ストーンズのレコードではキースがギター、ベース、ピアノと大活躍・・・キースのピアノは余り聞こえないけど 笑)
ボウイのシングルのB面には、イギリスでのA面曲「ドライブインの土曜日」が入っていた・・・なかなか憎いカップリングだったね

カバーというものは、マニアへの道を歩ませる元凶なんだ(笑)
山下達郎もヴェンチャーズのレコードから入って、ああいう人になったらしいんだ
ヴェンチャーズはカバーが多い・・・それで、オリジナルは誰なんだろう?この作曲者の曲は自分好みだな・・・アレンジって面白いなぁ〜なんて感じでマニアになってしまったらしい・・・要注意だね♪

さて、いよいよスレイドですが、この「カモン ! !」も80年代にクワイエット・ライオットがカバーしている
スレイドよりヒットしたんじゃないかな?その流れで、あのオアシスもカバーしているんだ・・・そう言われると、ちょっと聞きたくなってきたんじゃない?(笑)
スレイド「カモン ! !」はイギリスでは初登場でチャート1位という、ビートルズみたいな伝説のヒット曲です
原題のCum Onは、もちろんCome Onの事・・・わざとスペルを間違えているんだ
Noizeも正しくはNoiseだしね・・・発音のまま表記するのは頭が悪そうな印象を与える
俺たち、バカだもんね〜と開き直っているんだね・・・ホントにバカっぽいんだよ(笑)・・・それが魅力なんだ♪
あのキッスも影響を受けたと公言しているし、ベイ・シティ・ローラーズのタータン・チェックもスレイドのヴォーカルのノディ・ホルダーのトレードマークだったのをヒントにしたらしいんだ

グラム・ロックは時代の徒花みたいなものだったけど、その後花開くパンクへの影響は計りしえないね♪
スレイド「Cum On Feel The Noize」
ティーンエイジ・ドリーム

ティーンエイジ・ドリーム

Marc Bolan & T.Rex
Teenage Dream
1974



「ティーンエイジ・ドリーム」といえば、最近ではケイティ・ペリーの曲なんだってね?・・・そんな最近の曲、よく知りませんが(笑)
まあTレックスの数あるヒット曲の中で、この曲を取り上げるというのも偏屈なのかもしれませんがね(笑)、これはリアルタイムで衝撃だったんですよ

グラム・ロックを代表するバンドだったTレックスですが、この頃は既にブームの凋落を迎えていました
ボラン・ブギーと呼ばれる独特なサウンドで人気でしたが、この曲はノスタルジックなロッカ・バラードなんです
なんとも退廃的で、グラム・ロックはもう終わりだよ〜なんて歌っているようにも聞こえましたね

アルバム「ズィンク・アロイと朝焼けの仮面ライダー」からのシングル・カットです
仮面ライダー?またまた日本のレコード会社が変な邦題を付けてくれたな?
な〜んて思っていたら、ホントにマーク・ボラン、来日中に観た「仮面ライダー」をヒントにしたらしいんだ
(原題はZinc Alloy And The Hidden Riders Of Tomorrow - A Creamed Cage In August・・・長いぞ!)
ズィンク・アロイというのは架空のキャラクター
なんだか同じグラム・ロックのデビッド・ボゥイの「ジギー・スターダスト」みたいな設定だな〜真似するなよ〜

このアルバムだけ、何故か「マーク・ボランとTレックス」名義になっている
メンバーの脱退、交替劇もあったりして・・・黒人女性シンガーのグロリア・ジョーンズが幅を利かせていたりする
まあ愛人だったみたいですが、そういうのもメンバーからすると、気に食わないぜ!っていうのもあったんでしょうね
音楽性もソウル・ミュージックの影響が伺えたりします・・・これも愛人の影響?
プロデューサーのトニー・ヴィスコンティとの仕事もこれが最後・・・ヴィスコンティのストリングス・アレンジというのはTレックス・サウンドの要ですからね〜
「ティーンエイジ・ドリーム」はヴィスコンティのストリングスが最高に冴えわたっている、後期Tレックスの名曲だ♪
♪〜Whatever happen to the teenage dream〜
十代の夢はどうなってしまったんだ?

「Teenage Dream」後半のグダグダ感はプリンスに通じるね♪

実は当時、Forever have to the teenage dream〜と聞き間違えていたんだ(笑)
英語になってないね・・・でも十代の夢を永遠に!なんて感じで聞いていたんだよ・・・自分も十代だったしね
この、やるせなさを体現した音楽には救われたなぁ
どうしようもない感じ・・・甘酸っぱいメロディに退廃的なサウンド
マーク・ボランの悶えるような声・・・それでいいんだよ♪と言ってくれているような気がしていたね
まさしく、十代の夢よ、永遠に・・・だ(聞き間違いだけど 笑)

マーク・ボランは77年に、29歳で亡くなっている
自分の中でのアイドル、スターの死に直面したのはこれが初めての事だったので、衝撃だった
生前「僕は30歳まで生きられないだろう」と言っていたというマーク・ボラン・・・
愛人グロリア・ジョーンズが運転していた車での事故死だった
「Don't Trust Over 30(30歳以上の人間を信じるな)」を地で行った訳だね
ロックが若者の音楽だった時代を象徴するような言葉ですが、
これは30を過ぎたら、自分も信じるな!って事だと思っていたよ
大人はみんな嘘つきなのだ
十代の夢よ、永遠に♪ (聞き間違いですが 笑)
レイトリー

レイトリー

Stevie Wonder
Lately
1980



スティーヴィー・ワンダー、3連発です♪
深入りすると抜け出せなくなるんですよ(笑)
今回はスティーヴィー・ワンダーの80年代以降の曲では、一番のお気に入りナンバーをディグしてみよう・・・Stay Tuned !

「レイトリー」はシングル・カットされているんですが、発表当時はそれ程ヒットした曲ではない
どちらかというと「隠れた名曲」扱いされていて、他のアーティストにカバーされ続けた事で やがて名曲だと呼ばれるようになった感じだ
この曲にはドラムが入っていない
ピアノとシンセ・ベース、スティーヴィー・ワンダーの歌だけで構成されていて、スティーヴィーの歌の巧さがじっくり味わえる逸品だ

この曲を聴くと、何故か久保田利伸を思い出す(笑)
久保田利伸がデビューした時、スティーヴィー・ワンダーみたいに歌える日本人が出てきたぞ!と興奮したんです
声や歌い方もそうなんですが、この曲なんかはまるで久保田利伸が作曲したみたいに、クボタ・テイストに溢れている
コピーしてたんだろうなぁ
ルックスも日本人離れしているから、ひょっとして黒人とのハーフ?なんて思っていたよ
田原俊彦「It's Bad」の作曲で注目していたんですが、今では「ニューヨークでシャウエッセンを食べている人」として認識されてしまったもんなぁ(笑)
人生、うまくいかない事もあるんだ

「レイトリー」のシンセ・ベースがまたイイ味出している♪
コブシが効いている・・・スティーヴィー・ワンダーの歌やハーモニカみたいなんだ
人間の声に近いね・・・シンセサイザーでこんな暖かみのある音色を作り出した事はもっと評価されてもいい
そもそもシンセサイザーは楽器とは見なされていなかった
楽器にはそれぞれ固有の音というものがあるもんね・・・シンセは音を合成(シンセサイズ)する装置、機械に過ぎなかったんだから
ここでのスティーヴィー・ワンダーの音作りは、この後のCD、デジタル化の時代を予知したものだったのではないか?とさえ思えるんだ

「Lately」レコード音源+歌詞

♪〜この頃、不思議なんだ 理由はわからないけど、君を失うんじゃないか?と思えてならない
君は以前より香水を付けちゃって・・・でも別に何処にも行かないわ なんて言う
じゃあ早く帰ってくる? 聞いても君はわからないって言う
僕は多くの希望を持つ男さ この予感が外れてほしいとも望んでいるよ
そう思ってはいても、僕のこの目を騙す事はできない
もうサヨナラだって事なんだね?
今にも僕の両目から真実があふれ出してしまいそうだ・・・

人生はいい事ばかりじゃない
受け入れがたい真実もあるのだ
そんな時、このスティーヴィー・ワンダーの歌声が優しく、力強く響いてくる♪
都市伝説:スティーヴィー・ワンダーは実は目が見えている?

都市伝説:スティーヴィー・ワンダーは実は目が見えている?

 
 
  
御存知のようにスティーヴィー・ワンダーは盲目のアーティストである
しかも生まれた時からの全盲だと言われている
そんなスティーヴィー・ワンダーには、昔から「実は目が見えているのではないか?」という噂が後を絶たない
今回はその幾つかを検証してみたい♪
とは言ってもスティーヴィー・ワンダーを「50年以上も人々を騙し続けた、とんでもない奴だ!」と非難するつもりは毛頭ない
何故ならスティーヴィー・ワンダーの音楽は、盲目だから素晴らしい・・・という訳ではないし、盲目じゃないから全然ダメだ・・・なんて事は全くないからね(笑)
佐村河内ナントカとはレベルが違うのだ

昔から、実は見えているんじゃないか?と言われてきた大きな要因は、スティーヴィー・ワンダーのインタビューでのジョークにあるのかもしれない
「今日のドレスは素敵だね!」とか「ダンスが良くないね・・・僕が教えようか?」とか、さも見えているかのような事を頻繁に口にするのだ
実は側近から事前に情報を得ているのだが、
言われた本人は笑うというよりビックリしてしまうので、余りいいジョークとは言えない(笑)
それでも執拗に繰り返すスティーヴィー・ワンダーの真意とは?
「そもそも僕が目が見えないというのが、酷いジョークなんだよ・・・」
これがスティーヴィーの無言の主張なのかもしれない

最近、「これは完全に見えているだろう?」と騒がれている映像がある
ポール・マッカートニーがうっかりマイク・スタンドにぶつかって、倒れてきたマイク・スタンドをスティーヴィー・ワンダーが余裕でキャッチしているぞ?というものだ
ウ〜ン、微妙だ・・・スティーヴィー・ワンダーが「ヤバイな・・・ついつい手を出しちまったぜ」という表情にも見えるし、隣のハービー・ハンコックが「えっ?設定が違うんじゃないの?」と慌てているようにも見える
信じるか信じないかはアナタ次第です!

個人的に「これは全盲ではないな・・・少しは見えているんだろう」と思った経緯があって、
それは週刊プレイボーイ誌で、スティーヴィー・ワンダーの対談というのがあったんだ
対談相手が、なんと勝新太郎!バブルだね〜(笑)
対談は終始、勝新のペースで展開されて、正直この対談の意図がよくわからない(笑)
そこには対談とは別に撮影された写真も掲載されていて、中にスティーヴィー・ワンダーがTVゲームに興じているものがあった
「スティーヴィー・ワンダーは心眼でエアホッケー・ゲームができるのだ!」なんて書いてあって、さすが凄いな!と思ったよ
ン?心眼だか第三の目だか知らないが、これは確実に見えている!って事だよね?
実はこの対談自体、「スティーヴィー・ワンダーは、実は目が見えているんだよ」という隠されたメッセージがあったのでは?とも推測できるのだ
勝新太郎といえば映画「座頭市」で世界的にも有名なスターだ
「つまり、この対談は盲人を演じている世界的なスター・・・その二人の対談なんだよ・・・」という事だったのではないのだろうか?
信じるか信じないかはアナタ次第です!


モータウン・レコードのキッズ・グループといえばジャクソン5ですが、
12歳でモータウンからデビューしたスティーヴィー・ワンダー(画像)は、子供タレントとしてはマイケル・ジャクソンの先輩格にあたる
当時はリトル・スティーヴィー・ワンダーと呼ばれていたが、このワンダーというのは「神童くん」!といったニュアンスを持たせた芸名なのだ
歌えるし、演奏できるし、作詞作曲もできる(デビュー当時は発表の機会には恵まれていないが、オーディションでは披露している)
そうだな・・・小さなレイ・チャールズ・・・この線で行こうじゃないか!
スティーヴィー、君もレイと同じ、全盲だというプロフィールで行くからよろしく頼むよ♪
ワンダーなんて芸名を付ける会社なら、これくらいの事は行われていたんじゃないだろうか?
全盲じゃなくて、色盲とか色弱・・・その程度なんじゃないか?と個人的には疑っているんだ(笑)
スティーヴィー・ワンダーがいつまでもモータウン・レコードを移籍しないのもその辺に理由がありそうだ・・・よっぽど待遇が悪いのか、他のシンガーはみんな逃げるように移籍しているもんなぁ(笑)
信じるか、信じないかはアナタ次第です♪

スティーヴィー・ワンダー初のヒット曲「フィンガー・ティップス」・・・インスト曲なのに、MCでバンドを、そして観客を乗せるパフォーマンスが素晴らしいね!
可愛いアイシャ

可愛いアイシャ

Stevie Wonder
Isn't She Lovely
from the album - Songs In The Key Of Life
1976



久々のスティーヴィー・ワンダーです♪ 
おせちもいいけどカレーもね♪じゃなくて、ロックもいいけどソウルもね♪
シーズン1ではあのアーティストを取り上げたい、このアーティストも取り上げなければ・・・という想いがあって、複数回登場するアーティストは限られてしまっていた
これからは好きなアーティストは何回でも取り上げていきたいね
「月刊ポルナレフ」もやりますよ・・・2月号をお楽しみに♪
誰も期待していないかもしれませんが(笑)

70年代のスティーヴィー・ワンダーの快進撃は神がかっていた!
アルバム「トーキング・ブック」、「インナービジョンズ」、「ファースト・フィナーレ」、そして「キー・オブ・ライフ」
初めてアルバムを買った黒人アーティストでしたね
リズム、メロディ、ハーモニー・・・どれを取ってもカラフルで、自由な感性が遊び回っているようなサウンド
音楽的に複雑な事をやっていても、それを感じさせない・・・とても自然なんだ
生命の躍動感も表現されていて、やっぱり黒人にはかなわないなぁと感服したものです
20世紀のポップ・ミュージック・・・ブルースもジャズもロックンロールもソウルもファンクも、
レゲエに至るまで、全部黒人が作り出したんだよな〜とまで感じさせてくれた音楽でしたね

アルバム「キー・オブ・ライフ」は、当時アナログでLP2枚にEP1枚という変則的な大作で、スティーヴィー・ワンダーの最高傑作だと言われている
その収録曲「可愛いアイシャ」はスティーヴィー・ワンダーの代表作との呼び声も高い名曲だ

このサウンドを聴くと、当時よく使われていた「スウィート&メロウ」という言葉を思い出してしまうな・・・スミマセン、古い人間なもので(笑)
ジャンルじゃなくて、当時持てはやされたサウンドを形容した言葉なんですよ
もっとも、まろやかな音色のエレピ(エレクトリック・ピアノ)が入っている曲は、
何でもスウィート&メロウに感じてしまうんですが(笑)

アルバムからのシングルは「回想(I Wish)」、「愛するデューク(Sir Duke)」とカットされて、次はこの「可愛いアイシャ」だろうと噂されていた
実際、ラジオでもよくかかっていたんだけど、結局シングル・カットはされていない
そうこうしているうちにデヴィッド・パートンのカバー・シングルが出たりしちゃったりして・・・そこそこ売れたんですよ

どうもスティーヴィーはこの曲をシングルにする気がなかったみたいだ
アルバム・バージョンは6分台と長い・・・それをラジオでは3分台に編集して放送していたのが気に入らなかったのか?
スティーヴィー・ワンダーのベスト・アルバムでも編集バージョンが収録されている事が多いんだ・・・やっぱり長いからなんだな(笑)
今回はオリジナル・フル・バージョンを聴いてみよう
「Isn't She Lovely」

これはスティーヴィー・ワンダーが、娘であるアイシャの誕生に感動して生まれた曲
娘が生まれた幸せ、驚き、神への感謝が歌詞にも率直に綴られている
♪Life is Aisha〜とあるように、アイシャとは生命を意味するスワヒリ語らしい

後半、アイシャちゃんと水遊びをしている音声が加えられている・・・編集版ではこのアイシャちゃんの声を全部カットしているんだね
これが許せなかったのかな?
冒頭の産声は、実はアイシャちゃんではない・・・さすがに誕生の瞬間はテープに録音していなかったようだ(笑)
編集版はここもカットしているもんな〜
オリジナル・フル・バージョンはスティーヴィー・ワンダーのハーモニカがたっぷり聴けます・・・長いのは親馬鹿って事でいいんじゃないの?(笑)

普通のソングライターならバラードにしてしまいそうな題材だが、スティーヴィーは軽快なシャッフルに仕上げている・・・さすが一味違うね
このビートは心臓の鼓動をヒントにしているらしい
コーラス終りのリズム・ブレイクもスティーヴィー節全開で、これも普通はなかなか出て来ないフレーズだと思う

♪〜Isn't She Lovely・・・可愛いだろう?
御存知のように、スティーヴィー・ワンダーは目が見えない
盲目の彼が自分の娘を可愛いだろう?と歌っているのだ
もちろん可愛いというのは声だけを聞いても感じられる事はできるだろう
しかしスティーヴィー・ワンダーはこの時こそは愛する娘の顔、姿を見たかったに違いない
自分では確認できない娘の可愛さ・・・だからこそ、可愛いだろう?と問いかけたのではないだろうか?
そう思えてならない、ヒューマンな曲なんです


スティーヴィー・ワンダーの娘、アイシャ・モーリスは
現在ではスティーヴィー・ワンダーのコーラスをつとめたり、デュエットで共演したりしているね♪(画像)
スティーヴィー・ワンダーは「キー・オブ・ライフ」の次作となる「シークレット・ライフ」発表までに3年の歳月を要している
これは映画のサウンドトラック・アルバムという事もあり、盲目の彼にはかなり骨の折れる作業だった事は想像に難くない
商業的には失敗でしたが、このアルバムも傑作として推したい作品ですね・・・かのプリンスも絶賛しているアルバムです

ところで、スティーヴィー・ワンダーは、実は目が見えているのではないか?という噂があるんだよね(笑)
この件に関してはこの記事と相反してしまうので、あえてここでは触れません
(コメントを頂ければ、喜んで書くと思いますが 笑)
信じるか信じないかは、アナタ次第! ですよね♪
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